ホン雑記 Vol.43「レジサポ転換とやる気スイッチ」
5月から10月頃まで朝ジョギングをやっていた。
どんなことがあってもやる。新聞配達員と同じモチベーションで朝起きる。
起きなかったらドえらいことになるぞと言い聞かせて。
雨でビショ濡れになっても走れていたのだが、10月に入ってからの本格的な雨と気温で、さすがに濡れながら走るのはキツい…し、ちょうどそこで風邪をひいてしまった。風邪の症状がまるで出ないので風邪だと分かりにくいし治りにくい。
最初の数日は、部屋でYouTube見ながら有酸素運動と筋トレの間みたいなこともやってたんだけど、それもフェードアウト。とうとう終わってしまった。
「これじゃアカン! またクズになる!」と思い立って1週間ほど前からまた走り出したのだが、心肺機能がメチャクチャ落ちていてイヤになる。カラダもハッキリと重い。
5月に走りはじめた時よりも、着替えて走りに行くのがイヤでイヤでしかたなくなっている。前は3日目が1番キツかったけど(三日坊主とはよく言ったもんだ)、今回は1週間ほど経つ今日が1番出て行くのがしんどかった。
「まぁこりゃあ無理だな」と、今日こそは思った。
3日前から、右脚のふくらはぎが筋肉痛のレベルを超えて痛いし、特に寒かったたった1日でその痛みが来たので、明らかに筋肉痛ではないと思う。今も片足を引きずってるので、軽い肉離れじゃないのかと疑う。
普通に歩くぶんには足を引きずるが、走ると普通に走れる。痛みを感じながらも。
逆のような気もするが、「イッ、イッ」ぐらいの感じで耐えれてしまう。
それでも「まぁ、今日はもういいんじゃない?」と思ってしまう。
痛みの度合いは3日前と同じぐらいなので、「痛いから」という理由ではやめられない。怠け者の脳ミソはオートマティックでサボる理由を考えはじめるが、そうは問屋が卸さない。
とりあえずジャージ履くか……
今日はその小さな前進で怠け脳に打ち克った。今日はホントによく負けなかったと思う。エラい。
走っているとホントに前よりツラい。明らかに前より遅い速度で、明らかにゼーハー言っている。まるでブタだ。
冗談抜きで、走行時のオレの自己評価はヒトからブタになっている。
飛べないブタなのでただのブタだ。
ブヒブヒ言いながら走っていると、急に仮想通貨投資で見ているチャートが脳裏に展開した。そして思った。
「あぁ! これはまるでレジサポ転換だ!」
レジスタンスラインとサポートラインのことだ。
レジスタンスラインとは、抵抗線のことで、株価などの値がある一定の水準に到達しようとしても跳ね返される場所。
サポートラインは、投資家たちに売られるなどして、値が降下していくがそこで止まる場所のこと。
ラインというぐらいなので、2回以上は跳ね返されたポイントである。
図を見てもらえば分かる通り、なかなか上抜けなかったラインは、いったん抜けてしまうと今度は同じラインがまるで地面のように機能するのだが、これを「レジサポ転換」という。
この時の天井が硬いほど、ブチ抜いた時には硬い底に転換される。
今日の怠惰脳はホントに強かった。筆舌に尽くせぬのが歯がゆいが、ホントにギリギリのところで勝てた感じだった。
で、今日の経験を積んだことで、絶対明日はもっと乗り越えやすくなっただろうと思ったのだ。少なくとも今日よりは余裕で怠惰脳を倒せるだろう。
きっとそのうち、この強大な怠け心は鳴りを潜めて、やらないと気持ち悪いというサポートラインに変身してくれると踏んでいる。
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