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ホン雑記978「易しいやり方など無いって事実は実は世界の優しい仕様なのかも」

最近このnoteで知ったイラストコーチングという仕事をしてる人を「X」でもフォローしてる。
文字通り、絵を描いていきたい人を上手いこと書いていかせてあげちゃう人。


オレは畑…ってほどではないけど一番マシなのが音楽なんで、チョロチョロとやっておるんですけれども、絵も音もほとんど一緒なんでメチャクチャ参考になるのだな。
ヘタになったと思った時は成長時ですよだとか、上手く描けなくてイライラしてきた時は成長時ですよだとか、もうイヤだ描きたくないって思ったら成長時ですよだとか(これについては休んでもいいとも言ってたけど)、とにかく成長の兆しを教えてくれるんだね。
絵のテクニック的なのはたまーにつぶやいたりしてらっさる。

で、こないだその人がつぶやいてたんだけどね。
コーチングしてると9割の人が、どうやったら上手くなれますかと「方法を聞いてくる」っていうんだな。やっぱみんな「してやった」りたいんだね。
だけど上手く(良く)なるには、「行動する」「考え方を変える」のふたつしかないっていうんだ。

これは禿同だったね。
あぁ、もう古いか。激しく同意だったね。
奇しくもそのあたりに自分で目覚めはじめた時にそれを見たんで、激アツの「だよねーっ!?」が出たわ。

いま、毎日鍵盤2時間縛りプレイやってるけど…ん、縛りプレイっつったら2時間しか弾けないみたいに聞こえるな、逆だ、弾かなきゃ終わりプレイやってるんだけど、それは行動だし、考え方を変えるってのはもう毎日やってる。ラクにやりたいっていうのから、めっちゃ大変なんだけどそれを受け入れるという発想の大転換。
転換するのに、「音楽」を一度「人生」まで広げてみたり(大変ってことに変わりないんだからやるしかない。大変だからと途中下車するわけにいかない)、逆に自分が物理的に小さくなって毎度鍵盤を押し下げにいく(こっちも結局大変だと思うようにしてるわけだが)、その大仰な御業を自分の意志でできるのかーっ!(ただ弾くだけの話をしてます)ってとこまで持っていく。

この発想を後押ししてくれる最師匠が、さんま玉緒の「夢叶えたろか」に出てたピアノおじさん徳永義昭さんだ。
本業は海苔漁師であるまったくの素人が、リストの難曲「ラ・カンパネラ」だけを弾けるようになるのに、7年間毎日7時間、独学で続けた。どうかしてる。
オレはこの人をマジモンの「継続の神」だと思ってる。習熟や会得の神かとも思ったんだけど、たぶん、技術の入りやすさうんぬんは普通だと思うんだよね。
たぶん誰でも、彼と同じことが出来さえすれば、同じようなところまで行けるんだろう。だけど出来ないんだよな。だけど彼はやめない。やっぱどっかイカれてる。そこだけイカれてるんだ。
で、オレは彼をマジモンの(なんだよマジモンって)「継続の神」なんだと思うようになった。

韓国の4本指のピアニストであるイ・ヒアさんも、同じ眷属神だ。
ショパンの難曲「幻想即興曲」(もちろんアレンジバージョンだが)を弾けるようになるまで、日に10時間を4年間続けた。たった1曲のために。満足のいく出来になるかもわからないのに。4年間。意味がわからない。

空手家の中村日出夫も…
もうええか。

とにかくそういうクレイジーな人たちを見ると、そこに無条件にブラボーしちゃうと、やっぱ勝手に考え方は変わるわね。

結局ハンマーで頭を殴られるってのがたぶん一番早いんだろう。心のオツムはいつもタンコブだらけでいたい。




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【今週のオリジナルソング紹介】




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仲大輔
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