マスクによる肌荒れに注意！

新型コロナウイルス感染症が流行したことにより、マスクを使用する方が非常に増えました💦。今までは、マスクを使用するとしてもインフルエンザの流行する冬のみとか、花粉症の時期のみという方も多かったと思います。今回の感染症で、マスクを使用する期間が長いだけでなく、1日あたりのマスクの装着時間も伸びたのではないでしょうか？
　マスクの使用時間、使用期間が伸びたことにより、マスクによる肌荒れをされている方が、例年よりも非常に増えたことを実感しています。​

マスクによる肌荒れの原因は？

''すれ’’　と　’’むれ’’　が原因となります。

　印象としては、一番の原因は　’’すれ’’　になります。’’すれ’’　は、１回のみでは、あまり問題を起こしません。何度も何度も繰り返し　’’すれ’’　ることで、皮膚のバリアを少しずつ破壊して壊して行ってしまいます。バリアを少しずつ破壊されることによって、とうとう大きなバリア破壊につながり、そこから肌荒れ＝湿疹となります。

　次の原因が　’’むれ’’　になります。呼気中には適度な湿度があります。この湿度によって　’’むれ’’　ます。’’むれ’’　によって皮膚がしっとりしすぎると、皮膚がふやけてバリアが壊れ始めます。さらに、マスクを外した時に湿度が急激に下がるので、皮膚表面の水分も取られて皮膚が乾燥し始めます。乾燥した肌は、バリア機能が弱くなっています。’’むれ’’てバリアが弱くなり、乾燥して、さらにバリアが破壊されてしまいます・・・。この皮膚のバリアの破壊の積み重ねで、肌荒れ＝湿疹になります。

　この２種類の原因は単独でも肌荒れの原因になりますが、マスクを使用する時は、この原因が重なるので、より悪化しやすいのです。

どの部位にできやすいの？

　マスクが一番すれる場所にできやすいです。マスクの端が当たる所＝頬、顎になります。

多いのが、下のイラストの４箇所！

顎は２箇所ではなく、繋がって大きな１箇所になっている人も多いです。

すれる場所としては、マスクが擦れる場所以外にも、耳があります。

マスクのゴムで引っ張られてしまい、皮膚が荒れるだけでなく、切れてしまう方もおられます😭

’’むれ’’　る場所にもよくできます。

蒸れる場所　＝　口の周り　が多いです。

マスクによる肌荒れを予防するためには？？

新型コロナウイルス感染症がある程度落ち着かないと、マスクは使い続けることになると思います。

マスクを使用しつつの、予防策を考えましょう!!

’’すれ’’　を減らすこと

全くすれない、と言うことは難しいです😢。笑う、話すというだけでも、顔の筋肉が動き、筋肉の上に乗っている皮膚も動きます。そのため、動く皮膚と動かないマスクで、すれてしまいます。極論をいうと、マスクをしながら話さない😢笑わない😢になっちゃいます💦

少しでも軽減するなら、マスクの生地をこだわることでしょうか？

・肌触りが硬い生地は避ける

・柔らか生地を選ぶ

になります。不織布のマスクよりガーゼ生地のマスクの方が、刺激が少ないです。

布マスクを使用する、もしくは、不織布マスクの下にガーゼ生地のものを挟むというのも良いでしょう✨

ガーゼ生地を選ばれるときは、価格は少しお高いですがオーガニックコットンがおすすめですよ。

マスクの角が当たって荒れる方は、マスクの型も選ぶと良いです。

４角形のマスクよりも、中心が縫ってあるラウンドタイプのマスクの方が、頬のスレが少ない印象があります。

マスクのゴムで耳切れができてしまうお子様も多いです。髪の毛の長い方は、マスクのゴムを耳ではなく、ピンを使って髪の毛の上でとめてもらう事もあります（下記のイラスト参照）。

ピンが難しい場合は、紐を使って、耳が引っ張られないようにするのも、オススメですよ✨（下記イラスト参照）

’’すれ’’　以外の対応は？

皮膚のバリアを補強する事が大切です。

皮膚のバリアの補強　＝　保湿！　につきます。

保湿剤を使用して保湿をすることで、滑りが良くなり、’’すれ’’　減ります。滑りが良くなることでバリアの破壊が防げます。

また保湿をすること自体で、バリア機能が補強されます。

そのため、同じ様にマスクが　’’すれ’’　ていても、バリアの破壊につながらず、’’肌荒れ’’　に移行せずにすみます。

保湿は保湿系の化粧品や保湿剤を塗ることです。

重要なのは塗るときに　’’こすらない’’　ことです。

こすると、皮膚のバリアが壊れますので、優しく、優しく塗り広げてくださいね。

思いがけない悪化の原因

すれと蒸れで悪化していると思ったら、別の原因で荒れていることがあります😅

肌荒れ　＝　湿疹　だと思ったら、ニキビやニキビダニの事があります。

すれにより毛穴が詰まってしまうこと、また、乾燥することでも毛穴が詰まりやすくなります。

毛穴がつまるので、ニキビができやすくなります。

ニキビ以外にも、布マスクで生地も柔らかいのに悪化💦と思ったら、マスクを洗う洗剤でかぶれていた😅という事もあります。

この場合は、洗う洗剤を変更したり、すすぎをしっかりとしていただくことが必要になります。

皮膚が荒れてしまったら?

非常に程度の軽い　’’肌荒れ’’　の場合、しっかりと保湿をすることで改善することもあります。

しっかりと、優しく保湿をしても、’’肌荒れ’’　が改善しない場合は、湿疹　になっていることが多いです。

この　’’肌荒れ’’　＝　湿疹　をなおするためには、ステロイドの塗り薬による治療が必要になります。

マスクによる肌荒れ　＝　湿疹　の方の湿疹は、軽度のことが多いので、ステロイドと言っても、mideumクラスのステロイド（赤ちゃんの乳児湿疹にも使うくらいの強さ）で、数日で良くなることが多いです。

そのため、肌荒れが悪化したときは、皮膚科を受診しましょう！

お待ちしておりますよ！