長編『旅客機からの緊急脱出』より GW特別企画【毎日2分の重大情報⑧】
7. ニュースバリュー
これだけ安全な乗り物なのに、飛行機事故が1件起こると長く人の記憶に残ります。アメリカでの大学時代の授業で習ったお話しです。昔ある小学校で大火災が起き、多くの児童と教師が亡くなる大惨事があったそうです。そしてその同じ日に、飛行機の墜落事故が起きて多くの方が命を落としたことが。大ニュースになって人々の記憶に残っているのは飛行機のニュースだけ。
2024年の正月、僕はたまたま北陸地方の上空を飛んでいました。遠くから能登半島の方でずっと赤い大きな光が見えていました。降りてからそれが震災で起きた能登での大火災であったことを知りました。翌日1月2日は関東地方の空を飛んでいる時に、羽田空港付近で多くの飛行機が上空で待機するように指示を受けていて、いったい何が起こっているのだろうと思っていました。これも降りてから空港で大惨事があったことを知りました。
そして瞬時に、能登の地震のニュースが飛行機のニュースに乗っ取られてしまうのでないかと思いました。昔から飛行機事故というのはニュースバリューが高いものです。冬の寒空のなか北陸地方で被災された方々が気の毒でなりません。このようにして余計に飛行機とは危ないものだという観念が植え付けられていくのです。
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実はこのエッセイ、現役CA達が感動した文章で終わります。
(感動させるつもりはなかったのですが)
この切り抜きに軽々しく含めたくありませんでした。
無料です。どうぞフィナーレの1段落は本文からお読みください。
この1週間 毎日読んで下さった方、ありがとうございました。
すでに今年初めにお読みいただいていた方、ありがとうございました。
ただただ、皆さんにお伝えしたい一心で書きました。
もう一度最後に強調します。続きは無料です。↓
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寺ピー