ライトファストで描いた孔雀:カール・フィットン作
この作品は、ダーウェントのライトファストペーパーにライトファストを使って初めて描き上げた作品です。鮮やかな色と模様から、孔雀を題材にすることにしました。参考にした写真は、リカルド・フランツという才能ある写真家が撮影した、Unsplashというフリー素材を提供しているサイトで見つけた一枚の写真です。
この作品に使用した素材は以下の通りです。
ダーウェント ライトファストペーパー
ダーウェント グラフィック F ペンシル(スケッチ用)
定規(寸法を測るためのもの )
ダーウェント グラフィック ペンシルを使って、孔雀の基本的な形をスケッチしました。
次に、ライトファスト72色缶に入っている72色のパレットを作りました。
その後、孔雀の頭の部分をもう一度簡単にスケッチし、使いたい色を試してみました。
次に、サファイアブルーを孔雀の胴体と首の上に薄く塗りました。
頭部は、青になる部分を軽く塗り、緑になる部分にはライトアクアを塗りました。
その後、暗い部分にはミッドブルーとデニムを何度も重ねて青を濃くし、明るい部分にはミッドウルトラマリンを使用しました。
頭部には緑が必要なので、ターコイズグリーンとビビッドグリーンを重ね、緑の部分の周りにはディープブルー、ダークインディゴ、デニムを使い、深みを出しています。
目の瞳孔には、ミッドナイトブラックとブラックを使い、ハイライト部分を慎重に残しました。
虹彩は、ナチュラルブラウンの上から、ベネチアンレッドを下中央部に重ねた。その後、ナチュラルブラウンをより濃く塗り重ね、ミッドナイトブラックを縁に置いて深みを出した。
瞼は、ウォームグレーにミッドナイトブラックのシェーディングを施しています。
続けて、頭、首、紋章の青の濃い部分を発展させました。
また頭と首の淡い部分は、ミッドウルトラマリン、ターコイズグリーン、ライトアクアを使って、参考画像のシェーディングに倣って作り上げました。
くちばしは小さいですが、とても重要です。
まずウォームグレイを淡く塗り、底の部分と口のラインに沿ってアンバーゴールドを採用。
暗い部分にブラウンオーカーを塗り、その上からミッドナイトブラックを重ねて輪郭を強調しました。
胴体と頭部を描き終えたら、背中にある小さな羽根を描きました。
この羽は、多色を使った美しい煌めきがあります。
ここでも参考写真に従って、羽の部分に大まかに印をつけ、ミッドナイトブラックで軽くアウトラインを描き、明るい色から順に重ねていきました。
黄色はサンイエローとアンバーゴールド、緑はビビッドグリーンとグラスグリーン、羽の真ん中の茶色部分はブラウンオーカーにヴェネチアンレッドを少々加えました。
次に、暗い部分にダークターコイズ、そして羽毛全体にサンイエローを重ね、最も淡い部分に集中的に塗りました。
最後に、ミッドナイトブラックで羽の縁をさらに濃くしました。
ここからは、かなりオーガニックな感じで、目の羽根の作業に取り掛かりました。
外側の緑の部分には、まずアンバーゴールドを塗り、次にグラスグリーン70%を塗り、さらに通常のグラスグリーンとダークターコイズで金色の部分のアウトラインを描いています。
この部分には、再びアンバーゴールドのレイヤーから始めて、次にブラウンオーカーとベネチアンレッドのハイライトを施しました。
最後にサンイエローを全体的に重ねております。
ライトブルー箇所は、ミッドウルトラマリンをライトアクアと重ね、ターコイズグリーンとダークターコイズで輪郭を強調しています。
中央の濃い青色は、ディープブルー、ブルーバイオレット、サファイアを重ねました。
このステップを全ての目について繰り返し、それぞれに少しずつ変化を加えています。
この段階まで目が完成したら、他の羽もマラードグリーンを使って描き始めました。
まず、目の部分にある羽から描き始め、その後、鳥を縁取るようにどんどん描き足していきました。
下の羽は、マラードグリーンの上にグラスグリーンを重ね、上の羽はマラードグリーンの上に薄いグラスグリーン70%を重ねています。
扇形が完成したら、中心から伸びる深さの異なるラインを緩やかにシェーディングしていき、他の羽の効果を出していきました。
ライトファストは、クリーミーで混ざりやすく、また芯先も持ちが良いので、とても楽しく作業ができました。
引き続き活用していきたいと思います。
このブログを提供して下さったカール・フィットン氏に感謝申し上げます。