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社会起業家・社会課題ってなんだろ

今から5年前の2019年、仙台市主催の社会起業家向け集中支援プログラム「TOHOKU Social Innovation Accelerator(東北ソーシャル・イノベーションアクセラレーター)」に採択された。

当時は起業して2年経って、ピーチ・ジョン時代の経験で進んでいくには、何となく限界を感じていた。
何かをインプットして自分をアップデートする必要があったんだろう。
サラリーマン時代から、社会起業家の集まりに顔を出すことはあったけど、いつも違和感を感じていた。
社会課題?社会起業家ってこんなに熱くないといけないのか…みたいな居心地の悪さをどこか感じていた。

私は世の中の社会課題を解決したい!と思ったこともなければ、そのために起業したわけでもなかった。
ただ、自分の過去の経験で感じてきたモヤモヤ、自分の身の回りにいる女子たちの生きにくさみたいなものを何とかしたいな~と思っていただけだった。

株式会社グリーディー という会社は、あえて「欲張り」という名前にした。
色んな経験を積んできた女子たち(もちろん自分も含めて)が、小さく諦めていく姿が本当にいやだった。
もっともっと欲張りになっていい。この子たちが何一つ諦めることなく、生きていけるようなそんな場と機会を創りたいとぼんやり思い、どんな事業をするかを定めることもなく、流されるように会社を設立した。

当時のキャッチフレーズは「女性のためのライフデザインカンパニー」だ。
でも起業後すぐに、ホテルのエントランスの香りデザインのお仕事が決まったり、やれることを何でもやります!的なフリーランスみたいな会社だった。
そんな状況だから、会社はうまくいくはずもなく、でもその後の色んなご縁で生かされていた感じ。
そんな中での2019年、SIA採択だった。

SAIでの最終発表を受けて、身近な女の子たちを巻き込んで、一般社団法人ワンエムイノベーションを立ち上げた。
なかなか踏み出せない女性たちのマインドを1㎜変え続ける!そんなミッションでここ数年色んなプログラムをやってきた。

そんな中、気づいたこと…
いくら女性の背中を1㎜押し続けていても、受け皿になる会社、世の中が女性の働き方、生き方を柔軟にしなければ、結局引き戻される。
グリーディーも少なからず、スタッフが増えてきたものの、まだまだ沢山の雇用を生み出すには程遠く、本気で実力がほしい!と心から思った。

そのころから私は、グリーディーをしっかり成長させる。
地方にいても、どんなライフステージにいても、女性がクリエイティブに働く場、機会を本気で創りたいと思った。
起業当時ももちろん感じていたけど、2年ほど前から本気でグリーディーは成長させなければと思った。

私が救いたい子たち…
一見普通に働き、何の問題もないように見える子たち…
でも心の中では、小さな諦めを重ねて、そのうちに現状維持でいいのだと思い込んでしまう子たち…

全員が変わりたいという子たちだけではない。
でも少なくとも頑張りたい、何かやりたいと思う子たちが、チャレンジできるそんな世の中であってほしい。
私の時代(なんて言葉いやだけど)は、管理職になるとか、クリエイティブ系の仕事をするには、えらくなって、転勤しなければならなかった。
幸い、わがままが通る会社にいたため、東京⇔仙台の2拠点生活を当時から許されたため、何とか踏ん張った。

世の中が大きな変化の波の中にいる今だからこそ、地方でもクリエイティブ(個人的には主体的にという意味)に働ける環境が必要だと思う。
それが生み出せないのであれば、女性の感性を生かすことができず、それこそ人口減少が著しい地方は、働き手もますますいなくなる。

先日社内でスタッフたちに、グリーディーの5年先の夢みたいな話をした。
そして、私は、「ローカルであってもグローバルに発信できるのだということを証明したい」「地方で女性が面白いと思える仕事を創る」そんなことを改めて心に決めた。

そして、ちょっとしたご縁が繋がり、今回新たなチャレンジをする。
仙台市主催する仙台・東北の社会起業家の「ソーシャル・インパクトの拡大」と「事業拡大」を目指した伴走支援プログラム「TOHOKU SOCIAL IMPACT BOOSTER」に参加することになった。

私個人のビジョン、ミッションはすでに明確!
ずっとずっと同じことを言い続けている。
社会課題が何かはまだ言語化できていないし、本音を言えば、何だっていい。
とにかく私は、グリーディーという会社で、同じ想いでクリエイティブ(主体的)に働く仲間を増やしていくのだ。
それには、グリーディーという会社が実力をつけていくしかない。

特に社会起業家になりたかったわけでもないし、今もそんなつもりもない。(この期に及んでそんなこと言ってますが笑)
私は自分の近くにいる子たちが、ハッピーに楽しく働いている姿が見たいだけだ。

そいうえば、SIAに参加したあと、気づいたことがある。
『個人的なモヤモヤは、きっと世の中共通の社会課題』
そうか、グリーディーの課題はきっと世の中共通の課題。
私、そしてグリーディーは、この先色んな課題を抱えた「人・事業・地域」の課題を解決するためのロールモデルになっていく。

ここから半年間、少しでもその答えを見つけていけるよう、全力で前に進むしかない。


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