私のシステムトレードについて再考
記事概要
ここ最近2年ほど、株式投資でシステムトレードを試しています。
実は、株式投資自体は以前から行っており、当時は高配当・株主優待銘柄を購入していましたが、資産の増加はあまり見込めませんでした。資金も当時は約200万程度であり、そのまま配当で4%ずつ増えるとしても資産が倍になるのには18年かかる計算です。率直に言って、これはあまりにも緩慢すぎると感じました。
そこで、手を出したのがシステムトレードです。特定のルールに従って取引すれば、特に頭を使わず高い確率で利益を上げられるという魅力に惹かれて手を出した次第です。
実際にはこの2年間で資産は250万(2022年5月頃)から2024年3月1日現在で450万まで増加し、現状、悪くないと感じています。
そこで、今後もシステムトレードを継続するために、しっかりとした取引ルールを確立することが重要だと考え、今回の記事ではそれについて述べていきたいと思います。
ポイントは以下の通り。
●購入
・どんな銘柄を対象にするのか?
・どんなシグナルが出たら購入するのか?
・シグナルが出た銘柄の優先順位は?
・シグナルが出た銘柄をいつ購入するのか?
・シグナルが出た銘柄をどれくらい購入するのか?
●売却
・どんなシグナルが出たら売却するのか?
・シグナルが出た銘柄をいつ売却するのか?
システムトレードなので購入だけでなく、売却もセットです。買ったからと言って、そのままいつ売るかわからずそのまま持っておくと、とそのうち暴落します(過去n敗)。
これらについて順を追って説明します。
購入
・どんな銘柄を対象にするのか?
次のようなルールにしています。
・東証プライム上場
・時価総額1000億以上
理由としては、株価が大きく下落した銘柄を基本的に購入するのですが、時価総額が小さい銘柄はさらに下落する可能性が高いからです。さらに言えば基本的に信用取引で行います。現金だけで稼げればよいのですが、手持ちの資金では全く足りないというのが実際にやってみた感覚です。
そのため、大幅な株の下落を防ぐ事が重要と考え、そのためこのようなルールを作って銘柄を絞っています。ちなみにこの2つのルールで500銘柄程度に絞ることができます。
・どんなシグナルが出たら購入するのか?
次のようなルールにしています。
・2日連続でRSI(9日)が25以下
・RSI(14日)が30以下
上記のようなルールにしています。理由としては『バックテストの結果からこのルールが良かった』。それ以上の理由はありません。
・シグナルが出た銘柄の優先順位は?
多いときは一日に100件もシグナルが出ることがあります。正直全部買うような資金もありませんので、次のような計算式をもとに、銘柄を決定します。
時価総額(百万) × 配当利回り / PBR
この値が1000000を超える銘柄を数字が大きい順に優先的に購入します。
ただし、PBR>2, 時価総額<100000という銘柄は避けます。
この計算式もぶっちゃけ適当です。大型株で、利回りが高くて、PBRが低いなら多分みんな欲しがる銘柄だろうというつもりでこんな計算式を作りました。バックテストなどはやってません。
とは言えこうやって絞っても上記を満たす銘柄を全部購入するとやっぱり資金が枯渇するので、2件くらいを目処に購入します。
・シグナルが出た銘柄をいつ購入するのか?
シグナルが出た翌日の始値で購入します。終値の方がいいとか下がった時に買うとかいろいろありますが、始値でも終値でもそこは運が絡むので基本的には始値と決めています。あと、仕事中にスマホは触れない前提なので値を見ながら購入することはできないとしています。
・シグナルが出た銘柄をどれくらいの株数を購入するのか?
資金の1/10を目処に購入します。
例えば手持ちの現物の資金が400万であれば、40万前後になるように購入株数を調整します。逆に必要資金が高額になる銘柄は避ける傾向にあります(過去n敗)。
ただし、先にも書いた通り信用取引なので維持率の問題もあります。維持率が35%位を下回らないくらい目処に購入を制限します。
売却
・どんなシグナルが出たら売却するのか?
これに関しては複数のルールを設けています。
①値上がり幅が年間配当を超えるラインの値に逆指値(成行)を入れておく
→年間配当利率が3%未満の場合は、購入価格からの上昇率が3%を超えるラインの値に逆指値を入れておく
②RSI(9日)が75を超える
③ストキャスティクス(9日)が80を超える
①については基本年間配当分を短期間で稼げれば十分と考えています。そのまま持っていれば更に稼げる場合もありますが、そこから落ちて行く場合もあります。確実に最低限の利益が出ればOKと考えています。
というか、実際所持期間はだいたい2週間程度でそれで年間配当分を稼ぐと考えれば十分すぎると思っています。
②③については書いた通り。過去の実績から決めています。
ここで一つ重要な点があります。
基本的に損切りはしません。
なぜかと言えば、バックテストの結果から、損切りしないほうが成績が良くなるからです。ここははっきり言ってリスクです。そのリスクを少しでも避けるために購入銘柄にはできる限り注意します。
ちなみに過去に追証が発生したのは1回あります。その時はこのあたりのリスクをあまり考慮していなかったときですが。
・シグナルが出た銘柄をいつ売却するのか?
①の場合は自動的に売却されるので考える必要はありません。
②③については翌日の始値で売却します。
これも始値か終値が値上がりしたときか、いろいろ議論はあるのですがどちらも一長一短なので、所有期間が短くなる始値にしています。
最後に
あくまでここまでのルールは全部2024/3/2時点で使用しているルールで、時間が経ったり世の中が変わるにつれて、ルールは適宜変更していくものと考えます。まずはこのルールで試していって、稼げなくなったらまたルールを変更してみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。