雑記1149「実社会の魔法」

「嘘つきは泥棒の始まり」みたいなことって他にもいっぱいあるんだろうなと思った。

世界には善も悪もないって思ってる人なんだけど、それでもまー便宜上ってーか、この行動はもう一歩上位の…ま、上も下もないんだけど、より濃い…あぁ、そうだ、濃いって言えばいいんだ、そっちのほうに知らず知らずのうちに変質してるってのはいくつもあるんだろね。

嘘つきは泥棒のはじまり。
これはよーく言い表してるなぁと思う。悪の性質が…いや、悪なんてもんはないんだが…
ってかメンドくせーな、今日は善悪あることにするわ。いちいちつっかえちゃって話になんねーでよー。

悪っぽい性質ってのは、やっぱり「覆い隠すこと」とセットであることがほとんどだからだ。あぁ、よーく言い表してるの話ね。
隠したり、曲げたり、違うことにしてみたり。あぁ、曲げるのも違うことも一緒か。
つまり、表さないか、表しても違う形にする。のふたつだな。嘘ってのは。そして悪っぽいのは。

あ、しまった、「嘘つきは泥棒のはじまり」の話してるわ。
これ以外の話だったな。

さっきふと思ったのが、「冷蔵庫の誕生」も悪につながってるなーってことだ。
もちろん、嘘つきと泥棒ほど近くないし、風と桶屋ぐらいには離れてるかもしれん。

冷蔵庫よりも近いところに「お金」があるか。これも人を悪くした（便宜上ですよ）。このお金だってずいぶん離れてるけどな。
説明すんのもメンドくせーんで、お金はまぁいいだろ。だいたいわかろうもんじゃろ。

で、冷蔵庫なんだけど、ま、お金もそうなんだけど、貯めとけるってことなんだよね。冷蔵庫は溜めとける、か。
そしたらこれさ、人に会うのが毎日だったりメシ時ごとだったものが、1週間ぐらい人に会わんで済むようになったわけだよ。
これも冷蔵庫より近いとこにあるけど、「自宅風呂」もそうだな。テルマエロマエしなくなったんだな。

昔はオレみたいな人嫌いの引きこもりブタ野郎でも、いちいち人に会わないと生きていけなかった。
で、そんときは引きこもりブタでもヤンチャなサルでも、あまり区分けされてなかったと思うんだよ。もちろんそんときからヒエラルキーはあっただろうけど、同じような生活習慣の中にみんながいた。

で、いまはお金よりもさらに悪に近づけたものがあって、自販機とかキャッシュレスとかamazonとか宅配業者とか。
もちろん一個一個はまったく悪の性質なんか無いだーよ？　むしろありがたーいサービスだわさ。

んで、冷蔵庫からいろいろ挙げてみたけど、これら全部「人の流れをとどめるもの」なんだよね。
もちろん自販機の補充だったり宅配の人が荷物届けてくれるっていう動きはあるんだけど、人が回るってことの総量は減ってる。

で、いま「人の流れが滞るってことは、お金の流れも滞るってことだしね」って書こうとしたんだけど、いやいや、その考え方自体が価値（価値ってことも言いたくもないんだが）の流れをお金ありきで考えてるじゃねーの、って思ってやめた。
ま、やめたっつって書いてんだけど。

ほんで、この滞らせるものの共通点はなんだろって思った時に、「便利」なんだと気づくんだよね。ま、当たり前っちゃー当たり前なんだけど。
世の中はほっといてもだんだん便利になってっちゃうでねー。

これの逆、善方面ではなんかないのかと思ったらすぐ見っかった。
ちょっと善からは遠く見えるかもだけど、これ間違いねーよ、めちゃくちゃ相関性たけーよ、ってヤツ。

それが「掃除」ですよ。これ間違いねー。
善ってか健全のミナモトですよ。

だってオレみたいなメンドーサ一族の首領でさえ、子供の頃から振り返って幸せな記憶って掃除だからね。草刈りとかね。落ち葉焚きとかでもいいんだけど。
もちろん、ウマいもん食えるとか、遠足とか修学旅行とか、女の子関係とか、好きな物買ってもらう関係とか、ちやほやされる系とか、そういうのは別よ。
でも掃除なんてそん時はむしろイヤなことじゃんか。あーメンドくせーったらありゃしない。
それがだよ、振り返った時には、この、その、なんてーの、胸の中に爽やかに吹く風のごとき感覚のある唯一無二の所業、それが「ザ・掃除」だよ。

だから、ぼんさんとかずっと掃除してんのかなーって思ったわ。さすがによー気づきはるわ。昔の人は。

あ、宮崎駿も気づいてるだろね。ほとんどの映画に掃除シーン出てくるしね。

たとえどんだけ金持ちになっても、掃除だけは人任せにせんとこーと思う。

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