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生かされた2022年をどう生きるか!
2022年もスタートして1週間が経ちました。
皆さんはもうお仕事がはじまり、いつもの日常に戻っている頃でしょうか。
昨年末に2021年を振り返り、改めて今年1年に想いを馳せる1月8日、今日は私のお誕生日です。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、昨年乳がんが発覚しました。
一昨日無事に手術が終わり、まずは一区切りとして、ここまで感じたことを忘れないためにも書き留めておこうと思います。
1、乳がんの疑いが…
昨年10月の定期健康診断の結果を受けて、11月に乳腺クリニックで再検査をしました。
10年以上前からのう胞が沢山あり、乳がん検診はいつも引っかかっていて、今回も同じだろうと思いながら受診したのですが、今回ばかりは様子が違いました。
「あれ、大丈夫だとは思うけど、念のため細胞診検査をしようか」と…。
左胸に針を刺して細胞を採取して調べるものでしたが、ピストルみたいな音がして、痛さより、怖さと不安で身体が緊張して、後から筋肉痛になりました。
その週末はパートナーのバースデーウィークで一緒にお伊勢参りに行く予定でした。
少しモヤモヤしながらの旅行でしたが、お伊勢参りは素晴らしい時間で、色んな事、人に感謝の気持ちがあふれるよき経験でした。
お神楽も経験し、ご祈祷もしたので、きっと大丈夫と信じて帰路につきましたが、その数日後に聞いた結果は…
「結論から言うと乳がんでした。恐らく部分切除と放射線治療になるかな。まずは大きな病院を改めて受診してね」とあっさり確定された。
この頃は本当に色んなタスクが溢れて、忙しい時期だった。
乳がん確定という事実に悲しむというよりは、「やばい、この状況をどう乗り切ればいいのか」という事に頭がいっていて、正直あまり実感がなかった。
もちろん動揺していたけど、むしろ冷静に他人事みたいな感覚だった。
2,乳がんになって大切なことに気づく
その数週間後の12月1日、大きな病院を改めて受診。
若く聡明そうな女医さんが担当で、とても分かりやすい説明をしてくれた。
超音波で見る限りは腫瘍は2センチちょっとあるらしい。このあと、MRIとCT検査の結果でリンパや他の部位に転移がないかどうかでステージがきまるらしい。
この頃は、仕事でAKIU Style プロジェクトがスタートしていて、新東北みやげコンテスト受賞や、マクアケの予約サイトの開始、DXイベントの登壇、1㎜ではプログラムの講座の実施など、本当に忙しい時期でスタッフにもお願いすることが多くなっていた。
そんな中のCT検査、造影剤が本当に温い感覚で気持ち悪く、その後仕事ができなかったり…思うようなパフォーマンスが出せなくなっていた。
身体がキツイとかではなく、メンタルと検査にやられていた感じ。
この時、このままいくと無理だと感じていて、むしろ本当に自分がこのまま死ぬんだとしたら、絶対に残したい、大切にしたいことってなんだろうって考えた。(検査結果は転移なくステージⅡーAでした)
あまり悩むこともなく、浮かんできたのは…
・パートナーとの生活
・グリーディーと1㎜に関わる人達とそこに繋がるご縁
これだけだった。(ものではなく、人でした)
その時は、個人で受けているお仕事、学び、ボランティアなど沢山のタスクがあったけど、これらはこの大切にしたい事のためのものだ。
そう思ったら、すぐに色んなことを手放すことを決意できた。
もちろんご迷惑をおかけするのは承知の上だけど、皆さん本当に心から心配してくださり、まずは身体を治すことを優先にとおっしゃってくれた。
グリーディーでも1㎜でも、メンバーは「私たちができる限りのことをするから、しっかり休んでください」と言ってくれる。
私の性分で、すべて休むことなんてないけど、乳がんになって一番よかったのは、仲間を信じて、委ねること…これは大切だと口にしていたけど、強制的にそういう環境になったことかな。
むしろ皆、しっかり考えて、進めてくれる。
もっとみんなを信じていいんだって思えたし、こんなにも素敵な仲間たちに囲まれて仕事できていることが、本当に幸せだと感じることができた。
パートナーは、乳がんが確定した日、私より先にこらえきれずに涙を流してくれた。
その日だけは、なぜか二人で泣けて幸せだな~って思えたんだよね。
こうやって沢山話すことができているから、受け止めてくれる人がいるからこそ、私はどんな出来事も受け止めることができるんだと思う。
いいことも、悪いことも受け止める。
それは波乱万丈な人生で身に着けてきたスキルかもしれないけど、きっとパートナーと過ごすこの10年以上の年月で、さらに柔らかく、しなやかな受け止め力がついたんだと思う。
3、手術がおわって
1月6日乳がん手術の日…
お昼からの予定だったため、11時頃から点滴が入る。
相変わらず血管が細く、なかなか針が入らないトラブルなどがあったけど、全然元気なので、自分で点滴を押しながら歩いて手術室まで!
待合室でパートナーに「え、こんな感じ?」って笑われながら、「うん、またね~」って笑いながら手術室に向かう。
自分で手術台に乗って、麻酔が効いて、目が覚めた時はもう「終わりましたよ!大丈夫ですか?」って終わってた。
手術でもリンパへの転移はなく、今回の手術は、
「左乳房温存手術、センチネルリンパ節生検」となった。
術中にリンパ節への転移が認められた場合は、全摘に変更することもあるそう。
器官に管がなかなか通りにくかったらしく、喉がいがいがしたし、次の日にうがいしたら出血してびっくりした。
その夜は酸素や点滴、尿のための管が繋がれていて、全然身動きがとれなかったけど、2時間おきくらいに看護師さんがきてくれて、丁寧に面倒をみてくれた。
看護師さんって、すごいお仕事だな~ってしみじみありがたかった。
本当の意味でGIVEの人たち♡
術後は順調で、翌日朝には色んな管が外され、自力で歩き回ることもできている。
朝ごはんもしっかり食べれるし、友人がWi-Fiを届けてくれて、めちゃくちゃ快適な入院生活だ。
4,これからどう生きていこうか
手術翌日に、河北新報で取材された記事が掲載されたみたいで、色んな人からご連絡をいただきました。
朝から色んな方とやり取りしたりしながら、本当にありがたいな~ってしみじみ感じていました。
今回は、たまたま転移がなかったけれど、本当に人生は何があるかわからない。
一瞬で悪い方にも転がる可能性もある。
でもどんな出来事も起こった事実は変えることができないし、その時に自分がどうとらえるかなんだと思う。
できれば私は、常に前を向いていたいし、できることがあれば、全力でやっていきたい。
辛かった時もそうしてきたことで、今があるし、そうしてきたからこそ、色んな人と出会うこともできて、今がとても幸せだと思える。
生かされた命というと大げさかもしれないけれど、きっと私たちは生かされている。
その命をどう使うかは、その人次第だ。
パートナーとよく話すのは、「すべては経験値で、経験することで人はつよくなる」
今回の乳がんも経験。
しかも場合によっては命に関わる経験。
生かされた私は、この経験、これまでの経験を大切な人達のために使いたい。
人のお役に立つなんて大それたことかもしれないけれど、少なくともこれからの人生はGIVEの人で在りたい。
少なくとも、かけがえのないパートナー、グリーディーと1㎜に関わる人達、これから関わるであろう方々、この人たちの幸せのために少しでもお役に立てられるような1年にしたいと思う。
まずは1㎜でいいから、身近な人からでいい、目の前の大切な人たちの幸せを考えられるような1年、人生にしていきたいと思える誕生日となりました。
5,最後にお願い
現在AKIU Style プロジェクトが進行しています。
地域の自然、人の想いの循環をテーマにしたプロダクトです。
ぜひこのコンセプトに共感いただき、快気&お誕生日祝いにご支援いただけますと幸いです!
1月25日には記者発表会
1月29日30日は秋保ワイナリーさんで展示会の予定です。
展示会では実物を手に取っていただき、香りもお試しいただける予定です。
絶賛準備中…入院のため企画が滞ってますが、ぜひ私たちのチャレンジを応援してください!!