GWの思い出:駅で女性に声をかけられたんですけど
GW最終日となる日曜日。新宿駅で友人を待っていました。
その日はあいにくの雨。
雨宿りをしている人や待ち合わせをしている人がたくさんいました。
友人から「30分ぐらい遅れる!」との連絡を受け、『またかよ』と思いつつも音楽を聴きながら時間を潰して待っていました。
その時、
ふと視線を感じました。
女性です。
オシャレをしたきれいな女性です。
そんな女性から視線を感じました。
心の声「おいおいおいおい・・・あの子お前のこと見てるんじゃないか?」
俺『まさか・・こっちの方を見てるだけでしょ』
心の声「いやいや、チラチラ見てるよ、お前のこと」
そんな自分の心の声とやりとりをしながらも、ちょっと女性が気になっていたところ・・・
確かにこっちを見ている・・・
こっちが見ると、向こうはちょっとだけ目を逸らす・・・
なんだ…もしかして俺に気があるのか?
その瞬間、俺は「オーシャンズ11のブラッド・ピット」みたいな立ち方をしました。
そして「今日カジノの金庫を開けますけど?」みたいな顔をしました。
すると。
心の声「おい!あの子動き出したぞ!」
俺『え、待ち合わせの相手が来たんじゃ?』
心の声「いや、こっちに来てるっぽい!」
俺『まさかぁ・・・』チラッ
心の声「来てる来てる来てる来てる!!!」
俺『来てる来てる来てる来てる!!!』
これで女性の方を見てしまうと意識しているのがバレる!
とっさに近くに貼ってあった「未経験者歓迎!駅の清掃員募集中!」のポスターを見ます。ほう、週2回からでもいいのか…
いやーこれなんて言われるんだろ??
「お一人ですか?」
「一目惚れしちゃいました」
「結婚してくれませんか?」
そんなこと言われたらどうしよう、内心そわそわ。
今すぐ家に帰って赤飯炊いたろかと思いました。
すると女性が目の前に来ました。
そして俺に向かって何か言っています。
俺はとっさにイヤホンを外します。
彼女は少し照れた感じで、もう一度言いました。
『マサキチさんですか?』
マサキチ?
マ
サ
キ
チ
?
MA★SA★KI★CHI
なんだ、マサキチって。
本名なのか?
もしくはマサキってやつが自分の呼び方をちょっと可愛くしようとして「マサキチ」にしたのか?
なんだそれは。
それが許されるのは「おさるのもんきち」だけだろ。
俺『あ、いや!違います』
女性「あ、ごめんなさい」
そう言うと彼女は離れていきました。
彼女がこちらを見ていたのは、俺への一目惚れでも気になっていたわけでもない。
ただの人違いでした。
その数分後、マサキチらしき人物が登場し、2人はハニカミながら新宿の街へと消えていきました。
心の声「まあ…人生そう簡単にいかないよな・・」
俺『そうだね・・』
心の声「まあ飲んで忘れなよ!友達もそろそろ来るだろ?」
ちょうどその時LINEが。
「わりい!あと一時間ぐらい遅れるかも!」
MU★KA★TSU★KU