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ホン雑記 Vol.24「N字曲線と左うちわ」

「現代におけるクオリティとは、お客さんの参加余白を上手に設計していること」とはマーケティングモンスター西野亮廣氏の言だが、これはホントに言い得て妙だと思う。


イヤらしい話、ちょっと隙を作ってお客さんが「自分がいないと回らないんじゃないか?」と錯覚するように持っていくっていうのが本音だと思うんだよね。
アイドルグループにしたって、昔は引き立て役で入っていたような子が、今はわりとメインどころまで食い込んでくるような感じ。

これっていつ頃からだろう。アイドルの平均顔面偏差値とセクシー女優のそれが入れ替わった時ぐらいか。AKBとその眷属が世にはびこりだした時代とも重なりそうだ。

15年ぐらい前なんかな。肌感的には。
あの頃は「歌も顔も、なんかどんどんヒドくなってない?」と文句ばっかり言ってたが、手のひらの上で踊らされてたんかな。あえてちょっと崩れた感じの歌と顔を仕入れだしたんかな。さすが秋元さんやわぁ。お目が高いわぁ。
よく考えたら、チョコをオマケにつけてシールを売っていたビックリマンチョコのように、CDをオマケにつけた握手券を売ろうっていう新ビジネスを考えはったのもこの人やねぇ。


N字曲線というのは西野氏が言いはじめた発想だ。
今の品質は平均化されてしまって、モノよりもヒトにお金を払うようになってきたと。なんならそのヒトが、何にお金を使ってくれるかまで見るようになってくると。つまり、もう個人がブランド化してしまって、セルフブランディング力が必須になってくる。
そんな時にまったく失敗もなくウマいこと世渡りしていく人より、「N」の文字のように(斜体のほうがイメージ分かりやすいか)1度どん底まで落ちて這い上がる姿を見せるようなストーリーが応援代(しろ)を生むわけだ。
ジャンプ漫画の主人公みたいな生き方だわね。

で、ちょっと前まではオレもこれをやろうと思ってたのさ。
オリジナルソングを世に出すとか言いだしたこともあって(只今絶賛休憩中)、普通の仕事よりは己のキャラクターを愛されたほうがいいわなということで。

でも基本そういう忖度チックなの無理だし、接客業とかホント無理なんよね。最初の仕事接客だったけどもさ。
そんなん、本音しか言わずにクビ切られずにすむなんてのは、カリスマホストかカリスマショップ店員ぐらいのもんで、オレみたいな中途半端なのが言いたいこと言うてたら誰も近寄ってこんわな。

ということで、もうオレはカネしか信用しなーい! と思いはじめて「投資で生きていってやるー!」なんて息巻いてみるんだけど、どうもこれもオレの本心の部分と合わんというかね。物欲がそんなにないもんだから、その道のYouTubeの先輩達で魅力を感じる人が誰1人おらんのだわな。
世話になっといてメチャクチャ言うてるとは思うけどね。

やっぱり人生を使って冒険をしてる人に惹かれるんだけども、自分はこそーっと左うちわキメこみたいなんて下心があって、なんとも二律背反なジレンマに襲われてるってわけだ。

確かに西野氏が「投資にどハマりしてさぁ」とか「この株一生持っとくだけで、あとなーんも考えんと暮らせる」とか言いだしたら、なんの魅力もなくなるもんなぁ。洗脳も溶けてまうもんなぁ。また洗脳言うてもた。

でも、今かる~い裏切られ中なんで、また人を信用できんサイクルに入ってるしなぁ。うーん。


って、ワシさっきから言うてることが幼いわ。
自分で呆れてきたのでほなサイナラ。




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