皮膚科専門医試験のボーダーライン合格基準は相対評価の要素がある
こんにちは。デルマ侍です。皮膚科専門医試験合格を目指すあなたへ。
皮膚科専門医試験の合格ラインがどのくらいか。
ボーダーラインはどうなっているのか。
認定試験の合格基準とは?
相対評価、って噂も聞いたんだけど?
今回はそれらについて知りたいあなたのために解説します。
専門医試験について座談会の記事
まずはこちらをお読みください。
20年も昔の記事ですが、フリーで公開されています。
専門医試験について座談会の形式で先生方が語られています。
以下記事を抜粋引用します。
~引用〜
本来は絶対評価なんですけれども実際には得点分布を参考にしています。
というのは、受験生の質がそんなに大きく毎年変わりませんので、ほぼきれいな正規分布プラス、ちょっとできの悪い一群がいるというかたちの分布を必ず取ります。
そこであらかじめ決定 された平均から一定の標準偏差以下の人を不合格としています。
昨年までのここ数年同じ傾向の問題がくり返し出題されるせいか、平均正答率が75% 近くになっていました。80%をこえると受験生のできふできによるバラツキで試験の正確性が低下するという統計学のデータもあり、今年も全体の平均正答率も 70%程度まで下がるようにしました。
〜略 〜 一定の点以下の人は自動的に不合格になります。更にある領域の人はグ レーゾーンとして面接試験の成績が加味されて評価されます。その際不思議な
ことに不合格者やグレーゾーンのグループの人には点数のヒストグラムを作るとある切れ目があるのです。
記事からは以上。になります。
追記:2022.10
皮膚科学会の方で公式に「筆記試験上位80%^_^合格ラインとした」
「合格ライン同点数者は全員合格」 と発表されています。
ポイントまとめ
・平均正答率も 70%程度になるような出題を目指している
・合格基準は得点分布を参考
絶対評価ではなく相対評価の要素がある
・あるボーダーライン以下は 即切り 不合格
・グレーゾーンが存在する
この記事では面接試験の成績が加味されて評価とされていますが、
2019年からは面接がない分、事前の書類評価や年次評価などが加味されるのでしょう。
おわりに
2019年からは面接、口頭試問が廃止されていますが、
口頭試問の点数と筆記試験の点数の分布に異同がないとされたのでしょう。全国から東京(2021年は京都)に集まりますし、試験委員や学会事務の方もお忙しいですし、午前中で終わって正当に評価されるならそちらのほうがいいですよね・・・。
なおさらみんなと足並みをそろえて勉強することが重要となってきます!
こんな記事も書いています
2019年2020年に関してはDermatology Todayの事後アンケートにより不合格だった方の自己採点の点数が発表されています。
まとめました。
実際の受験者の自己採点結果から予想されるボーダーラインについてはこちら
皮膚科専門医試験は合計5回受験できます。
2021年のスケジュールについて、見やすくまとめました。
専門医試験取得時期は新制度になり、皮膚科6年目の夏から皮膚科5年目の冬に前倒しになりました。詳しく解説しました。
過去問についてまとめています。
またお読みいただければ幸いです。デルマ侍。