価値を届けることについて
自分のやっていることに、人が価値を感じてくれているかは、その人たちの言動ではなく、行動に出る。
人の行動を観察するに、僕のやっていることは、世の中の多くの人は現状価値を感じてはいない。
応援してくれている人はもちろんいて、彼らの言葉にはいつも本当に助けられている。
SNSでフォローしてくれている人の、約5%が「自分の作っているもの」に価値を感じてくれて、
忙しい日々の生活のなか、都合をつけて、都心や野外フェスの現場まで実際ライブに赴いたりしてくれるのは、そのうちの半分、いや、1%くらいかな、という感じ。
1%、いや1人でも、そういう人がいることが、自分が表現を続けるエネルギーになる。
けど、現実として、表現だけで生活が成り立つ状況には、今はない。
多くの人が持っている、
等身大の欲求を満たしたり、
等身大の苦しみや悩みを和らげるようなことをすれば、
より多くの人に価値を感じてもらえるなにかができて、それで生活できるのだろう。
多くの人は、
うまいメシとか
気持ちいいサウナとか
インスタグラマーみたいなかわいい女の子とお近づきになれる方法とか
推しのイケメンのアニメキャラやスポーツ選手とか
好きな人と両思いになる方法とか
楽にお金稼げる仕事に就く方法とか
生活の辛さを忘れて笑える何か、とか
カッコいいスニーカーとか
かわいい犬とか、猫とか、赤ちゃんとか
その辺に興味があり、「価値」を感じているようだ。
僕の提供するものは、彼らのその欲望を満たすことはできないので、「彼ら」にとっての価値はない。
いや、俺、そんな特別じゃなくね?
自分の等身大の欲求、幸せを無視していないか?とも考えた。
実は、ただ美味いメシを食って、
かわいい女の子とイチャイチャして、
サウナに入って、
楽で稼げる仕事に就いて、
かわいい犬と赤ちゃんに囲まれた生活がしたいんでしょ?と思って
26〜8くらいの頃
一旦、自分の等身大の欲求を素直に満たすように、色々やってみた。
やってみた結果、全部飽きてしまった。
どうやら、世の中の多くの人が「いま」大事に思っていること (= やれば儲かること) をやって、価値を提供することに、今は意欲が全く湧かないようだ。
自分は、その「幸せな世界」を体験してみて、結局、虚無感を感じて、辛くなっただけだからだと思う。
だから、自分が虚無感を感じない世界に生きれるまでは、多くの人に本質的な価値を提供できる何かは、作れないのだと思う。
仕事や、個人のプロジェクトで、自分のやったことで喜んでくれた人の顔を見ても、「よっしゃ、次はもっと頑張ったろう!いいもんやろう!」という気持ちもありつつ、徒労感もどんどん溜まっていった。
自分が価値を感じているところから、遠いことをしていたら、それは徒労感が溜まる。
結局、問題は自分にある。
普通に与えられたものを楽しめる人、身近な人の笑顔を糧に頑張れる人たちには、ない。
普通に楽しんでいる人を否定する必要は、一切ない。
現状、多くの人にとって自分のやることの価値がないならば、試行錯誤を繰り返して、自分が感じている価値を、人にも感じてもらえるようにするしかない。
僕の今興味があり、価値を感じていることは、
・人類学
・精神世界の構造
・スピリチュアリティの歴史的な役割の変遷
・世界の神話や宗教の共通点
・サウンドデザイン、シンセサイザー
・音の構造について知ること
・シナジェティクス
・遊牧民族の暮らしと、それがいかに現代に復興できるか
・自分の生きづらさを解消していき、生きがいを作り上げること
だいぶ、世の中のど真ん中の価値観から遠いところまで来た。
遠くまで来れたのは、恵まれた環境にいたからだ。
恵まれた環境にいたから、普通の人が達成に時間のかかる欲望をどんどん達成し、飽きてしまう領域まで、この歳で来た。
この先は、自分の好きなこと、興味を、もっとキレイに、もっとダイレクトに伝わる形で表現して
数少ない、自分の興味のあることに興味のある人たち、自分のやることに価値を感じてくれる人に向けたコンテンツを、純化させて作っていく
・自分の生きづらさをなんとかしたい
・人生を生き切ってみたい
・自分のポテンシャルを最大限解放して、世界のために自分の夢を実現したい
・コモンセンスの外側に行ってみたい。知らない世界を見てみたい
そんな人に向けて、表現し続けていく。
その為に、まだやっていないこと、高められることが沢山ある。
もっと、自分を深く、きめ細やかに知れる
もっと、メッセージをシンプルに、洗練させられる
もっと、人の心に深く届くような工夫ができる
もっと、自分の美学に共鳴する仲間と一緒に作れる
もっと、美しいものが作れる
まだまだ、始まったばかりだ。
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