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「あえて数字からおりる働き方」を読んで。

今日もテキトーに自分の備忘録として記していこう。どうせ誰も見ていないのだから。ってそんな悲しいこと言うなよ。

西野亮廣氏と親交のある尾原和啓氏の著書。ある程度ITやビジネスの先端の考え方が入ってないと何を言ってるのか分からない部分があるかもしれない。何回か分からない単語を調べたりもした。



「はじめに」から信者になりそうになる

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ネットで調べた時に、まず最初のページがこれであることに惹かれた。オレが悩んでいることそのものだったからだ。
どうでもいいが、小学校の時のそろばん教室で遊んでて刺さった鉛筆の芯が写真のほうが目立つことを面白がっている。

西野氏がよく言う「役に立つ存在から意味のある存在へ」もこの人の影響なのだと知って、ちょっとニンマリ気分。
コンビニでのハサミは役に立つもの、タバコは意味のあるもの。ハサミは何種類置いてても意味がなく、たとえば2番目に切れるハサミを求めてる人はいない。だから大抵1種類ぐらいしか置いてない。タバコはその銘柄を最初に選んだ時にストーリーがある。若い時憧れの先輩が吸ってたとか、芸能人が吸ってたとか。だからあれだけの種類が狭い店内に網羅されてる
とは西野氏のウマい具体化の言。あ、太字にしたけど、これ本の内容ちゃうわ。西野マジックやな。


数字のオバケに振り回されるな

SNSでのいいね!とフォロワー数が人をイビツにしていっている。そして、この数字に取り憑かれることが何者かになる機会を奪っているという1番肝要の部分が「はじめに」に書いてある珍しい本でもある。

いいね!とフォロワー数は価値であり、これはお金が出てきた時とよく似ているという。分かりやすい価値尺度としての役目を果たすが、「有り難う」の機会を減らしてしまったと。

何者かになるには、小さくてもいいから、目の前の人に「ありがとう」と言われることだと尾原氏は言う。

商売の基本は物々交換であり、自分にあって相手にないものを互いに交換し合うことだった。山の民が果物を、海の民が魚を…
自分にとってはありふれていても、相手にとっては「有ることが難しい」ものをお互いに与え合うこと。だからこそ自然と「有り難う」という言葉が昔は出てきたと。

目の前の人。そうか、そこだったんだな。


自分の意味を身につけるには

役に立つ存在から意味のある存在になるには「あなたが好きだから」「あなたにしかできないから」「あなたなら信頼できるから」と思ってもらえる人材が望ましいという。

ではそれはどんな人物像なのかというと、たとえば気分転換にカフェに行くとして、このとき仮にコンビニで100円のコーヒーを飲めたとしても、家から徒歩10分かかるカフェにいくのは、そこのカフェでしか得られない心地よさがあるから。

つまり「あなたが好きだから一緒に仕事がしたい」と思われる人とは、100円コーヒーや飲み放題コーヒーにも勝り、たとえ500円払ってでもそこにいたいと思わせる「あなたにとってのお気に入りのカフェ」のようなものだと思うこと。

そのカフェの主人は、突き抜けるように高い天井や、レトロなレコード、窓から吹く風、カーテンのシックな色合い、ソファの座り心地、これらのひとつひとつを使って客を虜にしているのだと。
つまりカフェを通して主人がギブしてくれた心地よさや信頼に対して対価を支払っている…これが、ただ役に立つだけのAIや、海外の格安サービスに、信頼で勝つ仕組みだという。


ちょっと緊張するような相手とSNS経由で知り合う方法

ここでも序盤なので、またまた駆け足で尾原氏のテクニックだけを紹介していこう。

著者にとってSNSは茶室空間のようなものだという。事前に相手好みにあつらえるという手も使う。

たとえば「SHOWROOM」代表の前田裕二氏と知り合いたいとするなら、まず彼のツイッターアカウントをチェックして、彼がフォローしているアカウントをすべてフォローしたサブアカウントを作る
すると普段前田氏が見ているツイッターの光景と同じものを自分も見ることができ、どんなポストに反応しているのかをつかむことができる。
このサブアカで2か月も追っていると、次第に前田氏好みのツボがわかってくるらしい。
今度は彼のツイートに対して、思わず彼がリツイートしたくなるようなツイートをして、少しずつ興味を持ってもらって距離を詰めていく。
すると実際に会える機会が巡って来た時にただ「好きです」ではなく、相手に対して解像度の高い好意の伝え方ができるようになるという。

尾原氏は自分でも「ねちっこいなぁ」と思っているようだ。


自信がない人ほど「情報の上流」に立て

これも自分には役立つ箇所だった。自信の有無にかかわらず、何事にでも対応できる情報の集め方だろう。時代の先端を行く尾原氏のアプローチはこうだ。

ここでもツイッターを情報収集ツールとしてよく使う著者。
そこで、たとえば新たなジャンルに興味を持った時に、そのジャンルでワード検索をして、そこで最新ニュースを発信している人を数人並べる。さらにそれらの人がフォローしている共通の人を探す。

すると、国内で最先端の情報を発信している人に行きつくので、今度はさらにそれらの人を数人並べ、また共通でフォローしている人を探していくと、最新の情報を誰より早く発信している人(最上流にいる人)に辿り着く。

その人物をフォローすれば、他人よりも一足早く情報をチェックできるようになるという。
ただし、その「早さ」というのはせいぜい1日程度のことなので、ここで最も重要なのはその最先端の情報を持つ人物と実際に知り合うことだという。

著者はこの方法と、前述の「ねちっこいやり方」を組み合わせて、本人に行きつくようだ。

先にも出てきた、次代の最先端を行く西野氏の言葉の中にも、尾原氏の使う単語や言い回しや発想が散見される。その著者の情報集めの方法だというので、これは貴重なテクニックだろう。

ただ、やっぱり大事なのは実際にどこまで情報に近づこうとするかなのだとも思わされたが。



ここまでで本の前半部分しか(しかもざっと)紹介できてないので、他にも役立つ情報が割とある。個人的には良書だと思う。
ある程度ITやビジネスの先端の考え方が入ってないと何を言ってるのか分からない部分があるかも…と冒頭で述べたが、書いてみて割とアナログで汎用性のある内容もたくさんあると気づいた。やっぱり良書である。





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