ホン雑記968「ひとり上手と呼ばないで」
オレの考えたいくつかある名言のうちの最も素晴らしい名言のひとつに、
ってのがある。
うーん、ええね。
いま見ても、ええね。
で、こないだ、このことを逆側から証明するようなことを発見した。
1年前…え、もう1年も経つのこわっ、決めたことは絶対にやるって決めて(どーせこまけーことだろうけど)、それができずに、腹立ってマンガみたいに自分で自分の顔を殴った。
1回目は(そうなんです。繰り返すんです)、頬骨に青タンできてちょっと懲りたし、懲りるほどオレはオレに怒った。
が、2回目、3回目は青タンもできなくなった。初回よりオレを脅してやろうと思ってるんだけど、ムカついてるオレよりもやられる側のオレのほうが「オレ」してきて手加減してしまうのだ。
まぁ、だいたいやられる側のほうが意識は強いわな。耳の穴を指でほじくる時だって、指側の自分でいることはあまりない。ほじくられる耳のほうでの自我が96%ぐらいだろう。
こいつぁ困ったもんだぜと思ったけどほっといた。
で、それから数カ月経って、今度は「鍵盤を毎日2時間弾くぞ。これは絶対にやるぞ」と決める。1時間でさえ苦行に思えてた頃のオレがだ。
そこから3カ月以上は経ったけど、なんとか続いている。もちろん殴ってないし殴られてもいない。
こっちは毎日毎日「noteより、散歩より、上なんだよな?」と言い聞かせ続けた。「お、おぅ」ってな感じでオレは言うことを聞く。
だいぶ前にも、「もし日に1秒でも弾かない日があったら、もう自分は絶対に音楽家として成功はしない」と決めたことがあったけど、その後のオレは平気で破った。「なんかそんなこと思ってたよなぁオレ」なんてふうで、まるで他人事だった。
さて、勘のいい人なら、ってゆーか逆側から証明するようなことを発見したなんて言ったもんだから誰でもわかると思うんだけど、
ひとつの個体の中にも葉っぱの一枚ずつがあるのだ
と気づいたわけですよ。そうなんです、すでに過去の自分は自分とは別人なんです。このことはなかなかに気づきにくい。なっかなっかに、気づきにく~い。
つまりですよ、自分で決めたことをできなかったほう…つまり殴ったり、絶対にお前は成功しないっていう脅しの強いほうは、上手いこといってないんだねー、これ。
いやはや、彼我や個&全がうっすらと被さってくるような体験だったで、これは。
さらに飛躍するとさ、そういうことになっかなか気づきにくいもんだから、あめつちさまは我々を彼我に分けたんじゃなかろうか。
だってこれ、親子や上司部下と同じやりとりしてない? 過去の自分と未来の自分って。
自分もそこを通り過ぎてきたのに、勉強しろ勉強しろ言われてもてんでやる気なんか出なかった経験をしてるのに、親になったら言っちゃうみたいな。(オレはまるで言われなかったけど、てんでやる気なかったし、いまもないが)
ま、逆側から証明なんて大層なもんじゃなくて、オレが勝手にそう思えたってだけの話なんだけど、オレ的には「ほれ見ろー! やっぱりオレの思った通りだったじゃーん!」なんて思えるほどには、たしかなよすがだったのである。
ともあれ、何もないのにひとりで遊べて得だなーって思う。
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【今週のオリジナルソング】
ブタさんたちへのレクイエムといったところです。
ブタだけじゃないんですけどもね。
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