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ホン雑記 Vol.316「ホントは武装解除したいの」

中学時代ぐらいから薄々「オレは人とは合わん」と思っていた。孤高を気取るわけじゃないんだけど、「自分は一緒にいて楽しいと思うヤツがどうやら平均より少ないぞ?」と思っていた。
普通のことを言うヤツの話をムズムズして聞いてられないのだ。社会に出ると、自分がまるで凡人側にいたことが分かるんだけど、それでもとんがりがなくなるわけではなく、「付き合いで何々する」という状況になったことがない一度もない。つまんなかったら帰る。


高校、専門と進んでも、クラスに仲のいい友達は1~2人はいたんで、今にして思えば「1位バイアス」がすごいだけのクソ野郎なのだと気づき始めた。
1位バイアスなんて言葉はないけど、一緒にいて一番楽しい相手、状況なんかがメインの居場所になってしまって、2位以下との差がものすごく開いてしまうクソ野郎。
とはいえ、自分ではどうしようもなく、逆にすべてのものに順位を付けられない人間のほうがウソ、ニセモノ、八方美人だと思っているところがある。あった。

さすがにこの歳になるとそんなのも薄まって、どうしたって自分と世界の価値観は近づいてくるので(自分が絶対に正しいが薄まる、グレーを認められる)、あまりホンモノだニセモノだと自分だけのものさしで測らないようになってきたつもり。
それはポジショントークの真逆を目指していることでもある。
自分だけではなく、自分の性別の区別のあまりない人、肌の白い人黒い人、勇気のある人ない人、良い人悪い人、グレー大好きな人などなど、いろんなものさしを集めて、それらをあてがおうと。
でも、そこでもきっと、どのものさしを集めるかというポジションコレクションなるものは生まれてるんだろう。

最近のオレはとんがりが摩耗して来たのか、孤独を恐れだしたのか、長年ほったらかした人間関係というものをもうちょっと考えてみようと思い始めた。広く浅く通り一遍、なんてのはどだい無理なので、本当の友を探し始めた。
「友達を作るだとか探すだとかそんなのおかしいだろう。ウソもんだろう」と長年思って来たオレの牙城がとうとう崩落してきた。



この2枚の真ん中のヤツは幼い日のオレだ。

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な、なんだ、この満面の笑みは。
人間にベッタベタやないかい。
眩しすぎるほどではないか。
皆々様にもそう映っててくれ。

他の写真をいくつか見返しても、オレだけが唯一向けられたカメラに気づいてたり、一番笑ってたり、なんかのポーズを取ったりしてることが多い。

これこそがきっと社会の影響を受ける前のオレの本質で、どう見たって人間嫌いの生き物の態度とは思えない。

言葉というのは恐ろしい。中2あたりで世の中を藪睨みしはじめるヤツは多いと思うんだけど、その頃当たりから「オレは人とは合わない。人間嫌い」だとずっと設定してきた。これってオレだけじゃないのかもしれない。
その設定は上書き保存されていって、本当にそんな人間になっていってしまう。本当はそんなに嫌いじゃないのかもしれないのに。
大人になるってそういうことかもしれないけどさ。誰もが何かの分水嶺を下って行って、利害の異なる者と簡単には手を携えられなくなるっていうか。



ホントは(たぶん)可愛いヤツなんすよ。
今後ともよろしくですm(_ _)m




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