人を憎んで楽曲を憎まず(佐村河内守:交響曲第1番)
大友直人指揮:東京交響楽団
2020年、明けましておめでとうございます。
画像がいい感じに初日の出になりました(笑)。
今日から素人クラシック愛好家が所持CD多分1000枚は越えてる(笑)のですが、無法状態の棚を整理しつつ、ほぼ毎日(←これ重要!)1枚ずつ私なりのレビューを書いていきたいと思います。
よろしくお願いします!
早速ですが、今回のタイトルは、「人を憎んで、楽曲を憎まず」ということで、ゴーストライター事件の当事者、佐村河内守の交響曲第1番を聞きたいと思います。
この曲を知るきっかけは忘れました。(笑)
書籍が2番手の文具店に勤めているのですが、お客様から問い合わせがあったり、オリコントップ10入りを果たすなど、クラシックCDとしては、話題性があったといえます。
佐村河内氏と新垣隆氏が出会わなければ、聞くことができなかった交響曲。
メディアにさんざん翻弄された曲だと思いますが、現代人は実はこういった曲を欲求していたのかもしれません。心の拠り所を求めていたのかもしれません。
私はこの曲は好きです。作曲者が誰であろうと。
一方でビジネス的だなぁ。と思ったりもします。
いいとこどりな曲(笑)。
あの「第九」の「苦悩から歓喜へ」って、おそらく日本人が好きなんですよね。この曲は「混沌から明るい未来へ」といったところでしょうか?
金管のコラールだったり、遠くから聞こえる鐘の音だったり。
現代社会の混沌から光を探り当てよう。
という、皆が欲することを作曲者は知り得ていたのでしょうか?
否、全人類共通の願いでしょうか?
また、「聴覚障碍者」であることも、ベートヴェンと類するし、「障碍者もやればできる」的な「お涙頂戴」感はどうでしょうか?
所詮、人が動けば、金、金、金(笑)
現代の縮図がこの曲に詰まっているかもしれません。
覚せい剤所持等で逮捕されたアーティストの曲が淘汰されることがありますが、あくまでも、楽曲は楽曲であって、憎むべきは罪。
皆に愛聴されるものは、永遠に残していきたいものです。