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ホン雑記 Vol.223「いいんだよでいいのかな?」

平和ってやつぁ、難しいね。
あぁ、今日のも賛否分かれるかもしれない。ピのが多いかも。
不快だったらスンマソン。


「嫌い」って損な状態だなぁと心底思うようになってきてしまった。
大人になって、オトナになってきたんだろうか。自然に生きてるつもりでも、どこか保守的であったり損得で考える比率がジワジワと膨れ上がっている。

何かや誰かを嫌っていると、どうしたってバイアスが掛かって、その情報源の出す情報を嫌う傾向がある。自分ではそんな傾向ないつもりだったんだけど結構あった。
それは「こんなもんたいしたことねーよ」と思うものごとの量が増えてしまうことだ。逆に、嫌いの数が減れば「あぁ、いいもんだなぁ」が増える。

損得で考えるのは打算的なイヤな奴じゃなくて、「あぁ、いいもんだなぁ」が増えた人だと思った。本人はオトナになった自覚はない。イメージのまるで違う二者は、意外にも同じ人物である。

それは平和的になったということかもしれない。言わば、子供たちの意地悪な「やーいやーい」とは真逆の状態だ。が、子供は不必要なものを持って生まれては来ない。

「お前の作ったのよりオレのほうが全然カッコいいよ」
「泣くなんて、ダサっ」
「弱ぇ~奴とツルみたくないんだけど」

つまり男の子のこんな言い草も、必要だから在る。
イジメまで発展してしまっては行き過ぎだが、仲間内のちょっとしたディスりは必要だということだ。男子の「冗談じゃねぇ」を育てる。ま、こんな時代だ。女子のも育てたらいいんだけど。ってか世知辛いな。


「大人になってからは本当の友達はできない」っていうのは、知らず知らずのうちの自らの変容に関わっているんじゃないか。
大人になったら誰だって、オトナで温和で器の大きいことを望んでしまう。「自分が正しい」の重要度を「人を傷つけない」が超えてしまう。いや、いいんだよ、それも全然。

かなり前に「オレは『人に迷惑をかけなければ』という但し書きは付けない」とnoteにも書いたけど、やっぱり何度でもそう思う。
人が書いた自由のススメのような文章を読んで、最後に「もちろん人に迷惑をかけることはダメだけど」なんて一文を見ると辟易する。オマエがそれを書いた意味はなんなのだ? 「1+1=2です」と言ってるのと何が違う?
意味はきっとないんだろう。

「人に迷惑をかけてはいけない」
「自分だけ這い上がろうとしてはいけない」

ウソつくなよ。
テスト勉強してないフリと一緒。
出る杭を打つのと一緒。

自分のウソはなかなか見抜けない。
あ、ウソついてなくて、心の深奥から「迷惑かけちゃダメ」「ひとりで這い上がっちゃダメ」が自身の到達点だと思う人は全然好きよ? でもそういう人は、フリもしないし人の出る杭もわざわざ打たない
ただ、「オトナ」がゴリゴリにこびり付いていると、自分はフリもしてないし出る杭も打ってないよなと、本気で思い込むようになる。



公衆の面前に狂人が現れた時のことを、いつも想像する。自分が外にいる時はもちろん、安全な場所にいる時も。毎日だ。

刃物を持った狂人が公共機関をジャックしてたら、人質を取ってたらどうするの? ぬけがけを禁じ続けた脳ミソで、われ先に助けに行けるのかな?

オレならやる… とはもちろん言い切れない。
ヘタレなオレが光る抜き身を見た時にどうなるかは、その時になってみないと分からない。
同種のヤツを見つけて、目配せして、武器か盾を探して「続けぇーーー!」ぐらいのことは叫んで動くだろう。
ま、漏らしてなければ、だが。


戦時下でもないのに、白兵戦を常に意識しろというのは無理があるのは分かる。
が、仲好しクラブに入りに来たんじゃない。

オレはだけどね。




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仲大輔
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