ホン雑記 Vol.627「来てよかったなぁ」
今日もまた糸井さんとこの話。彼が毎日書いてるエッセイからネタパクってくる日はラクだわ~。って、そんなこと言っちゃいかんね。エッセイストともあろう者がね(いつから?)。
糸井氏が最近力入れてたイベントに「前橋BOOKFES」ってのがありまして。もちろん群馬方面の前橋でして。言うても、いま知ったんだけどさ。前橋が群馬って。
ササッと言えば、全国のいろーんな人から本を送ってもらって、前橋のアーケードの下でドバーッとあげちゃうというイベント。フリマじゃなくてあげちゃうイベント(参加パスは要る)。
昨今泣く子も黙る絵本作家のヨシタケシンスケ氏とコラボしたり、なんかトークショーがあったり、ライブがあったりで盛り上がったらしい。よかったよかった。
で、糸井氏にとっても初めてのことだし、ボランティアの人たちに向けてその想いをメールしたということで、それをいつものエッセイに載せてくれたんで全文を載せちゃう。
わざわざ載せてるということは、ハイ、いたく感動したわけであります。
リーダーに求められてることってこれじゃないかなという超典型だと超思ったんだ。
優しさの中にもシュッと思わせる(厳しさとまではいかない)何かが出てると思うんだけど、それが旗を立てるってことによってなんだと思う。「僕はこっちへ行くつもりだよ。いいね?」っていう。
それは社是でも経営理念でもないし、旗というにはやわらかい旗だ。
こういう抽象的な旗を立てるのって、いまの日本では特に、勇気が要る。
一見「え? 何それ? 具体的にどういうこと?」と受け手に思わせるからだ。「休んだり、困ったり、尋ねたりって何? そんなふうなことって? ちゃんと示してよ」なんていうふうに。
でも、そこは天下の言葉人、糸井重里だ。そんな反応があるかもしれないことは当然わかり切って書いてるんだろう。
つまり、それらのぼんやりしたことこそが、彼が伝えたかった中核なんだと思う。
「来てよかったなぁ」と、じぶんが思うこと。
「来てよかったなぁ」と、みんなが思ってくれること。
それを遂げるために具体的に言えることなど何ひとつないよ、と。
ボランティアへのただのお願いごとの文章になんでこんなに惹かれるんだろうと思ったけど、ちょっとわかった気がする。
それがまるで父の視座であり、我が子たちの「人生」というイベントに向けての文章と変わりないからだ。
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