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ジャパンC出走馬全頭分析
こんにちは、デルタです。
マイルCSではグランアレグリアが有終の美を飾り良い形で引退することができましたね。私もグランアレグリアを本命にしており、単勝がっつりいただきました😁
今年のジャパンCは外国から3頭も挑戦するという熱い展開になりましたね。
コントレイルは同レースで引退が発表されているので、グランアレグリアに続き有終の美を飾れるか、注目です!
今回も毎度同様、出走馬の全頭分析を行います!外国馬に関してはレース映像の不足などの影響で十分に分析できていないので、そこはご了承ください。
では行きましょう!!
🇯🇵アリストテレス 牡4 横山武史 57.0kg
父:エピファネイア 母父:ディープインパクト
東京コース実績(0-0-0-1)
前走京都大賞典(G2)で久しぶりの好走を見せたアリストテレス。AJCC(G2)を勝利してから成績がパッとせず、阪神大賞典(G2),天皇賞春(G1),宝塚記念(G1)といずれも人気するも大敗を喫している。もう走らないと言われた中での出走となった京都大賞典(G2)では好位から直線抜け出しゴールまで持続した脚を使えることができ、これは1着取れるか、と思ったが、外からマカヒキに差され2着という結果であった。このレースではかなりタイムがかかっており、展開、ペースがかなりアリストテレスに向いたレースであったことは違いない。唯一東京出走となった、プリンシパルS(L)でも彼のゴールタイムが2:00.9秒であるように、速い馬とは言え無さそうだ。脚質は中団前目から先行であり、ここ最近ではあまり速い上がりは出せていない。上がり勝負となるレースでは結果を残すことができていなく、逆に前が極端に残る展開や上がりがかかる展開のときは好走していることから、今回彼が好走する展開としてはかなり緩いペースで上がりがかかる展開だと言える。しかし、東京コースは比較的速いペースに流れることが多く、差し馬優勢で上がり勝負になることが多い。そうなった場合不利だが、今回はなんと逃げ馬が不在。逃げそうな馬とすればキセキが挙げられるが、鞍上の和田騎手はそこまでいかせそうにないと考える。そうなると逃げそうなのが、外国馬ブルーム。外国馬は速い展開には向いておらず、日本の高速馬場には合ってない。しかし、今回この馬が逃げればペースがかなり緩くなり、アリストテレスが好むスローペースからの競馬になり、展開がハマる。この馬に関しては展開とペースが勝利への鍵となりそうだ。あとはよく入れ込む傾向にあるので、その辺りはパドックや返し馬をチェックしたい。
主な勝鞍:2021AJCC(G2)
🇯🇵ウインドジャマー セ4 北村宏司 57.0kg
父:スピルバーグ 母父:アフリート
東京コース実績(2-4-2-3)
前走の神無月S(3勝クラス)を完勝してOP入りを果たしたウインドジャマー。今回が重賞初挑戦でしかもそれがジャパンC(G1)。流星のごとく現れたこの新星は主戦騎手がルメール騎手とかなり才能を見込まれた馬であり、生涯成績は(4-7-4-6)と好成績でさらに東京コース実績は(2-4-2-3)と生粋の東京巧者なのである。最近は先行での競馬に徹しており、ゴールまで長く持続できる脚を使えることから、良い成績を残し続けられると考える。しかし長い直線の東京では差し馬有利というのもあり、ゴール直前で差し切れることが目立つ印象。先行不利の今の東京馬場ではその点少し割引だ。しかし持っている素質は十分で、良馬場と重馬場どちらもこなせるのが彼の最大の特徴だ。それ故、馬場によって影響されることがない。しかしこの馬、デビュー当時に中距離で負けに負け直近のレースはすべてマイル戦なのだ。これは大きくマイナスだ。今回のジャパンC(G1)は2400m戦で誤魔化しがきかないコースとなっている。いくらマイルで実績を残したからといって簡単攻略できるコースではないのだ。さらにこの馬は先行脚質で、差し馬に有力馬が集中していることからも、展開は合わないと考える。今回のレースは記念出走である感が否めないのも事実。マイルではしっかり実績を出しているので、マイル重賞でこつこつ経験を積み、来年あたりマイルG1で活躍してほしい。
主な勝鞍:2021神無月S(3勝クラス)
🇯🇵オーソリティ 牡4 C.ルメール 57.0kg
父:オルフェーヴル 母父:シンボリクリスエス
東京コース実績(3-1-0-0)
前走アルゼンチン共和国杯(G2)で連覇を達成したオーソリティ。骨折明けかの前走であったが、他馬を寄せ付けないほどの強さで直線抜け出し終わってみれば2.1/2馬身差の圧勝であった。終始先行の競馬で少し走りにぎこちなさはあったが、長期休み明けというのを加味すると然程気にすることはないだろう。この馬は何と言っても生粋の東京コース巧者で実績は(3-1-0-0)と脅威的だ。一方右回りコースの成績は散々で、全くと言っていいほど合っていない。今回も前走同様東京コースであるので、舞台適正は十分ある。先行競馬でも良い末脚を使えることも評価でき、前走は上がり33.9秒と申し分ない。先行馬で上がりが出せないと差し馬に軽く差されるが、この馬は先行してでもゴールまで持続できるだけの脚をもっているため、位置取りやペース次第では能力をいかんなく発揮できると考える。今回少し心配する点があるとすれば、中2週と詰まった間隔で出走することだ。この馬自体別段タフな馬体というわけでもなく、骨折は4歳ながら2回経験している。本当のところは休みを挟んだほうがいいはずだが、陣営もある程度状態が安定しているとみて出走を決意したに違いないので、万全な状態なら十分勝ちを狙える。鞍上は前走引き続きC.ルメール騎手が手綱を握る。ルメール騎手とタッグを組んだ時も負けていないことからその点も心強い。未だG1未勝利ながらその素質はG1馬レベルなものを持っているので、ここでの好走に大いに期待したい。
主な勝鞍:2020青葉賞(G2), 2020,21アルゼンチン共和国杯(G2)
🇯🇵キセキ 牡7 和田竜二 57.0kg
父:ルーラーシップ 母父:ディープインパクト
東京コース実績(0-1-2-3)
7歳になっても前走京都大賞典(G2)で力強い走りを見せたキセキ。勝ち2017年の菊花賞以来ないが、数々の重賞でその強さを遺憾なく発揮している。歳のせいか最近追い出しの際に少し手応えが薄くなってきているようにも思える。前走の京都大賞典(G2)でも直線で一旦は先頭に躍り出るも、なかなかエンジンがかからず後方から差してきた馬に残り僅かのところで差し切られ3着という結果になってしまった。逃げる力、先行する力、差す力、追い込む力の4つの力を併せ持ち、その場その場の展開で最適な脚質を選択できるのが彼の最大の強みだと考える。では今回はどのような競馬をするのだろうか。昨年のジャパンC(G1)では20馬身くらい突き放しての大逃げ競馬をしたが、直線になりスタミナ切れを起こし、差し馬たちに軽々差されてしまった。逃げる手もあるが、ここ最近では逃げの成績がパッとしない。そうなると考えられるのが先行だ。競馬の王道先行競馬では成績もよく、安定した走りを見せている。前走初騎乗だった和田竜二騎手も無理に行かせることなく、彼が走りやすいように走らせた印象だ。その走りやすい位置取りが好位前目だ。今回も無理に逃げを選択せず、好位前目か、1,2番手と併せる形での逃げが予想される。スローペースでは力を出し切ることができないので、ある程度競り合う形で先頭争いをすれば得意の速い流れにもっていける。そうなると前残りする可能性が浮上する。鞍上も引き続き和田竜二騎手が務めるということなので、どのような展開するのか楽しみだ。
主な勝鞍:2017菊花賞(G1)
🇫🇷グランドグローリー 牝5 C.デムーロ 55.0kg
父:Olympic Glory 母父:Daylami
東京コース実績(0-0-0-0) 初
フランスからの出走となるグランドグローリー。レース映像が少ないことから深く分析ができなかったので悪しからず。同馬は今年のジャンロマネ賞(G1)を人気薄ながら制覇しており、さらに続くオペラ賞(G1)でも2着に入線するなど実力はかなりあるようだ。ジャンロマネ賞のレース映像を見る限りでは良い差し脚をもっており、ギリギリではあったがゴール前で差しきった。欧州のタフな馬場をいくつもこなしており、実績も重馬場が目立つ。しかし逆に良馬場での実績は良くなく、結果を残したのはデビュー戦のみだ。道悪のほうが彼女の持ち味を発揮できるのは間違いない。また距離も心配だ。ここ最近は2000mを中心に出走しており、ジャパンC(G1)と同距離のベルサイユ賞(G1)では10頭中9着と大敗を喫している。馬場が悪くなれば誤魔化しが効き距離はなんとかこなせそうだが、残念ながら当日は良馬場での発走がほぼ確定している。力関係的にもかなり劣るようにみえる。鞍上は久しぶりの来日となったC.デムーロ騎手。昨年の凱旋門賞(G1)をソットサスで制した名ジョッキーなので好騎乗を期待したい。
主な勝鞍:2021ジャンロマネ賞(G1), 2021ヴィシー賞(G3), 2020フロール賞(G3)
🇯🇵コントレイル 牡4 福永祐一 57.0kg
父:ディープインパクト 母父:Unbridled's Song
東京コース実績(2-2-0-0)
ジャパンC(G1)で現役引退となるコントレイル。前走の天皇賞秋(G1)では皐月賞馬エフフォーリアを差し切ることができず2着に敗れた。ペースはスローで流れ、差し馬場というのもあり比較的差し馬に有利な展開というのもあり、コントレイルには絶好の展開であったが、エフフォーリアのほうが一枚上手であったのは間違いない。レース中の折り合いに関しては申し分なく、入れ込むこともないので、その点に関しては心配がない。また前走で上がり最速の33.0秒を計測したことからも差し脚が衰えていないことも確認できた。東京コースでは連対を外したことがなく、その上4戦とも上がり最速を出していることからも東京コースが一番の適正コースであることに違いなく、距離に関しても過去の実績から2400mはこなせると考える。唯一の不安点があるとすれば、馬場が悪いのは合わないということだ。これは長く主戦騎手を務めている福永騎手や、矢作調教師も馬場が悪いときは走らないと公言しており、やはりベストな力を出すとしたらり良馬場での発走が理想だろう。今年の大阪杯(G1)では重馬場でパフォーマンスを発揮することなく3着入線と苦い思い出があるのも確かだ。この不安点を除けば死角がない馬なので、当日の天気・馬場状態を要チェックだ。
主な勝鞍:2020牡馬クラシック3冠, 2020神戸新聞杯(G2), 2019東スポ杯2歳S(G3)
🇯🇵サンレイポケット 牡6 鮫島克駿57.0kg
父:ジャングルポケット 母父:ワイルドラッシュ
東京コース実績(1-1-1-2)
前走天皇賞秋(G1)で10番人気ながらも4着と好走したサンレイポケット。実はこの馬デビューした2018年を除けば今の今まで全レース6着以内とかなりの実力馬なのである。重賞勝ちは2021年の新潟大賞典(G3)しかないが、左回り適正を活かし、出走する重賞はすべて左回りに固執している。左回りで重賞を取るという陣営の本気度がかなり伺える点は評価できる。脚質も差しであることからも左回りコース適正に合わせ、直線が長い競馬場は非常にあっている。6歳になった今でもその差し脚は衰えることなく、直近のレースでは常に33秒台の脚を使えている。今の東京はかなりの差し馬場でサンレイポケットには絶好の舞台と言えるだろう。1800~2000mのレースに多く出走しており、ジャパンC(G1)の2400mの距離はこなせるかどうかについては問題ないだろう。逆にマイルだと忙しすぎて差し損じなどが起こり彼の持ち味を十分に発揮できていない。この距離延長で競馬を組み立てやすくなり、持ち味を遺憾なく発揮できると考える。またスローペース、ハイペースの両方にも対応できるのも彼の持ち味だろう。今回の鞍上も引き続き鮫島克駿騎手だ。サンレイポケットとも相性よく、なんといっても鮫島克駿騎手は重賞では人気以上に好走してくれるという点もあるので、同馬の舞台適正と鞍上の勢いに期待がかかる。
主な勝鞍:2021新潟大賞典(G3)
🇯🇵シャドウディーヴァ 牝5 横山典弘 55.0kg
父:ハーツクライ 母父:Dansili
東京コース実績(2-5-2-3)
前走待望の重賞初制覇を成し遂げたシャドウディーヴァ。今まで数々の重賞に出走するも中々勝ち切ることができず、最高でも2着が限界だった。東京コースでの出走が多く、2着5回が多いことからも惜しいレースが多いのだ。しかしその適正は高く(2-5-2-3)と12回東京コースに出走して3回しか馬券外がないのだ。これは間違いなく東京巧者と言っていいだろう。脚質は差し追い込みで、前走の府中牝馬S(G2)ではデビュー以来となる上がり最速でしかも33.1秒という鬼脚で全頭差し切って1着をつかみ取った。同馬の父はあのハーツクライでここで覚醒したと言ってもいいだろう。私は府中牝馬S(G2)を現地で観戦したのだが、1頭だけ直線の伸びが異次元でつい見とれてしまった。正直この馬は今が一番の充実期であるに違いないと確信した。しかし今回は2019優駿牝馬(G1)以来となる2400m戦。この中間は主にマイルに出走しており、距離不安が心配されるが、距離云々より気持ちよく走らせられることができるかがカギとなってくるだろう。実際優駿牝馬(G1)では6着と好走していることからも距離不安は然程ない。仮に覚醒状態に入ったとするなら、あとはこの馬が一番気持ちよく走ることができる競馬ができるかどうかにかかっている。今回は前走の福永祐一騎手から横山典弘騎手への乗り替わりとなった。横山典弘騎手はなんと言っても直近のエリザベス女王杯(G1)で差し追い込み馬のクラヴェルを3着に持ってきた実績がある。同馬も差し追い込み脚質であるのである程度の信頼はできる。たぶん同馬も後方でのびのび競馬をしたほうが伸びるタイプだと思うので、舞台適正・血の覚醒も加味してここはかなり期待したい。
主な勝鞍:2021府中牝馬S(G2)
🇯🇵シャフリヤール 牡3 川田将雅 55.0kg
父:ディープインパクト 母父:Essence of Dubai
東京コース実績(1-0-1-0)
今年の東京優駿(G1)をハナ差で制したシャフリヤール。しかし菊花賞トライアルの神戸新聞杯(G2)では4着と敗北を喫した。敗因は明確であり、馬場がかなり悪かったことが影響したのだろう。不良馬場での出走だったので、前走の結果は度外視。東京優駿(G1)では今年の天皇賞秋(G1)で快勝したエフフォーリアをゴール前ぎりぎりで差し切り優勝したという形であった。さらに同レースのタイムもかなりハイレベルであったことから、ここ最近のダービーでは一番レベルが高かった印象だ。脚質は差しで東京コース実績も(1-0-1-0)と相性が良いのは間違いない。3着入線となった共同通信杯(G3)での敗因は距離不足であろう。この馬の適正距離は2000m以上だと見た。今回のジャパンC(G1)はダービーと同距離の2400mなので、距離はばっちりだ。一つ心配なことをあげるとしたら、前走不良馬場を走った反動がないかどうかだ。はやり道悪での出走となると馬への負担は著しく、それで思った以上の実力を出し切れないというのもよくある話である。最近の日本馬も脚元が弱い馬が増えてきている印象で、ある程度の間隔を置いてからではないと実力が発揮できない例が多い。さらにそれはディープインパクト産駒に多く、彼もまたディープインパクト産駒だ。それ以外にはこの馬の心配事はない。斤量も3歳ということで55.0kgと設定されている。これはかなりのアドバンテージだ。実際エフフォーリアも天皇賞秋(G1)で他馬より斤量が軽い中での出走であったので、その恩恵は多少なりともあったと考える。今回の鞍上は福永祐一騎手からの乗り替わりで川田将雅騎手が乗ることとなった。川田騎手はなんといってもブリーダーズカップを制した唯一の日本人騎手ということなので、期待が高まる。同馬のここでの評価かなり高い。
主な勝鞍:2021東京優駿(G1), 2021毎日杯(G3)
🇮🇪ジャパン 牡5 武豊 57.0kg
父:Galileo 母父:デインヒル
東京コース実績(0-0-0-0) 初
重賞6勝、内G1を2勝しているアイルランド馬のジャパン。名前がジャパンなのにアイルランド生産馬ということで注目を集めている。それはさておき、この馬に関しても参考となる映像やデータが不足しているので深く分析できていないので悪しからず。2019年のインターナショナルS(G1)以降G1の勝ち星からは遠ざかっているが成績はかなり安定しており、その上、良馬場での実績が目立つことから欧州馬だが道悪よりも日本のような乾いた馬場のほうが合いそうな気もする。また距離に関しても2400m以上のレースでの実績が目立ち合いそうだ。ある程度時計がかかったほうがいいのは欧州馬らしい傾向だが今の東京は時計がかかる上、上がりもかかっている。前走のBCターフ(G1)のような位置取りでロングスパートをかけられればかなり良いレースができると考える。鞍上は日本を代表する名ジョッキーの武豊騎手。アイルランドのジャパンがその名を日本に轟かすことができるか注目だ。
主な勝鞍:2021メルドS(G3), 2021オーモンドS(G3), 2019インターナショナルS(G1), 2019パリ大賞(G1), 2019キングエドワード7世(G2), 2018ベレスフォードS(G2)
🇮🇪ブルーム 牡5 R.ムーア 57.0kg
父:Australia 母父:Acclamation
東京コース実績(0-0-0-0) 初
ジャパンと同じくアイルランドから参戦するブルーム。G1は1勝ながらも今年に入りいよいよ本格した雰囲気がある。前走のBCターフ(G1)では逃げて2着とかなり良い成績を残した。凱旋門賞では活躍することができなかったことが逆に評価できる。なぜなら凱旋門賞を好走した馬はジャパンC(G1)でことごとく敗れているからだ。それは馬場が違いすぎることにある。ブルームが凱旋門賞(G1)のような馬場が走れなくなったのならば、日本での好走が期待できる。さらにそれを裏付けるかのようにBCターフ(G1)では好走してみせた。このBCの舞台では日本馬のラヴズオンリーユーが優勝するなど、仮に日本と近い馬場だったと考えるとこの舞台はかなり合うのではないかと思う。さらにブルームの近親にもジャパンC(G1)を好走した馬がいることからも期待が高まる。時計がかかっている上、前が止まらない今の東京馬場で前走のような逃げができれば一発あってもおかしくない。鞍上は名手R.ムーア。土曜競馬も3鞍乗り、十分馬場の特徴をつかめたと思うので外国馬で一番活躍しそうな馬はこの馬だと思う。久しぶりの外国馬好走に期待したい。
主な勝鞍:2021サンクルー大賞(G1), 2021ムーアズブリッジS(G2), 2021アレッジドS(G3), 2019愛ダービートライアル(G3), 2019バリーサックスS(G3)
🇯🇵マカヒキ 牡8 藤岡康太 57.0kg
父:ディープインパクト 母父:フレンチピュティ
東京コース実績(1-0-0-6)
前走2016年のニエル賞(G2)ぶりの勝利を納めたマカヒキ。同馬は2016年のダービー馬で3歳時で力を出し切りもうピークはとっくに過ぎてしまった言われた馬だが、前走の京都大賞典(G2)で見事復活をみせ競馬ファンの感動を呼んだ。前走の勝因としてはタイムがかなりかかる競馬であったことが挙げられる。今まで出走してきたレースはどれもタイムが速く、マカヒキにとっては追いつくのもやっとのレースが多かった。しかし前走は極端にタイムが遅く、マカヒキにとっては絶好の展開であったため好走できたと考える。では今回のジャパンC(G1)ではどうだろうか。正直言ってきついと考える。2年前の2019ジャパンC(G1)では馬場が重かったことも影響しかなり時計がかかる展開となり後ろから差しを伸ばせることができ4着と好走できた。距離云々、展開云々、相手関係云々は正直どうでもよい。この馬が好走できる条件はたった一つ、「時計がかなりかかる」。これに尽きる。馬体は8歳とは思えないほど綺麗に完成されており、若々しさは健在だ。体調面に関しては何ら問題ない。とは言っても歳のせいか反応は全盛期よりかなり劣るものがある。鞍上は引き続き藤岡康太騎手が手綱を握る。当日の馬場傾向が時計のかかる馬場であるなら一考する。速い馬場なら厳しいだろう。
主な勝鞍:2021京都大賞典(G2), 2016ニエル賞(G2), 2016東京優駿(G1), 2016弥生賞(G2)
🇯🇵ムイトオブリガード 牡7 柴田善臣 57.0kg
父:ルーラーシップ 母父:サンデーサイレンス
東京コース実績(4-1-0-4)
2019年のジャパンC(G1)以来の出走となるムイトオブリガード。前走の天皇賞秋(G1)ではシンガリ人気ではあったものの10着という結果であることからまだまだ衰えてはいないだろう。東京コース実績も(4-1-0-4)とかなり相性がいいことからも好走できたと考える。しかし東京適正はあっても有力馬を押しのけて馬券内を取り切れるかと言われれば厳しいように見える。同馬は差し馬であるが、近走では上がり上位を取れることができず、年齢も7歳というのも相まって衰えてきているのは確かだ。また前走では上がり33.8秒と比較良い上がりタイムを出せているが、あれほどの好走をしたということは天皇賞秋(G1)がメイチであったことに違いない。馬体重をみていても2走前増えた分、-10kgと減らした上での参戦。今回はそれほど勝負気配を感じないのが否めない。今回は前走並みにかそれ以上に強豪が集まったレースなのでここでの好走は厳しいようにみえる。評価は据え置きたい。
主な勝鞍:2019アルゼンチン共和国杯(G2)
🇯🇵モズベッロ 牡5 池添謙一 57.0kg
父:ディープブリランテ 母父:Harlan's Holiday
東京コース実績(0-0-0-1)
前走初の東京コース出走となったが結果を残すことができなかったモズベッロ。前走の天皇賞秋(G1)は良馬場で施行され、モズベッロが得意とする時計がかかる馬場+道悪での決戦とはならなかったことが一番の敗因だと考える。昨年の宝塚記念(G1)や今年の大阪杯(G1)で好走したときは馬場がかなり悪く時計もかなりかかっていたので好走できた。直近の宝塚記念(G1),京都大賞典(G2),天皇賞秋(G1)はいずれも良馬場での開催で結果を残せていない。素質は十分でG1でもやれる実力は持ち合わせているが数ある条件を満たさないと好走することができない点はあまり評価できない。まだ5歳ということで、馬体もフレッシュで動けている分衰えを感じないが、日本競馬で結果を残すのは少し難しいと考える。常に馬場が重い欧州などのレースに出走するば予想以上に好走できそうな気もするので、是非とも来年は海外路線で活躍する姿をみてみたい。今回買うとすれば当日の馬場状態が極端に悪いときだけなので、それ以外では馬券購入は避けたい。
主な勝鞍:2020日経新春杯(G2)
🇯🇵ユーキャンスマイル 牡6 藤岡佑介 57.0kg
父:ディープインパクト 母父:ダンスインザダーク
東京コース実績(1-0-0-5)
前走の天皇賞秋(G1)では思うように競馬ができず見せ場を作ることができなかったユーキャンスマイル。今年の阪神大賞典(G2)以来活躍しておらず、差し追い込み馬にも関わらず上がりも微妙なことから衰えが見え始めているような気がする。距離に関しては2400mでも短いくらいだと感じている。生粋のロングスパートタイプの馬で、我慢比べの勝負だと良い勝負ができている印象。逆にスピードを競う展開となるとおいて行かれるというイメージだ。しかし天皇賞秋(G1)でのタイムをみるに若干の衰えがあるものの、まだ現役としてやっていける実力は残っているので、3000m重賞などをメインに出走することで持ち味を存分に発揮できると考える。今の東京は時計がかかる展開でこの馬にはプラスと働くが、この有利をどのように活かせるかは鞍上の藤岡佑介騎手の手腕によって左右される。同騎手は差し損じが多いイメージがあるので、早めの仕掛け・ロンスパ次第では人気以上に走ってくれそうだ。できればの話だが。
主な勝鞍:2020阪神大賞典(G2), 2019新潟記念(G3), 2019ダイヤモンドS(G3)
🇯🇵ユーバーレーベン 牝3 M.デムーロ 53.0kg
父:ゴールドシップ 母父:ロージズインメイ
東京コース実績(2-0-1-1)
今年の優駿牝馬(G1)を制したユーバーレーベン。前走の秋華賞では万全な状態ではなく5番人気に推されるも結果は13着と大敗を喫してしまった。オークス馬である上でこの結果は少しマイナスだ。しかし同馬の陣営はジャパンC(G1)を目標に調整しているようなことを言っていた気がするので、秋華賞(G1)を叩きとすれば度外視でいいだろう。実際東京コースの実績はかなり安定しており、舞台適正は十分だ。距離に関してもオークスで2400mをこなしているので問題ないだろう。脚質も差しで東京コースにはぴったりだ。しかしタイムが気になる。オークス比較的タイムが遅く、上がりもかかっていた展開なので好走できたと考える。実際オークストライアルのフローラSはかなり速い展開でそれについていくのがやっとという印象だった。結果も3着と馬券内には来たが、その時点ではそこまで見栄えする馬でもなかった。先ほども書いたとおりこの馬は2400mがベストで、東京コースで馬券外に沈んだアルテミスS(G3)は1600mであったため完全に度外視だ。不安点はそれくらいだ。今回は斤量にかなり恵まれており、3歳+牝馬ということで最軽量の53.0kgという設定だ。ここ最近のジャパンC(G1)では3歳牝馬の好走が目立っており、好走した馬たちはいずれもオークスでも好走していた馬たちなので、この斤量はかなり魅力的だ。状態次第と言ったところだが、当日のパドックをみて馬券購入を検討したい。
主な勝鞍:2021優駿牝馬(G1)
🇯🇵ロードマイウェイ 牡5 三浦皇成 57.0kg
父:ジャスタウェイ 母父:ジャングルポケット
東京コース実績(2-1-0-3)
前走得意の東京コースでの出走だったが大敗を喫していしまったロードマイウェイ。京都大賞典(G2)では好メンバーが揃う中掲示板の5着に好走するなど調子がよくみえ、さらに前走のアルゼンチン共国杯(G2)では得意の東京コースということで期待値はかなり高かったが、後ろから追い込むことができず、後方そのままの入線で見せ場をつくることができなかった。2019年には1勝クラスから重賞まで5連勝をあげ、期待の星として注目されていたが、それ以降結果はさっぱりで当時のような切れ味はなくなっているように思える。馬券内になったのは今からちょうど一年前のキャピタルS(L)でそれ以降馬券に一度も絡んでいない。ピークはとっくに過ぎ、馬も競馬に対して積極的ではなくなった印象もある。それでもどうにか復活のきっかけを作ろうと、騎手をレースごとに変えたが結果はついてこず、今回は一年ぶりの三浦皇成騎手が乗ることとなる。彼もまたG1での成績はぱっとせず勝負気配はかなり薄く感じる。まだ5歳ということでこれからも現役を続けると思うが、芝での実績が薄くなってきていることからもそろそろ新たな舞台に場所を移してもいい頃ではないかと思う。今回はジャパンC(G1)出走ではメンバーレベルがかなり高いことからもここでの好走は厳しいようにみえる。しかし今までにない競馬を経験できるチャンスでもあるので、少しでも多くの経験をこのレースでしてほしい。
主な勝鞍:2019チャレンジC(G3)
🇯🇵ワグネリアン 牡6 戸崎圭太 57.0kg
父:ディープインパクト 母父:キングカメハメハ
東京コース実績(2-0-1-2)
近走なかなか結果が振るわない18年ダービー馬ワグネリアン。前走はマイル戦の富士Sに出走し6着入線を果たした。元々この馬は東京コース適正は高く、前走除けば(2-0-1-1)と安定しており、さらに馬券外になった2レースはいずれも5,6着とそこまで大崩れしていないことからも今回のジャパンC(G1)出走は少なからずプラスに働く思う。しかし2,3歳時にみせた切れ味や勝負根性は薄くなり、最近では自分を主張することなく競馬が終わってしまうということが続いている印象だ。今までも結果をみるに先行しているレースでは大敗をしていることから差し競馬のほうが彼にはあっている。しかしスタートが良いことと気性的な面から前へ行きたがる傾向があり、そうなると持ち味を自分で殺してしまう。そこがもったいない。差し脚はとりあえずまだ鈍っていなさそうだ。馬場が重くなると極端に走らなく傾向もあるので、当日は良馬場が好ましい。東京2400mというコースではダービーで1着、2年前のジャパンC(G1)で3着とベストな距離・舞台であるので、調子次第では人気以上に走ってくれそうな気がする。今回は戸崎圭太騎手へ乗り替わりとなり、さらに同騎手が得意とする外枠なので、なんとか好走してほしいものだ。
主な勝鞍:2018神戸新聞杯(G2), 2018東京優駿(G1), 東スポ2歳S(G3)