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【皮膚科専門医試験対策】研修修了証明書、年間研修評価書、受験申請書について

デルマ侍です。受験申請の書類提出について説明します。

試験対策情報について詳しく知りたい方は、こちらの入り口からどうぞ。

学会の書類の説明の紙、わかりにくいです。正直。わかりにくいと感じるのは自分だけですか?申請のときに困ったので、同じように感じる方がいたら、これをみて少し解決できればと思い、記事にしました。
特に指導医。責任指導医と直接の指導医、どっちをかけばええの!?っていうところが多発。もっとわかりやすくしておくれよ、と。

この記事を読んでわかること。

●責任指導医、指導医の違い 項目ごとに解説
●初期研修医時代の指導医はどっち?署名は?受験申請書と年間研修評価書で異なる(←これが諸悪の根源)

●大学病院勤務時代の指導医はどっち?
●研修修了証明書、年間研修評価書の提出の仕方注意

みていきましょう。

書類における登場人物たち

責任指導医:医局所属の人は教授です。他、市中病院のプログラムの先生は、プログラム上の責任者の部長です。新専門医制度では正確には「研修プログラム統括責任者」といいます。

簡易的に責任指導医=教授 として今後扱います。このあとでてくる登場人物は、
外病院出向中の研修の指導医 = 病院の部長
大学病院勤務中の研修の指導医 = 後期研修医担当、専攻医担当の先生

(教授とは別に、医局に若手担当のスタッフがいることが多いはず)

です。責任指導医が誰なのか分からない人はいないと思いますが、一応調べ方はあって、皮膚科の専門研修プログラムから自分が所属しているプログラムを調べてみてください。

受験申請書について

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まず、ここでつまづきます。(笑)この指導医って、誰のこと・・・

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(青丸) 研修を行った施設の当時の各指導医からの自署による署名をいただいてください。
(緑丸)責任指導医のご署名・ご捺印をいただいてください。
※“責任指導医”とは最終的に責任を持つことのできる(研修施設の)指導医です。 
非研修施設や他科での研修を行っていた場合の指導医氏名は、派遣元の皮膚科責任指導医となります。責任指導医名を入力し指導医署名欄には、当該責任指導医の署名をいただいてください。 
初期研修期間中(他科含む)の期間は、当該施設の皮膚科指導医に署名をいただいてください。

初期研修医時代:2021年受験する先生方の研修は全員旧制度ですので、初期研修医時代がカウントされます。皮膚科は1ヶ月、他科は0.5ヶ月カウント。
受験申請書の初期研修医期間のサインは、「その病院の皮膚科指導医(基本は部長)」です。
しかし、年間研修評価書の初期研修医期間は「所属元の責任指導医(基本教授)」が書きます。ここが個人的に「はあ!?」というところです。

後期研修、皮膚科専攻医時代:大学病院で皮膚科勤務中の、青印丸の「受験申請書の指導医」のお名前に関しては、ここは教授でも専攻医担当の先生のどちらでも可 です。これは学会に確認済みなのと、同期でもばらばらに出しましたが、不備なく差し戻しなし。
しかし、これまた、年間研修評価書の大学病院皮膚科研修期間は「専攻医担当の先生」が書きます。ここが個人的に「はあ!?その2」です。(笑)

後期研修、皮膚科専攻医時代の他科:もし、病理や形成外科に出向した場合や、大学院で免疫などの他の研究室に出向していた場合は、責任指導医である教授がサインします。

年間評価研修書について

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ほんとややこしいんですけど・・・自分だけですか?自分頭悪いんかな。

年間研修評価書の評価記載者は原則として研修を実際に行った施設の責任指導医以外の直接の指導医とする。なお、当該施設の指導医が 1 人であるケースや責任指導医が直接の指導医である場合には、この限りではない。年度の途中で研修先や指導医が変わった際は、年度内に最も長く研修した施設の指導医または 3 月末の施設の指導医に研修評価書を記載いただくものとする。一人医長や研修施設ではない医療機関での研修期間及び初期臨床研修期間については、所属元の責任指導医に記載いただくものとする。

初期研修医時代:年間研修評価書の初期研修医期間は「所属元の責任指導医(基本教授)」にお書きいただきます。

後期研修、皮膚科専攻医時代:大学病院で皮膚科勤務中の年間評価は「責任指導医以外の直接の指導医」が書くので「専攻医担当の先生」に書いていただきます。

外病院出向中:4月〜3月の年次でカウントします。
年度内に最も長く研修した施設の指導医または3 月末の施設の指導医に研修評価書を記載していただきます。
例1 : 4月A病院、7月からB病院に異動した場合はB病院の部長に
例2:4月A病院、10月からB病院に異動で半年ずつの場合はB病院の部長
にお願いします。

入院・外来カルテ 症例レポート

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教授のサインのみ。

手術記録 レポート

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同じく教授のサインのみ。

年間研修評価書と研修終了証明書は教授に出してもらう

他の書類は受験者が出しますが、年間研修評価書と研修終了証明書は教授に別に出してもらう必要があります。先輩や教授秘書さんにどうすればいいか、事前に聞いておきましょう。

事前に記載いただいた年間研修評価書は、一時的に受験者本人が保管することとする。
なお、その際に封筒に入れておき、作成された評価書は閲覧しないようにする。
年間研修評価書は、原則、受験者本人からの提出ではなく、研修修了証明書と併せて責任指導医からの提出をとする。

年間研修評価書は外病院の部長に書いてもらって集めて、まとめて教授(か秘書さん)に提出します。そして教授から学会に提出していただきます。

ややこしいのでもう一度言いますが、研修修了証明書は教授で、大学勤務中の年間研修評価書は教授ではなく、専攻医担当の先生です。

おわりに

いかがでしたか?自分と同じように「はあ?!」と思ったあなたのお役にたてれば嬉しいです。学会事務局側も、もう少し改善してほしいですね。書類準備については他の記事もありますのでご覧ください。

noteの目次一覧はこちら。

2020年度令和2年度皮膚科専門医試験解説 公開中。

今回そこそこ毒吐きましたね。ごめんなさい。だってほんとわかりづらいんだってばよ。これからもよろしくお願いします。いつもありがとうございます。デルマ侍。

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