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The PEAKSラウンド10榛名山 変態増し

The PEAKSラウンド10榛名山に参加してきました!

エントリー

前回初参加だった鳥取大山がとても楽しく、次回のPEAKSも絶対に参加しようと心に決めていたので、次回PEAKS情報が解禁されてからはエントリー開始日を今か今かと待ちわびていた。

エントリー開始後、その日のうちにすぐにエントリー!(あとでスタッフに聞いたら、1番乗りだったみたいw)前回と同じく私は変態増し、旦那はド変態増しにした。

変態増しは161km5178mupを制限時間9時間
ド変態増しは同コースを制限時間8時間

前回よりも、余裕が全くなさそうな制限時間、且つ今回は自分の大の苦手な急斜面が続くコース。
一般エントリーで走るか悩みましたが、安パイ狙って一般にするのも「玉砕上等!」がモットーのPEAKSの趣旨と違うと思ったので、未来の私に希望を託し、変態増しに挑戦することに。
レベルアップがんばれ!未来の私!
PEAKSの日にちは富士ヒルの前週?ハルヒルの翌々週?そんなの関係ないね!!

前日&準備

いよいよ明日に迫ったPEAKS。エントリーした日から、あっという間に時間が過ぎてしまった。
前日は足を休ませようかとも思ったけれど、翌週に富士ヒルも控えていることだし、休み過ぎると罰が当たる気がしたので朝起きてから、zwiftワークアウトで刺激入れを。刺激入れってなんかガチっぽくてかっこいい言葉。
朝からL5、L6メインのワークアウトで禿げ上がりそうになる。

昼くらいに車で自宅を出発し、高崎駅近くでおいしいクレープに舌鼓を打ってから受付である榛名湖の多目的広場へ。

王道チョコバナナクレープ

ささっと受付を済まし、観光もせずに即、今日の宿である ゆうすげ温泉へチェックイン。
良い温泉もついてるし、料理も豪華、落ち着ける客室で良い宿でした。

部屋からの景色

おいしい夕食と温泉を楽しんだ後は、明日の準備。
きっとエイドで補給している余裕はないから、補給食は多めに持っておくことにした。
・みんな大好きヤマザキパンの5個入り薄皮クリームパン
・みんな大好きヤマザキパンの5個入り薄皮アンパン
・普段は絶対飲まない、貴重なBCAA2袋
これをトップチューブバッグに入れておけば、登りながら食べられるという算段。
寝るの大好きな私には、睡眠時間8時間はマストなので、早めに入眠。

早期エントリー特典と通常特典。毎度可愛いグッズ!

いざ当日、PEAKSスタート!

朝5時起床。
起きてすぐに宿が用意してくれた朝食をとる。夕食も豪華だったけど、朝食もしっかり豪華で、食べきれなくて少し残してしまった(すみません…)
重たいお腹を抱えながらスタート地点まで2㎞ほど自走。ド変態の旦那は変態の1時間後にスタートなので、宿でお別れ。

会場に着くと見知った顔がいっぱい!石油王のRYUさん、美辞麗句さん、細さん、初めましてだけどTwitterでは繋がっている、だいさん、イケヒロさん、パンダさん、等…あと同じサークルの面々もいて、すっかりリラックスモードに。
変態の出走列に並んでいたら、なんとだいさんがお手製レアチーズケーキを持ってきて下さった!

見た目も美しい…

ホールケーキをその場で切り、お皿とフォーク付きでサーブしてくれる手際の良さ。
既に朝食でお腹が苦しかったにも関わらずペロリだった。バスクチーズもあったんだけど、流石にそれはお腹に入らなかった…でも食べればよかったなぁと今更後悔…
だいさん、御馳走様でした!

そんなこんなで優雅に朝のお茶会をしていたら、いつの間にか出走時間に。

ST1 伊香保

RYUさん、美辞麗句さんと同じ2番目のウェーブでスタートし、RYUさんを先頭にして最初の直登ウェルカム坂を登る。ここは吹きっさらしなので人の後ろにいると楽だったw

足の調子は重過ぎることもなく、軽過ぎることもなく、まずまず。既に最初の坂で速い人には瞬く間に抜かれ、多分それ以降一緒に走ることはなかったと思う。
すぐにST1の伊香保までの下りに入り、やはり何人かにそこでも抜かされる。
下りのカーブが非常に苦手なのでまあ仕方ない。それでも最近は少しコツを覚えてきたので、そこまで壊滅的に遅くはなかったと自負。
下っている最中、1時間~30分早くスタートしてる一般エントリーの人達が沢山登り返してきていた。
早朝でも車が結構多く、自転車乗りを追い越そうとする車と正面衝突しそうになり肝を冷やすシーンも。カーブが多いので車も大変だよね…。

ST1を下りきり、カードにパンチしてもらい即登り返す。
今下ってきた道をすぐに登り返す、それがThe PEAKS!

このST1は今回のコースの中で一番緩い峠だったと思う。
ゆるゆる、淡々と3.2~3.3倍で回していく。最初は団子になって賑やかだった登坂も、徐々に人が消えていきいつの間にか一人に。
今回は長距離なので、人について行ったりして必要以上にパワーを出すのも出さないのも嫌なので自分が辛くならない程度のペースで登る。

ST2 ほぼハルヒルコース

スタート地点の駐車場まで戻ると、RYUさんが暇そうに誰かを待っててくれたので、一緒にST2に向かって出発した。
ST2はハルヒルコースからの、少しわき道を逸れたコース。
セゾンドはるなの看板の所の分岐、といえばわかりやすいはず。

しかし、一応事前に予習したのに、何を間違えたかハルヒルコースをそのまま下ってしまい…。すぐに気づけたので問題なくリルートはできたけど、私の後ろに運悪くいた人、申し訳ありませんでしたw

ST2のローソンでトイレをお借りしている間にRYUさんは消え、今度は後から来た美辞麗句さんに遭遇。
一緒に出発し、また私がミスコースしかけたところで声かけてもらい、セ、セーフ…!ほんとしっかりしろ自分!

ST2のコースはおしゃべりしながら登り、楽しい区間だった。レース強度で登らなくていいハルヒルコースは楽しい。
そして私たちよりも1時間後にスタートしているド変態の人たちが物凄い勢いで下ってきたのもこの区間。圧巻~。
おそらくド変態先頭のエアロバイク風の珍しい自転車乗った男性と、うちの旦那が只ならぬ雰囲気を醸し出していた…。目がマジや。

ST3 松之沢コース

神社コースを登り切って再び駐車場に戻ると、事前に作っておいたタイムテーブルよりもかなり早い行程で来られていることに気づく。
余裕があるとわかり、立ち寄るつもりのなかったエイドで補給食を物色。
豪華な朝食とだいさんのチーズケーキ効果であまりお腹が空いていなかったので、コーラのミニ缶だけを飲み、ST3に向けて出発。

ST3松之沢は試走できなかったコース。ただ、ST3の松之沢とST5の唐松はヤバイと噂を聞いていたので、慎重に、心してかかる。
下った感じだと、後半になるにつれて斜度がきつくなる様子。まあ榛名山の峠って大体そんな感じか。
路面も悪いとのことでしたが、飯能の林道に比べれば素晴らしく綺麗なものだったw

美辞麗句さんとパンダさんにス~ッと抜かされたものの、少しペースが速そうだったので付いていかず、そのまま皆の背中を遠くで眺めながら走る。
一番斜度がキツイであろう箇所は、休むダンシングでリラックスして登った。
最近大胸筋を少し鍛えるようになってから、ダンシングでちゃんと休めるようになったので今回本当に助かった。
いつもダンシングすると逆に体が削られていくので、大きな進歩!

とにかく頑張らない走法で筋肉に一切負担をかけない様に気を使った。だって、ST5が本当に本当に恐ろしいから…

ST4 厚田コース前半~ド変態・変態増しコース

今度は榛名山の北側を下ってST4へ。スピード乗るし、交通量も少ないし、下りに楽しみを見出せない私でも、楽しい下りだった。
下りきったところの交差点で、反対車線を走ってくる一般エントリーのサークルメンバー3人に遭遇!これは追いつけちゃうかもしれない!?と期待し、ST4の登りは少し頑張ったが追いつけず…そのまま変態増しの分岐へ。

そこでちょうどド変態先頭(恐らく)に追い付かれた。
速い~!

増しの部分は山というよりアップダウンを繰り返すロードレースみたいなコース。たまたまペースが合い、ST4から一緒に走っていたVさんと初めて言葉を交わした。
フランス人で今回PEAKS初参加。日本に来てまだ2年だそうだけど、日本語堪能。Vさん、下りがとても上手くて安定しているので、すっかりツキイチして楽させてもらっちゃった。
そして、変態増しのチェックポイント(STD2)に着く前に、ド変態の旦那に下りで追い抜かれた。
100㎞地点くらいかな?鳥取大山で追いつかれた時も同じタイミングだった!悔しい!

変態増しのチェックポイント(STD2)ではエイドがあったので、オレンジとジンジャーエールをいただいてたら…直前で合流したはずのRYUさんも美辞麗句さんも、私のアシストVさん(違)も旦那も皆いなくなってたw
もしかして、私の休憩多すぎ?

ST4 厚田コース後半

変態増しコースを登り返し、先ほどの分岐に戻り、いよいよST4の山の続きを登る。ゴールまであと1.5本の登り。

ここからがキツかった。今まであまり疲労を感じなかったのに、殿筋周りに急に疲労を感じてきた。カロリーが足りていないことに気づき、慌てて持参したあんぱん、クリームパンを走りながら交互にほおばる。
更に最終兵器BCAAもここで投入。
少し足が回るようになったけど、近そうで遠い美辞麗句さんとVさんの背中はどんどん遠くなっていく…
この時間になると一般エントリーの人たちはST4を登り終えている人が多く、下ってくる人もいない。前半までのPEAKS参加者との挨拶祭りの賑やかな雰囲気はなく、ほとんど周りに人がいなくて虚無感に陥りそうだった。
そんな中、たいっちゃん、猫天さん、タケ~ロさんに会えて言葉を交わせたので随分気がまぎれた。虚無と楽しさのギリギリのせめぎあいだったST4。
タイムテーブルによると、まだ全然貯金あるし、俺、この登りが終わったらカレー食べるんだ。と自分を鼓舞しながらなんとかかんとか登頂。

ST5 唐松コース

ST4を登り終わり、駐車場近くのお気に入りの綺麗なトイレでゆっくり用を足し、駐車場でカレーに塩むすびをぶっこみ、近くの椅子に腰かけながらカレーを味わう…。長時間走ってると、サドル以外の物に座りたくなるよね。
そして一般エントリーの知り合い数人と立ち話をしたり(タラさんともここで初めてお会いできた!)とても充実したエイドタイムを過ごした後は、いざ、最強のラスボスKARAMATSUへ!!

時間は十分にある!(タイムテーブルによると)
これは余裕でゴールかな?!

ST5へと下っていくと、沢山の一般エントリーや速い変態の人たちが登ってきていて、ST4のがらんとした寂しい雰囲気とは裏腹に、非常に賑やかだった。
このスライドがPEAKSの醍醐味よね~。

最後の方の鬼のような斜度区間は皆本当に辛そうに登っていた。
先月ここは試走で登ったことがあるので、わかる、わかるよ、ここ辛いよね~と心の中で頷く。
前にずっと車がいてスピードが出せず暇だったので、登ってくる人たちに「がんばれ~!」と声援を沢山送った。仲間にも、辛そうな顔してる人にも。声援に応えてくれる人もいて嬉しかったな。

ST5で最後のチェックをしてもらい、さあ次は私が頑張る番だ。
唐松は序盤は緩斜面。中盤~後半はずっと12%以上が続く感じで、激坂になると足が全く回せなくなる私は、とにかく序盤は温存作戦。
踏み過ぎないように3倍をキープして走った。
この唐松の後半部分の為に今日一日乳酸を貯めない様に走ってきたと言っても過言ではない。
最後のBCAAも投入。

しばらくすると、ド変態の人たちも下ってきた。あれ?なんか人数少なくない?ド変態ってもっと人数いたような…。
私よりも後ろの変態の人たちも少ない気がする。
先ほどまでの賑やかな雰囲気はどこへやら、また一気に寂しい空間となってしまい、徐々に気持ちが焦ってくる。
そして驚くほど時間が早く過ぎていくにも関わらず、ずっと時速6~8km/hを表示するサイコン。
時速6km/hっていうのは、1時間あたり6㎞しか進めないってことなのに、残りの距離はまだ5㎞もある。あれれ~?おかしいぞ~?

あれ、これかなりやばいのでは?
ようやく時間に余裕なんてなかったことに気づいた。

ゴール

よく見てみると、お手製タイムテーブル、何故か唐松を30分で登るていで作成されていたw絶対無理wこういうところ、詰めが甘い…。

悠長にカレー食べて時間切れとか目も当てられない。
思い描いていた余裕のゴールから一転、感動の制限時間ギリギリゴールorギリギリ足切りのどちらかになってしまった。

一番斜度がキツイところでは丁寧に回すように心がける。でないと乳酸が溜まって足が回らなくなる。上半身を大げさなくらい振って、なるべく足への負担を減らす。
どんどんケイデンスが落ちていき、もうケイデンスは40台…ちなみに私のリアギア、32Tです…。筋肉が息してない!

一番辛くて必死の形相で乱れている所で、PEAKSの撮影カーが颯爽と登場!\(^o^)/終始動画撮影された。顔、やばかったろうなぁ…。

途中で姉御さんに出会い、元気をもらう。私が下ってると必ず一般エントリーの姉御さんが登ってくるから、今日一日ずっと癒しをもらってたんだよね。
そして、貴重な同じ変態の緑バンドをした人にも出会い、「時間ギリギリかもしれませんね…」と話しかけると、
「カレー食べ過ぎたんじゃない?」と笑って返される。
お、お主、なんで私がカレー休憩したことを知っておる…!!

立ち止まっている人、押して歩いてる人を横目に一心不乱にペダルを回す。
制限時刻は16:30。
はやく、はやく頂上よ来てくれ!!!頼む!カレーDNFにはなりたくない!

時刻は16:18、ようやく見慣れた看板のある頂上。
あとで見返したら、1時間10分もかかっていたようだ。

安全に気をつけつつ、スマートに(当社比)下り、一時停止もしっかり守り、ゴールの駐車場までは全開走!(気持ちだけは)

なんとか時間内ゴールできました。8時間50分でした。

待っていてくれた仲間からも、知らない方からも、色んな方からおめでとうと言ってもらえて、本当にうれしかった…。ああ日和らずに、勇気を出して変態チャレンジして良かったなぁと思えた。
スタッフのみっちーが泣きそう!と言ってくれたけど、私もちょっぴり泣きそうだったw
時間ギリギリだったから余計。

旦那は私よりも先にゴールしており、ド変態を7時間10分くらいで完走したらしい。
うーん手前味噌で恐縮ですが、本当凄い。ここ1年で一番輝いてたよ。
フロントがセミコンパクトでリアが28Tだから、流石にあの斜度は無理でしょwwとか思ってたけど大丈夫だったみたい。はい、筋肉は全てを解決するんですね。私なんて32Tでも回せなかったよ。

目開けて笑顔で撮ってもらったつもりが、寝てる。

ゴール後は撮影をしたり、談笑したり、味噌汁を啜ってみたりジンジャーエールを飲んでみたり。ミニ缶の量、本当絶妙で最高だね。自販機でも売ってほしい。
時間外だけど完走できた仲間にエールを送り、PEAKS、もう終わったんだな…としみじみ、少し寂しくなるのでした。

帰りにゆうすげ温泉で温泉に入り、昇天しかけるも、
その後ちゃんと自分で運転して帰宅したの偉い!
旦那が話し相手になってくれたから、ウトウトすることもなく無事に帰れた。
自転車に比べれば車って本当楽よね。快適空間で移動できる幸せ。免許取って良かったw(免許取り立て2年目)

振り返り

今回の事を振り返ってみると…
タイムテーブルのガバガバさ、ミスコース(未遂)の多さ等準備に対する詰めの甘さが目立ったかな。引き戻してくれた周りに感謝。
ブルべは準備が8割(だっけ?)とかいうし、PEAKSも事前の準備が非常にモノを言うと思った。特に私のようなギリギリ隊は。
FTPでごり押せる人はごり押せば良いんですよ!

走行中の補給については
・コーラ&ジンジャーエールミニ缶 計3本
・綾鷹 ミニ缶 1本
・ジェル 1本
・バナナ 半分
・オレンジ 2切
・5個入りクリームパン うち3個
・5個入りあんぱん うち3個
・カレー 1杯
・塩むすび 1個
・粉末BCAA 2本

と結果的にあまり補給していなかった気もする。
4206kcal消費したそうなので…全然足りてないねw
それでもお腹を空かせず走りきれたのは、ゆうすげ温泉の盛沢山朝食とだいさんのチーズケーキのお陰かな。

走行ログはこんな感じ。獲得標高、公式では5178mとなっていたけどガーミンだと4775m。鳥取大山よりも獲得標高が少ないのに、遥かに難易度高く感じたのはやはり激坂が多いのと制限時間が厳しかったからか…。

それでも今回ギリギリではあるものの、完走できたのはパワーの底上げができたことだと思う。
鳥取大山の時では3~3.2倍維持して走り続けるのがやっとだったけど、今回長時間維持できるパワーが3.2~3.4倍くらいになったのが大きい。(ハッピーパワメになっていなければw)
怠惰ゆえ、頑張らない走法で淡々とペースを刻むのは得意なので、パワーさえあれば完走はできると踏んでいた。
まあパンクとかしてたらアウトだったけどさ。

結果、事故なく怪我なく完走できて、本当によかった!
変態2冠なので、次回も変態狙いたいと思います。

PEAKS関係者の皆様、参加者の皆様、本当に1日お世話になりました!
今回も素晴らしい大会をありがとうございます。
辛さと楽しさのギリギリを攻めてくるこのイベント、やはり最高です。


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