東方蜘蛛男伝 〜スパイダーマンが幻想入り〜 第三章 異変
まえがき:みなさんこんにちは、ワイワイです。最近寒くなってきたのでストーブを最近使ってます。
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前回のあらすじ
幻想郷にやってきたピーターだが、紫はどこかへ行ってしまった。
襲いかかってきた妖怪を倒し、出口を探して歩いていると今度は白黒の魔法使いに襲われてしまったのであった!
魔理沙「魔法の森で何してんだ?そんでそっちの名前も聞かせてくれないか?」
ピ「う、うん。僕の名前はピーター・パーカーって言うんだ、よろしくね。」
魔理沙「ピーター!いきなり攻撃して悪かったな!で?ここの森で迷ってるって?」
ピ「うん。八雲紫さんっていう女の人に幻想郷にまで連れてきてもらったんだ。それで今に至るって訳・・・」
魔理沙「全く、あのスキマ妖怪もやれやれだぜ・・・」
ピ「紫さんも妖怪なの!?」
魔理沙「ああ、そうだ。しかもこの幻想郷が初めてできたときからいる大妖怪なんだぜ!」
そうこう会話を続けながら歩いているうちにある所にたどり着いた。
ピーターは今に至るまで感じていたことがあった。
それは目に映る全てが幻想的なのだ。
月明かりが木々の間から刺していて夜とは思えないほど明るい。
そして植物がなんとなく不思議な形をしていたのだ。
魔理沙「なんとなくお前の事情は分かったが、でもまだやっぱり怪しい!しばらく私の家に居てもらうぜ!」
(本当は家事とか雑用を手伝ってもらいたいだけなんだぜ・・・)
ピーターは少し困惑しつつも了承した。
家の中は怪しげな植物や研究品、いかにも盗品っぽそうな感じの本などで散らかっていた。
ピ「日本語はあんまりわかんないけど、霧雨魔法店であってるかな?(てかここお店なのか・・・)」
魔理沙の家についてしばらくした後、二人でお茶をしながらこれまでの経緯をじっくり話した。
魔理沙「へぇ〜幻想郷に来る前はアメリカのスーパーヒーロだったのか!そりゃすげぇ!」
ピ「いやいや、別に大したことないよ!僕はただ親愛なる隣人ってだけだよ。今はもう僕のことを覚えてる人はいないみたいだけどね・・・」
魔理沙「よく言うぜ!魔法の森の瘴気にも余裕で耐えてたのにwさすがヒーロー」
つかの間の会話を楽しんでる内に夜が明けて朝になった。
魔理沙「そうだ!確か博麗神社に行きたいんだってな!案内してやるからついて来いよ!」
ピ「ありがとう!本当に魔理沙には感謝してるよ!」
博麗神社に向かう道中、人里の場所まで案内してくれた。
そこで魔理沙はお土産を買っていたのだが、ピーターには日本の文化や物をあまり知らないのでとても新鮮に感じた。
魔理沙「ついたぜ!ここが博麗神社だぜ!あいつも今日はいると思うんだが・・・」
ピ「これが日本の神社かぁ!改めて見るとすごいな!」
魔理沙「おーい霊夢ー、いるかー?」
魔理沙はそういうと神社の中に裏口から入っていった。
ピ「ちょ、ちょっと!勝手に入って大丈夫なの!?」
魔理沙「え?まぁ別にいつものことだから大丈夫だぜ。」
魔理沙がそう言うと奥から一人の女の人がやってきた。
見た目はゆかりが言ってた通りの紅白衣装で、顔がめっぽう美人だった。
???「なーにがいつものことよ!勝手に入ってくるのはよしてって毎回言ってるでしょ!全くもう・・・」
ピ「あのーもしかして博麗霊夢さんであってますか?」
霊夢「ちょっと魔理沙、この人誰なのよ!外国人っぽいけど・・・」
ピ「僕、ピーt・・・」
魔理沙「こいつはピーターパーカーってやつだ!昨日会ったばっかりだぜ!」
ピーターが自己紹介しようとするがそれを遮って魔理沙が話してしまった。
ピーターは少し戸惑ったが、霊夢に自分がスパイダーマンだということや紫に言われてここに来たこと、幻想郷に来る前に会ったことなどを全部話した。
そう言うと霊夢はめんどくさそうな表情から急にシリアスな表情に変わった。
霊夢「そうなの・・・つまりあなたが・・・」
霊夢は少し悲しそうな表情で何か言いかけたが最後まで言わなかった。
そしてピーターは少しそのことに違和感を覚えた。
霊夢「ここでずっと立ち話してるのも疲れてくるし、中へ行きましょ。」
魔理沙「できれば最初からそうして欲しかったぜ!」
ピ「お邪魔しまーす・・・」
三人は中へ上がった。
霊夢「いい?ピーター、あなたにはこれから手伝ってもらうことがあるわ。大事なことだじゃらよく聞いてて。」
霊夢は棚の奥から鏡のようなものを出してきた。
その鏡を机に置くと、光と共に鏡にある物が映った。
それは目を疑うような光景だった。
なんと、紫がピーターの前に現れた日の晩に謎の黄色のオーロラがアメリカ全体を覆っていたのだ。
ピ「なにこれ・・・」
霊夢「おそらくこの光の影響によってあなたは忘れ去られてしまったの。そしてこのオーロラは幻想郷にも発生したわ。」
魔理沙「ああ!前にそんなことあったな!」
霊夢「私の予想ではこの光は普通の人間よりも力の強い人間が忘れ去られるものだと思っていたのだけれど、ピーターがこっちに来たから確信ができたわ!」
ピ「ちょっと待って?紫が言ってたんだけど、幻想郷にも不思議な力を持つ人間がいっぱいいるんでしょ?魔理沙とか君は忘れられなかったの?」
霊夢「そう、そこが疑問なのよね・・・」
魔理沙「つまり現実で起きたあの光と幻想郷に起きたあの光は別物ってことなのか?なんだかよく分からなくなってきたんだぜ・・・」
霊夢「幻想郷に発生したオーロラについてはまだ分からないことが多すぎるけど、とにかくこれが異変であることには変わりないわ。」
魔理沙「そうとなればまずは情報収集からだぜ!とりあえず紫に聞いてみるか?」
霊夢「ああ!そういえばそうだったわ!紫に調べ物頼んでたんだったわ!」
ピ「それで紫さんに言われて僕がここに来たってわけか・・・ん?ちょっと待って?それじゃあ今紫さんは何をしてるの?僕が幻想郷に来たと同時にすぐにどこかに行っちゃったし。」
霊夢「多分また情報収集に戻ったわね。」
魔理沙「霊夢、話を戻すがそれでピーターに手伝ってもらうことってなんなんだぜ?」
霊夢「今回の異変を解決するにはあのオーロラの正体を突き止める必要がわ。そこでピーター、あなたには・・・・」
一方その頃
紫「マズイわね・・・これは緊急事態よ・・・・」
???「紫様、一度博麗の巫女の所に戻った方がいいのでは?」
紫「いや、その必要はないわ。」
???「今回の異変は博麗の巫女と手を組まなければならない程強大なものなのですか?」
紫「さあね、どうなるかしら・・・」
次回、いよいよ物語が動き出す!