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ホン雑記 Vol.663「『あんたの夢をかなえたろかSP』を観て」

昨日のさんまの「あんたの夢をかなえたろかSP」を観終わった時に少しイヤ~な感じがした。

先に言っておくがこれは批判ではない。むしろ至高のバラエティ番組への絶賛と言ってもいい。


岡村隆史が休業中にバラエティ番組を観れなかったという意味があまりわからなかったけど、1割ほど感覚掴めた気がする。

眩しくて見てられないのだ。

いや、先に言っておくと(どんだけ先言うねん)、おっさんになって、バラエティ番組に出てる一般人が眩しく映るような生き方をしていたオレは幸せ者なのだと、俯瞰してみるならなんとかそう思える。その逆に「ケッ」なんて思う人間になっていなくて良かったと。
そう思えるんだけど、見てる最中には眩しすぎてつらさが1割ぐらいあるのだな。どうやったらこんな純真なままの男性でいられるのだろうか、と。

あぁ、そうです。キムタクのヤツです。紫のジャイアントコーン作ってもらった女性や、赤いクリームぶっかけられてた女性じゃなくて。メインのヤツです。

で、夢の当選者を見てたら陳腐なたとえ話が浮かんだんだけど、光が強すぎると影もまた濃くなるってのはマジなんだなーと、ボーッとなってしまった。
「こんなの最高だよなー」と、うらやましさもなく、純粋にキャッキャと楽しんでたんだけど、影をね、感じるのよね。

何を言っとんのかわからん人にはまったくわからんだろうけど、近ごろはこういうようなことばっかり最近考えてるんで、余計にだわね。
こういうようなことって言ったけど、よく考えたらひと言で言えた。「足るを知ると栄光を掴む」ことの矛盾についてだった。

で、そんなこんなでモヤモヤしてたんだけど、やっぱり昨日改めて思い直したわ。最初から「足るを知るでいい」と思うのは「どうも違う」って。
思い直したっていっても、こんなこと20代のオレからしたら「当たり前だろがい、ハゲとんか」ってなもんだろうな。それだけオレも「オトナ」に知らず知らずのうちになってしまってたんだなぁ、オレは違うと思いながら、国の悪い部分の影響を見事に受けてるんだなぁ、と思った。
こうも気づかないうちに生命力が根腐れしていってるものなのかと、昨日は肌で感じた感があってゾッとした。
FF10でティーダが「オレはこの青さはなくさない」って言うのを見て「うんうん。そうだそうだ」なんて思ってたんだけど、自分が主人公のこのストーリーでは全然もう青さがないんだな、と急に俯瞰視させられてしまった。

それが急に来たのは、当の諭やキムタクのリアクションよりも、当時の『Beautiful Life』での共演者たちの涙を見た時にだった。
その光景はオレに「これが栄光の瞬間ですよ」とま~ぁ鮮やかに教え、それは人間にしか得られないタイプの感動だということをも教えた。
「足るを知る」とか言ってんじゃねーぞと。正気ですか、と。

もちろん、「足るを知る」を思って命を救われることもあるだろうし、これはそっちサイドへの批判でもない。両者は何も矛盾することなんかなくて、それはたとえば塩と砂糖ぐらいの差しかないんだろう。
オレにとって「いまはそっちじゃないだろ」ってだけのこと。デザートにはまだ早いぜと。


スタジオ観覧の女優のひとりが似たようなこと言ってたけど、「特別編」ではドラマの「虚」と応募者である奥さんの「実」が入り混じってなんとも言えない場の空気が漂っていたように見えた。
「本当に天国ってこんなところなんじゃないか?」とまで一瞬思った。諭が何度か「夢以上です」と言ったこともその想いを強めた。



うーん、読み返してみたらガキみたいなこと言ってんな。オレ。

わーい。




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仲大輔
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