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DERTA JAM with BEECL vol.20イベントレポート

「広義のデザイン」をテーマにした勉強会&交流会イベント「DERTA JAM with BEECL」。2024年2月10日(土)の開催で第20回をむかえました。

イベント概要・スケジュールは下記を参照ください。


当日の様子


今回の参加者は24名。そのうち社会人18名、学生6名。今月も多くの社会人の方と学生さんにご参加いただきました。普段関わる機会が少ない異業種の方々、全く違う年代の方々との交流により、会場内の様々な場所でトークの盛り上がる様子が見受けられました🥰


場所は燕市に新しくオープンする民営の公共施設『まちトープ』。
お料理もまちトープさんにご用意いただきました。地場の食材への想いが伝わってくるご説明がとっても素敵でした🌟

本日のファシリテーター

今回のファシリテーターはまなてぃさんとあやさん。この2人より、イベントの概要やルール説明が行われます。まなてぃさんの役者経験で養われた発声と上手な場づくり、あやさんの久しぶりとは思えないあたたかいファシリで、会場内は大盛り上がりでした😆

本日のアイスブレイク

イベント説明のあとは、恒例のアイスブレイクタイム。
今回のアイスブレイクは、『積み木式自己紹介』です!自己紹介のテーマの難易度が高めで付け足す内容が多かったので、最後の人は覚えるのが大変!苦戦しながらもお互いのことをよく知れる、楽しいアイスブレイクでした💪

LTスピーカー、LT内容紹介

アイスブレイクが終わったら、イベントの1番のお楽しみ、LTの時間です!
※LT:ライトニングトークの略。短いプレゼンのこと。

運営メンバーのつきのこさんが書いてくれたグラレコとともに、当日のLTについて紹介していきます。

今回は、おなじみの武田さんや、デザイナーの嶋田さん、建築家の佐藤さんの3名をお招きしました。

DERTA JAMは通常、「スピーカーによるLT(10分)→参加者同士でLTについての意見交換・スピーカーへのQ&A(10分)→交流会(20分)」を3セット繰り返し進行します。
「参加者同士が主体的にデザインについて語れる場」にしたいと思っているので、スピーカーの話は10分と短めに設定し、交流会の時間を大切にしています。
「スピーカーの方の話をもっと話を聞きたい!」という方、ご安心を!交流会にて、スピーカーの方と直接お話をすることもできますよ◎


LT①:(株)MGNET/BEECL所長 武田修美氏

LTテーマは、【良さ~育と統合~】です🤝

今回で20回目のLT登壇となる武田さん。
2月のイベントでは、「良さ」をテーマにお話しいただきました。

「良さ」という言葉には、いろいろな意味が含まれています。
たとえば、「いいね!」という言葉においても、どのような点で「良い」と感じているかは人それぞれ。
それゆえ、自分が感じる「良さ」を他人に求めると、相手に押しつけてしまう可能性があります。

そこで武田さんは、その「良さ」をあえて具体化せず、抽象的に捉えることで、より心地良いコミュニケーションが生まれるのではないかとおっしゃっていました。共感を生み出すためには、ぼんやりとした感覚を大切にすることが重要だとというお話がとても印象に残りました!🌟


LT②:デザイナー 嶋田雅紀氏

LTテーマは、【地方のまちに処方したデザイン】です🎨

グラフィックデザインを専門とされている嶋田さん。
民営の公共施設『まちトープ』の場のデザインについてお話しいただきました。

『まちトープ』を立ち上げる以前から、「燕市に賑わいを取り戻したい!」とライブペイントや展示会を行うなどのアート活動をされてきたという嶋田さん。

しかし、いろいろな取り組みをしてもまちの状況はなかなか変わらなかったといいます。

まちが盛り上がらない理由として「イベントの際は人が来ても、日常利用できる施設がない」という課題があると感じた嶋田さんは、民営の公共施設である『まちトープ』をつくられました。

『まちトープ』は、「すごす場」「届ける場」「つくる場」「集まる場」という4つの場づくりによってできています。

「まちの賑わいを再生する仕組み(ビオトープ)をつくる」という意味が込められた、まちのためのビオトープ=まちトープというネーミングもステキです🌱この『まちトープ』で、嶋田さんがこれからどのような場を作っていくのか、とても楽しみです🌟


LT③:建築家 佐藤圭真氏

LTテーマは、【現代の建築デザインと関連するデザイン領域】です🏠

設計事務所のデザイン領域と、建築に関わるデザイン領域、また今回のまちトープの設計についてお話しいただきました。

『まちトープ』の建物設計を担当された佐藤さんによると、現代の建築デザインは、ソフト面とハード面の両方で大きな広がりを見せているそうです。

①設計事務所のデザイン領域の可視化
建築には、「空間の構成」「表象の仕方」「部分の詳細」の3つの観点が重要だそうです。デジタル化により、手書きではなくデジタルツールを使った図面作成が一般的となり、建築デザインは非常に多様化しているというお話がとても印象的でした!

②建築に関わるデザイン領域の可視化
建築に関わるのは、建物の設計(意匠デザイン)だけではありません。照明やインテリア、広告デザイン、さらにまちづくり、ブランディング、マーケティングなどの多くのデザイナーが関わっているそうです。

佐藤さんは、建築における各領域が「どのような思想をもち、どのように、どこまで」相互に関係すべきかを考えることが重要だと強調されていました。

また、イベント終了後には、実際にまちトープ内を探索しながら、佐藤さんから建築の解説をしていただきました😊今後、『まちトープ』がどのような広がりを見せていくのか、とても楽しみです🌟

当日の写真コーナ

登壇者のLT後には、LTに関連したトークテーマを提示していただき、それについて話し合う時間が設けられています。今回は、質問タイムに直接登壇者の方へ質問される方も多く見受けられ、参加者の皆さんと登壇者とが積極的に発言されている姿が印象的でした。


参加者の声

ここからは、イベント後に行ったアンケートに寄せられたご感想等をご紹介します!

  • 参加理由

    • まちトープを見てみたかったのと、その話を聞きたかったから

    • 以前から気になっており、燕開催で即参加を決めた

    • 若い人のコミュニティづくりを学びたいと思ったため。

  • 感想

    • たくさんの方とお話しできて楽しかったです。特に学生さんと話せたのが嬉しい!運営さんも明るく盛り上げてくれて、とても良かった。

    • トーク内容が充実しており、また交流時間もあったことで、自分の考えを振り返ることができた。

    • ニックネームで呼ぶ事からも皆同じように気軽に話すことができた。スピーカーの方も気さくに分かりやすく伝えてくださり、業種が違ってもとても理解できて勉強になり良い刺激を受けた。

最初は一緒に来た人同士でお話している方が多かったのですが、時間が経つごとにはじめましての人ともお話している様子が見てとれました🤝イベントレポート担当として、みなさんがJAMを通して新しい繋がりを作られているのが分かり、とても嬉しかったです😊


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👉DERTA JAMの概要や開催目的、今後の展望などについて書いています。

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👉DERTA JAMは現在、もともと参加者だったメンバーとともにイベントの運営を行っています。メンバーたちは普段は違う会社や学校に所属していますが、それぞれの専門性を生かし、運営チームとしての活動を楽しんでいます。そんなみんなをご紹介します!


スポンサー募集

DERTA JAM with BEECLでは、「新潟に広義のデザインの考え方を浸透させ、デザイン人口の増加、より優秀なデザイン人材の育成、新規ビジネスを生み出すための新たな環境創出を目指す」という目的にご賛同いただける法人・個人スポンサーを募集いたします。

スポンサー枠としてご参加いただければ、最後の告知コーナーにて営利目的や求人目的の内容をお話しいただくことが可能です。(ただし、スポンサー枠でご参加いただいた方でも、告知コーナー外でのリクルート活動はお控えください。)
詳細はスポンサー募集要項をご参照ください。


レポート執筆担当:

みき / @mikik_09
福島県郡山市出身。新潟大学創生学部1年生。新潟の学生の背中をポンっと押すWebメディア<I'll(アイル)>のライターや、株式会社Pepoの広報インターン生として活動。2023年11月よりDERTA JAM運営メンバーに参加。

あや / @aya_0508_aya
新潟市秋葉区出身。美術学部卒業後、自動車メーカーに入社。その後美容企業にてカウンセラー、マネージャー職を経験し、出産を期に転職。東京のデザインコンサル会社に新潟市からフルリモートで秘書、広報として勤務。2023年、日経クロスウーマンアンバサダー就任。

グラレコ担当:

つきのこ/@tukinoishinoko
新潟県村上市出身。長岡造形大学卒業後、地元Web制作会社にデザイナーとして入社。その後株式会社リプロネクストに入社し、Webデザイン、グラフィックデザイン、写真撮影、ディレクションなど幅広く挑戦中。また、講演や会議を文字とイラストを用いて記録する「グラレコ(グラフィック・レコーディング)」を行う。