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雑記1150「アタマでっかちの人も意外とおろそかにしてるアタマ」
ヴィラヤヌル・スブラマニアン・ラマチャンドラン氏の『脳のなかの幽霊、ふたたび』を読み終わった。超オモロかったわ。
色覚異常のある人に晴眼者と同じように見える眼鏡をプレゼントして、初めて彩り豊かな世界を見る彼らのほとんどが「驚き」「笑い」「涙する」の順に感情を変えていく。最初のふたつを飛ばして、眼鏡をかけて秒で泣く人もたまにいる。
このサプライズの動画を観たオレは、このことを世界の輪郭を知るための一番…と言ってもいいぐらいの手掛かりにしている。
オレが言ってる「接触不可視の法則」をこれほどわかりやすく教えてくれることがらはない。
世に晴眼者しかいなければ(もちろんその概念もないだろうが)、世界の風景が泣くほど美しいものだということがわからない。それほどの世界を、ほとんどの人間が見慣れている。
とあるひとつの事象や概念に触れたまま世に生まれたり、スタートする何かは、それがどれほど素晴らしいことなのかを(あるいは素晴らしくないこと(戦争や虐待など)なのかを)まったく認識させてくれない。
と思わせてくれるような事象を、一冊の本にいーっぱい書いてある、ってのが上の本だった。
これを読んでるかどうかで、世界の認識にだいぶ隔たりができるんじゃないかと思ったほどだ。
で、ラマチャンドランも本の最初で言ってるけど、この分野は「これはこうだ」ってことをなかなか決めにくいらしい。
脳に欠陥のある患者に寄り添って、その無限の症状を挙げていくことがメインの学道。そうして初めて、脳がどれほどの奇跡的な仕事をしているのかがわかる。何かが無い人が現れて初めて、自分が何を与えられて生きていたのかがわかる。
そうそう、以前よくテレビに出てた栗本慎一郎氏が脳梗塞を患って半身麻痺になった時に、難航していたリハビリを劇的に快方に向けたのが「ミラーボックス」という簡易な装置だけど、これを考案したのがラマチャンドラン氏だ。
うーん、ここまで書いて困ったぞ。
いちいち事例を挙げるのもな。メンド…ややこしいしな。
ま、とにかくですよ、ビジネスするにしろ、人間関係を良くするのにしろ、何かを長年かけて習得していくのにしろ、落ち込んだ気分をなんとかしたいにしろ、そんな他人を励ますにしろ、自分をハッピーにしたいにしろ、究極、幸せになりたーいにしろですよ、いっちばん不可避で効率いいのが「脳の仕様について学ぶこと」だと思いますわ。
お金の勉強とかコスパタイパとか、いろいろな悩みのジャンルが人間どもにはあると思いますけれども、「まず脳の仕組みを抑えとけ」ってのはもっと知れ渡るべきだと思う。
ほっっっっっとんどのマイナスのおおごとが些事になり、ほっっっっっとんどのプラスの些事が意味わからんほどの福音になるでよ。
なるでよーっ。
【今月のオリジナルソングさらし】
月末に新曲アップしてます。コメント大歓迎ちゅう😗
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