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The PEAKSラウンド16妙高 変態増し

大好きなイベントの一つのThe PEAKSに参加してきました♪

今まで参加したThe PEAKSは鳥取大山、榛名、赤城。
鳥取大山、榛名は変態増しで完走。
去年の赤城では、動脈障害で碌に走れなくなってしまいましたが、エントリーフィーが勿体ないからと言って無理矢理出走。何度も脚付きながら1本だけ登ってDNFしたのが私の最後のThe PEAKS。

この雪辱を晴らす為に満を持して、変態増しでエントリーしました。(雪辱何個あるんだ)
この為に手術したといっても過言ではないっ!!

当日のコース

前日

しかしながら天気予報によると、当日は雨。カーボンホイールにしてからというものの、全くブレーキが利かなくなってしまった為、雨天のダウンヒルに超絶苦手意識が。
今年の追い風400の時も半分くらい雨に降られていましたが、平坦基調だった為さして問題にはならず。ただ唯一の峠の冷川峠だけはフルブレーキしながら時速20km/hを下回る遅さでダウンヒルをするという体たらくでした。

流石にそんな速度で毎回下っていては時間内完走など無謀なうえに私の握力も持たない。万が一止まれずに事故ってしまう危険性を考えただけで恐ろしい。
もう99%完走は無理なので、いつも大量に持参する補給食の薄皮パンは1袋だけにし、特に雨対策はしませんでした。

一応ブレーキシューだけは、雨天時に弱いという噂のカンパニョーロの赤い奴からswiss stopのblack princeへ交換。
ブレーキシューにも雨天に弱い強いがあるのを初めて知る。

エントリーした日から3日前くらいまでは、「ずっと出たかったPEAKS、絶対完走してやる!」と鼻息荒くして待ちわびていたはずなのに、
もうDNFする前提でいるPEAKS前夜。小雨で路面が濡れないうちにちょろっと走ってカロリー消費ができれば御の字でしょう。
折角だからお酒も飲んじゃおう。

妙高の地ビール!すっきりして美味しかった。

当日

前日までの予報に反して、スタート時は雨が降っていなく、路面も完全にドライ。これは幸先いいスタートです。しかし、今日は220km5500mupも走る心持では来ていないので、少し焦ります。
このままだとDNFする言い訳がなくなる。。。

受付に遅めに到着し、かなり後方からのスタート。ここでもやる気のなさが垣間見えます…。事前に試走を済ませているRYUさんが、「今回のコースは激坂ないから、はるかさんは余裕で完走できると思うよ」と待機中に言ってくれました。
この言葉が、最後までずっと私の頭にリピートし続けることになるとはこの時は知る由もなかった…。

スタート地点

スタート

まずは変態&ド変態増しのみが走る、燕温泉の峠へ。
ゆるっとした峠だったので比較的すぐに終わりました。温泉が近いからか物凄い硫黄の匂い!
4日もレストしてしまっていたので、脚は軽い。RYUさん、細さんとお喋りしながら走っていたはずなのに、いつの間にか2人とも前方に消えていきました。
お喋りしていた人が急にいなくなる現象。PEAKSあるある!

頂上に到着したら、すぐに折り返してダウンヒルです。
路面ガタガタひび割れダウンヒルは一番苦手とする所…。動体視力がよくないからか、一つ一つのひび割れを踏んでも大丈夫な路面なのかを確認しながらパスする作業がとても苦手。
まだ雨が降っていなくて下りやすいコンディションなはずなのに、どんどん前の人達と差が開いていきます。

要所要所にいるカメラマンさんのお陰で笑顔が保てる!

目的達成

そこからCP1戸隠キャンプ場のエイドまではアップダウン。アップダウン大好き!脚にダメージが来ない感じが嬉しいです。

戸隠キャンプ場のエイドで早くも、みっちー、ちかちゃん、YUIさんと出会います!雨で完走が絶望的な今、今日の最大の目的はみっちーとちかちゃんに会うことだったので、目的を既に達成したと言えます。
あとはYUIさんのカレーさえ食べれば言うことなし。

ただ、まだ雨はまだ降っていないし、タイムテーブル的には良いペースの様なので、とりあえず先に進みます。
このままアップダウンを繰り返し、小川村役場まで黙々と走ります。
なんとなくペースが合う人がいたり、抜いたり抜かされたり…。

雨が降る前になるべく距離を稼いで(カロリー消費をして)おこうと思い、坂は坦々と、平地と下り基調は頑張って踏んで時間を短縮できるようにします。
少し雨がパラついてきましたが、まだ気になるレベルではありません。

ここで一般の人達とようやくスライドすることができて、賑やかでPEAKSらしくなってきました。
一番最初にスライドしたのはレモン姫かな?あまりの速さにびっくりしました。元気もしっかりチャージ!

知り合いに会えたら名前を呼び合い、
見知らぬ人とも、
「がんばれー!」
「ありがとうございまーす!」
の掛け合いができるのが本当に楽しい。
ああ、PEAKSに戻ってきたんだなあとここでようやく実感しました。

滝行

小さい峠を登り終わり、あとはCP2の小川村役場まで下るだけ、という頃に唐突に土砂降りがやってきます。
一気に道路に川の如く水が流れ、バケツをひっくり返したような雨が。

写真はもちろんないので、AI生成画像。再現度高い!

swiss stopの真価を確かめる時です。

「止まる!!!止まるぞ・・・!!!」

私の中のムスカ大佐がほくそ笑みます。

事前にツイッタで複数の方に教えていただいたポンピング(?)というブレーキをかける前に短くブレーキをして水滴を飛ばす技術を試した結果更に止まる様に。
ただ、10%を超えてしまうと止まりません。(今考えると、上ハン握ってるから当然)
いつの間にか後ろにいたファットバイクの細さんに迷惑をかけながらソロソロと下ります。
「ちょっとそのファットバイク、ダウンヒルの時だけ貸してよ。登坂の時は返すからさ」と喉まで出かかりました。

ようやくCP2小川村役場に到着し、オレンジや缶ジュースをいただきます。長野名物のおやきもいただいちゃいました!
なんだか昔よりもエイドの量や種類が充実しているのは気のせいじゃない…はず。ありがたいことです。

補給食には長野名物おやきまで!!

ウェアも靴も全て雨でグショグショになりました。
こんな土砂降りの中、皆普通に続行するのかな…?とエイドにいる周囲の様子を伺っていましたが、誰も泣き言を言っている人はいませんでした…。恐るべしPEAKS参加者。
ここまで下ってしまったら、帰るにしても登るしかないんですけどね。

カレーエイド

さあまた下ってきた道を折り返して、カレーエイド(違)のCP3戸隠キャンプ場に向かいます!
土砂降りだった雨は弱まり、降ってるんだか降ってないんだかわからないレベルにまでになってくれました。正確に言うと雨は結構降ってるんですけど、全身既に濡れてしまっているので、あまり気にならなくなってきました。

川の様な路面でなければ、ブレーキは普通に利いてくれたので、そこまで怖い思いはせずに下る事もできました。

そうこうしているうちに、待望のカレーエイドに到着!
早速METHIのカレーをいただきます!おいしい~~~!贅沢を言うなら、バスマティライスと一緒に食べた~い!!!立って急いで掻っ込むようなカレーではないよこれは…!

写真撮れなかったのでPEAKS公式の写真から拝借

池之平温泉のイベント広場に戻るとDNFを決意した仲間が数人。これから天気予報でもずっと雨予報だし(すでにたんまり降られたけど)、ここから斑尾まで行ってしまうと帰ってくるのに時間がかかるし、確かにここいらで辞めておくのは英断かもしれません。PEAKSの場合、DNFを決意できるのも強い心が必要なんだよな…

でも今は雨降ってないしな~ 
今この時一瞬一瞬しか生きられない私は、先の事を考えるのを止めて、とりあえず先に進むことに。
幸いにも、CP5道の駅ふるさと豊田までの道は雨に降られるどころかジリジリと太陽が照りついてきました。むしろ小雨が恋しい。

しかしこの晴れ間はチャンス。雨に降られていないうちに、残り15%にまでなっていたスマホを充電しようと止まりました。
「バッテリーポートに水が入っている為充電できません」
との表示。
恐らく先の土砂降りでポートに水が入ったのでしょう。
GALAXYはとってもかしこい子。
どんな土砂降りライドでも一切水没したことがないし、ポートに水が入っていたら、こうして自動的に充電できないようにしてくれるのです。

でも、今充電できないのは非常にまずい。何せルートはスマホにしか入れていないのです。スマホが使えないとルートがわからない。
もともと完走するつもりはなかったので、ガーミンにルートは入れていません。ガーミンの道案内、苦手だし…。

とりあえずスマホの電池節約の為、画面を消しておき、必要な時だけつけることにしました。
幸い道中にポツリポツリと参加者もたまに見かけるので、動向を見逃さないように気を付けます。

追い付かれる

「おつかれ~!」
斑尾のタングラム先の登りで、ド変態の旦那が後ろからやってきました。
1時間20分遅れでスタートしたド変態に、140km地点で追い付かれました。悔しい。

そのまま走り去っていくと思いきや、私に追い付く為に力を使い果たしたようで、もうゆっくり行くとの事。
しかもガーミンとスマホを水没させて、私と同じくルートがわからないようです。
この人、この1ヶ月で3回スマホを水没や故障させて買い替えてるんですけどね???????????

私はなんとなく右下腹部~脚の調子がだんだん良くなくなってきて、3倍出るか出ないかくらいになってきたのでのんびり、でも今出せる限りのペースで行きます。やはり登り続けたりすると未だに症状が出ます。
昔よりずーっとずーっとましですけれども。

CP5の道の駅について、また来た道を折り返し。
下る時に、結構な斜度だったよなぁと思いながら来た道を戻ります。
登ってみると、やはり10%くらいの坂がちょいちょい混じってきた気がします。
RYUさん、「激坂はない」っていってたよな~と何度も思い返しながらヨチヨチ登ります。
また池之平温泉のイベント広場に戻るための最後の坂は軽く12%くらいあったと思うのですが、またそこでも私の脳内RYUさんが「激坂はない」と繰り返していました。

ふっ…これだからローディーは…

最後の峠

イベント広場のエイドに戻ると、今日一番の大盛況!参加者が沢山います!今回、一般の参加者は400人ほどだったということなので、そりゃあ賑やかなはずです。
PEAKSでは、それぞれのカテゴリはスタート時間は違うものの、ゴール時間ほぼ一緒なので、終盤のエイドでは色んな人と会うことができます。
変態ド変態は、序盤の峠や一般の方とのスライド以外で参加者と会う機会があまりなく孤独に走ることが多いので、終盤のエイドの賑わいが、私にとっては癒し。

タイムテーブルによると、まあまあ余裕があるので、ここで沢山補給をしたり、知り合いと談笑したりして小休止。右側以外はそんなに疲労も溜まっていないのが嬉しい。

そろそろ出発…を考えた瞬間、またもやザーッと大雨が。
若干萎えますが、もう残すは最後の峠。ここまできてやめるわけにはいきません。

最後の峠に出発

最後の峠は笹ヶ峰高原までで、およそ800mupほど登ります。
道路を流れる川、大雨、雷、おまけに霧による視界不良。木々に覆われた真っ暗闇の川の中を突き進む。
ラストのクライマックスとしては悪くない演出です。

「道路を流れる川、大雨、雷、おまけに霧による視界不良。木々に覆われた真っ暗闇の川の中を突き進む」をAIに画像生成してもらったもの。うん、イメージ的にはこんな感じだった気がするw

しかし、ここに来てさらに右側が元気を失ってしまいました。傷口近辺がシクシク痛むし、力が入らないので、もう2倍ちょっとしか出ません。自分的には許せない数字ですwそれ以外は元気なのでとっても悔しい。

旦那が泣き言に付き合ってくれて、
ようやく場所が開けてきて、最後に下り、ゴールです。
1人だったら余計つらかったろうな~。

制限時間から20分くらい残してのゴールかな。
今回は結構時間に余裕があったのに、最後の峠でだいぶ時間を食ってしまいました。

あとは下りなので、ゆーっくりゆっくり下ってイベント広場に戻り、
完走のタオルを受け取ります。
色んな人と完走を祝い合って称え合って、楽しかった。
天気もさすがに空気を読んでくれたのか、晴れてくれました。

2年ぶりの完走タオル…感無量

終わってみて

完走する気なくスタートした今回ですが、結果的に完走することが出来てびっくりと同時に充実感でいっぱいです。
やはり過酷なライドは、完走できた時の喜びを倍以上の物にしてくれる!!

ずっと苦手だった雨天ダウンヒルを克服できたこともとても嬉しいです。これで雨の山岳ブルべもDNSを考える必要がなくなりました。

毎回時間内完走ギリギリ組なので、休憩時間を極力少なく!と意識がけていますが、今回はあまり意識することなく完走できたので、そこでも少し成長を実感。

右下半身は、長く登り続けたり、ライド後半になってくるとじわじわと虚脱感と痛みが強くなってくるのが気になる所。
でもこれだけ走れば、誰しも腰が痛かったり膝が痛かったりしてくる人もいるし、そういうものだと考えればいいのか…

自転車でお金稼いでるプロでもないし、そこまで追求するのは贅沢なのかもしれませんが、これさえなければ最後まで気持ちよく、速く走れるのに…ともどかしい気持ちは正直あります。

でも、色々な事が得られた一日でした。
またこうして大好きなThe PEAKSを完走できるようになって本当に良かった!!

早く次回のPEAKSを走りたくてたまりません!!!
これぞPEAKSジャンキー

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