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ジャパンCのフリカエリ
今回も毎度同様、3着以内馬の個別回顧と総括のほうを執筆します
ではいきましょう!
🥇1着:コントレイル 牡4 福永祐一 57.0kg
※ジャパンC出走馬全頭分析より引用↓
ジャパンC(G1)で現役引退となるコントレイル。前走の天皇賞秋(G1)では皐月賞馬エフフォーリアを差し切ることができず2着に敗れた。ペースはスローで流れ、差し馬場というのもあり比較的差し馬に有利な展開というのもあり、コントレイルには絶好の展開であったが、エフフォーリアのほうが一枚上手であったのは間違いない。レース中の折り合いに関しては申し分なく、入れ込むこともないので、その点に関しては心配がない。また前走で上がり最速の33.0秒を計測したことからも差し脚が衰えていないことも確認できた。東京コースでは連対を外したことがなく、その上4戦とも上がり最速を出していることからも東京コースが一番の適正コースであることに違いなく、距離に関しても過去の実績から2400mはこなせると考える。唯一の不安点があるとすれば、馬場が悪いのは合わないということだ。これは長く主戦騎手を務めている福永騎手や、矢作調教師も馬場が悪いときは走らないと公言しており、やはりベストな力を出すとしたらり良馬場での発走が理想だろう。今年の大阪杯(G1)では重馬場でパフォーマンスを発揮することなく3着入線と苦い思い出があるのも確かだ。この不安点を除けば死角がない馬なので、当日の天気・馬場状態を要チェックだ。
有終の美を飾ったコントレイル。天皇賞秋(G1)では皐月賞馬のエフフォーリアに勝ち切ることができず2着と悔しい結果となったが、ジャパンC(G1)ではスタート・展開・折り合い・位置取りすべてがうまく行き、最後の直線では今年のダービー馬のシャフリヤールをあっさり交わすと、先行したオーソリティも軽々交わし勝ちきった。ダービーを勝ったディープ産駒は古馬G1では勝てないとか、色々なジンクス・不安要素がささやけれたが、それを払い除けるように鮮やかに勝ってみせた。うまくいかない時期が続いた中でもその闘志は燃え尽きることなく、最後の最後まで諦めず挑み続けるその勇姿は最強馬に相応しい風格だった。これで引退は寂しいが、数年後、彼の子供達がターフの上を駆ける姿を早くみたいです。
🥈2着:オーソリティ 牡4 C.ルメール 57.0kg
※ジャパンC出走馬全頭分析より引用↓
前走アルゼンチン共和国杯(G2)で連覇を達成したオーソリティ。骨折明けかの前走であったが、他馬を寄せ付けないほどの強さで直線抜け出し終わってみれば2.1/2馬身差の圧勝であった。終始先行の競馬で少し走りにぎこちなさはあったが、長期休み明けというのを加味すると然程気にすることはないだろう。この馬は何と言っても生粋の東京コース巧者で実績は(3-1-0-0)と脅威的だ。一方右回りコースの成績は散々で、全くと言っていいほど合っていない。今回も前走同様東京コースであるので、舞台適正は十分ある。先行競馬でも良い末脚を使えることも評価でき、前走は上がり33.9秒と申し分ない。先行馬で上がりが出せないと差し馬に軽く差されるが、この馬は先行してでもゴールまで持続できるだけの脚をもっているため、位置取りやペース次第では能力をいかんなく発揮できると考える。今回少し心配する点があるとすれば、中2週と詰まった間隔で出走することだ。この馬自体別段タフな馬体というわけでもなく、骨折は4歳ながら2回経験している。本当のところは休みを挟んだほうがいいはずだが、陣営もある程度状態が安定しているとみて出走を決意したに違いないので、万全な状態なら十分勝ちを狙える。鞍上は前走引き続きC.ルメール騎手が手綱を握る。ルメール騎手とタッグを組んだ時も負けていないことからその点も心強い。未だG1未勝利ながらその素質はG1馬レベルなものを持っているので、ここでの好走に大いに期待したい。
2着入線を果たしたオーソリティ。中2週と詰まった間隔に対してかなり不安ではあったが、疲れを見せることもなくいつも通りのオーソリティを見せてくれた。東京巧者というのもありここでは走ってくれると信じていた。はやりこの馬は左回りでこそ実力を出し切れると思うので、右回りコースでの出走となったときは少し軽視したい。今回のレースでは終始先行し、最後の直線では分析でも述べたとおり、ゴールまで持続できる脚を使い走ることができ、このまま先頭でゴールしてしまうのではと思わせるような走りだった。今回ばかりはコントレイルが一枚上手ではあった。今年の出走はもうないと思うのでまた来年に期待したい。
🥉3着:シャフリヤール 牡3 川田将雅 55.0kg
※ジャパンC出走馬全頭分析より引用↓
今年の東京優駿(G1)をハナ差で制したシャフリヤール。しかし菊花賞トライアルの神戸新聞杯(G2)では4着と敗北を喫した。敗因は明確であり、馬場がかなり悪かったことが影響したのだろう。不良馬場での出走だったので、前走の結果は度外視。東京優駿(G1)では今年の天皇賞秋(G1)で快勝したエフフォーリアをゴール前ぎりぎりで差し切り優勝したという形であった。さらに同レースのタイムもかなりハイレベルであったことから、ここ最近のダービーでは一番レベルが高かった印象だ。脚質は差しで東京コース実績も(1-0-1-0)と相性が良いのは間違いない。3着入線となった共同通信杯(G3)での敗因は距離不足であろう。この馬の適正距離は2000m以上だと見た。今回のジャパンC(G1)はダービーと同距離の2400mなので、距離はばっちりだ。一つ心配なことをあげるとしたら、前走不良馬場を走った反動がないかどうかだ。はやり道悪での出走となると馬への負担は著しく、それで思った以上の実力を出し切れないというのもよくある話である。最近の日本馬も脚元が弱い馬が増えてきている印象で、ある程度の間隔を置いてからではないと実力が発揮できない例が多い。さらにそれはディープインパクト産駒に多く、彼もまたディープインパクト産駒だ。それ以外にはこの馬の心配事はない。斤量も3歳ということで55.0kgと設定されている。これはかなりのアドバンテージだ。実際エフフォーリアも天皇賞秋(G1)で他馬より斤量が軽い中での出走であったので、その恩恵は多少なりともあったと考える。今回の鞍上は福永祐一騎手からの乗り替わりで川田将雅騎手が乗ることとなった。川田騎手はなんといってもブリーダーズカップを制した唯一の日本人騎手ということなので、期待が高まる。同馬のここでの評価かなり高い。
3着入線を果たしたシャフリヤール。今年のダービーを制したということでかなり期待されており、斤量も他馬よりも2kg軽い55.0kgという設定であったためこれも含めかなりのアドバンテージがあった。しかし結果は3着。道中は良い位置で競馬ができ、直線も良い位置から勝負できたものの、後ろからきたコントレイルより仕掛けが少し遅れ、手前を変えてトップスピードになったときにはオーソリティとコントレイルが壁となり追い出しに手こずってしまった。これは一番の敗因だと考える。前走の不良馬場での疲れも多少なりとも残っている心配もあった。しかし名だたる強豪を退いて3着に入線できたことはかなり評価できる。ダービー馬は古馬になり結果が出しにくくなる傾向はよく見かけるが、同馬はそうならないようしっかり調整し、さらなる高みまで昇り詰めて欲しい。
総括
今年のジャパンC(G1)も人気での決着となりましたが、かなり見応えのあるレースでしたね。特にコントレイルは引退レースということで有終の美を飾れることができほんとによかったです。改めて競馬っていいなと思いました。
以上がジャパンCのフリカエリでした。
当方、最近忙しく執筆自体がかなり遅くなってしまっています。内容も薄くて申し訳ないです。
来週はチャンピオンズC(G1)ということなのでまた全頭分析を行っていく予定ですのでぜひチェックしてください!
ごきげんよう、また来週。