皮膚科の臨床2021年10月号「角化症・炎症性角化症」

・臀部角化性苔癬化皮膚とエクリン血管腫様過誤腫の類似（表皮，血管，汗腺の過形成）
・甲状腺機能低下症ではCK上昇，眼瞼浮腫，高脂血症，易疲労感，体重増加
・テルビナフィンによるAGEP（急性膿胞性汎発性発疹症）
・毛孔性紅色粃糠疹では毛孔性角化性丘疹紅斑，赤橙色紅斑に島状の正常皮膚，掌蹠の角化
・急性痘瘡状苔癬状皮膚炎は体幹四肢に好発，新旧混在
・Duhring疱疹状皮膚炎は搔痒の強い紅斑や小水疱が肘膝臀部に好発，蛍光抗体法で真皮乳頭にIgA顆粒状沈着，抗トランスグルタミナーゼIgA抗体陽性，DDS著効
・後天性真皮メラノサイトーシスには顔面型（頬部，前額側部，鼻翼部），四肢型，背部型，広範囲型
・若年性黄色肉芽種は多発性，生後半年までに発生，5～6歳までに自然消退．成人型黄色肉芽腫は単発性，20代以降に発生，自然消退しない，血液疾患や脂質異常症の合併
・臍部異所性子宮内膜症の病理は腺腔構造，CD10・エストロゲンやプロゲステロンレセプター陽性．MRIで卵巣腫瘍など要精査
・掌蹠膿胞症では金属アレルギーの関与は少ない．病巣感染の方が重要