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雑記1118「書くことが全然ない時の話の一例がこんな感じになります」

日焼けから帰って来てサクレ食ってる時に「これはとんでもない幸せだよなぁ」と思った。


昔だったら、氷、もしくは雪と、砂糖、ついでにあれば檸檬なんかも。こんなの江戸時代の殿様でも食べられ…いやいや、待て待て、勘はいかんな。

で、ちょびっとだけ調べてみたら最初のかき氷っぽいものは、なんと平安時代にあったらしい。
枕草子には、削り氷けずりひ甘葛あまづら(ブドウ科のツル性植物の蜜)掛けて食べるでー、なんてことも書かれてるみたいね。
が、こんなものは貴族ぐらいしかありつけなかったみたいで、製氷機が出来てパンピーの口に入るのは明治時代。だーいぶ時間かかったね。

それをだよ、冷凍庫に入れといていつでも食えるって、これ、ヤバくね?
いや、ヤバいんだってばよ。これフツーじゃないんだよ。そんなのあたりまえじゃーんって? あたりまえじゃねーんだよ。

平安から明治まで、パンピーが延々と舌なめずりしてた時代があって(かき氷を知らなければ舌なめずってないんだろけど)、んで、たまたまワテ、冷凍庫のある時代に生まれて、こんなありがてぇ~~~もんが最初からあるんだよな。キセキだぜ。
親の世代でさえ、デッカい氷を入れて冷蔵庫を冷やすタイプだったんだぜ。冷凍庫で氷を作るんじゃない、氷で冷蔵庫を作るんだ。信じられるかい。


とはいえね、その時代に生まれてしまったらその幸せは享受できない。んー、できにくい。皮肉なもんだけど。
永ちゃんが子供たちにいつも言って聞かせてた「お前たちには敵がいる。それは『苦労したことがないってこと』だ」みたいな教えが何より、永ちゃんがそう言い聞かせた時代よりもずっと、だいじになってくると思うんだな。
技術の進歩は指数関数的で、時代が下るほどにギュッイーンと爆発的に成長するもんだから、あとに生まれれば生まれるほど大変なんじゃないか…大変ってのは、心を壊しやすいんじゃないかって、おっさんそう思っちゃうんよねぇ。
いまの子ってどうなんだろ。もし子供がいたら「漠然とした閉塞感って感じる?」って聞いてみたいもんだな。そんなこと言ってくる親イヤだけど。

で、そのへんのことは学校でも塾でも教えてくんないじゃない。家庭にまかせる? いやいや、それは無理ぜよ。いまルボンさんの『群衆心理』読んでるけど、それは無理ぜ。っと思っちまうぜ。
皮肉なことに、そういう心のありようを表面上だけでも一番教えてるのが宗教で、これまたなんともやっかいだわねー。


ってことをここまで書いて思ったけど、そんなことのすべてがどーーーっでもええわ、と思えて来た。そんなもんなんとかなるわと。
書いてる間にちょっと性格変わってもた。全部消したろかな。いや、これはこれで残しとこう。ってか、消したら書くことなんもないし。

いやいや、やっぱりサクレが超幸せ運んでくるってのはどーでもよくないわ。パイン味だけ異様に美味い気がするわ。


自分が原始人だと強く夢想して生きると幸せいーっぱい。




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仲大輔
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