皮膚科医から見たビューティケア商品① ミノンメンとミノンの違い
ミノンは第一三共ヘルスケアから発売されています。
皮膚科外来では試供品も届きますね。
ミノンメンを購入しようとしたら在庫がなく、女性用のミノンしかなかったので、ドラッグストアのお姉さんにちらりと聞いてみたら、「どっちもおんなじですよ!」と言われてしまいwww
果たして!?・・・と思い、調べました。メンズとレディースの比較がネットですぐに見当たらなかったので、自分で調べまとめました。検証します。
ミノンメン フェイスウォッシュ
アミノ酸系洗浄成分配合
ポンプタイプ 150㎖ ¥1,500
成分
水、グリセリン、DPG、ラウリン酸PEG-80ソルビタン、ココイルアラニンNa、ココイルメチルタウリンNa、ラウリルヒドロキシスルタイン、ココイルグルタミン酸2Na、コカミドメチルMEA、クエン酸、ココイルグルタミン酸Na、フェノキシエタノール、アスパラギン酸、アミノカプロン酸、トコフェロール、PCA-Na、プロリン、ペンテト酸5Na、トリプトファン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
PGはプロピレングリコールで多価アルコールです。いわゆるスースーするエタノールは1価アルコールで別の成分です。そのため広告には、アルコール無添加!(正確にはここでのアルコールはエチルアルコール)と表記されています。ラウリン酸PEG-80ソルビタンは非イオン性活性剤です。濃密な泡を作り出します。ココイルアラニンはアミノ酸系のアニオン界面活性剤でさっぱりかつ泡立ちのいい洗浄力を有します。
この並びからは、さっぱりした洗浄力を売りにだしていることがわかります。
ミノンジェントルウォッシュ ホイップ
ポンプタイプ 150㎖ ¥1,500 お値段は同じ。
女性ものは3つのラインがありますが、ここでは、一番メジャーな、敏感肌・乾燥肌のラインのものについて検討しています。
成分
水、ココイルグルタミン酸TEA、BG、ジグリセリン、コカミドプロピルベタイン、メチルグルセス-10、ヤシ脂肪酸アルギニン、コカミドDEA、水酸化K、塩化Na、フェノキシエタノール、グリチルリチン酸2K、エチドロン酸、ロイシン、セリン、グリシン、アラニン、アルギニン、トレオニン、バリン、ヒスチジン、カルノシン、プロリン、リシンHCl、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、グリセリン、1,2-ヘキサンジオール、水添レシチン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、トコフェロール
ココイルグルタミン酸TEAがこの商品の中で配合がもっと多い洗顔成分です。成分量は多い順に書く決まりになっていますが、BG ジグリセリンが次に続くので、保湿、しっとり、もっちりした洗いあがりを目指しています。ここがmen'sとは異なります。
コカミドは洗浄成分です。グリチルリチン酸2Kは肌荒れを防ぐ効果でよく化粧品に含まれます。(甘草から抽出されていて、基底膜の炎症抑制作用を期待されています)
男性版ミノンメンと比べて、アミノ酸が多いな〜と思います。たくさん入っていればいいというわけでもないと思うのですが・・・。
アミノ酸は保湿目的→ミノンは保潤アミノ酸と呼んでいる、で9種類(バリン、トレオニン、セリン、ロイシン、プロリン、ヒスチジン、グリシン、アラニン、アルギニン)、キメハリツヤを目指す目的で2種類(リシン、カルノシン)含まれています。
成分量の順番、配合の素性からは、男性用と異なり、しっとり保湿力を重視した洗い上がりを目指していることがわかります。
ボディーソープ クラシエのラメランスについてこんな記事も書いています。
まとめ
あまり同じとはいえないとおもうのですが・・・。
さすがにメーカーもターゲットが違うからこそ製品を変えて販売してきていますよねw
ドラッグストアの人も適当なものですね・・・。
フェイスウオッシュについてこんな記事も書いています。
ボディソープではこんな記事もあります。
今日もありがとうございました!