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雑記1133「届きたいのか届きたくないのか、どっちなんだい」

オレの辞書の定義では「頭の良さ」とは、
「思考することが事実と同じである度合いの高さ」
とある。


回転の速さとか、記憶力とか、具体と抽象の行き来が速いとか、いろんな要素の複合であり、もちろんそれらが有るに越したこたぁないと思うんだけど、これらばかりを突き詰めようとする器用っぽい人がどーにもアホっぽく見えることがあって、これはどういうことなんだろうと思ってた。

が、こないだなんだかいいの見っけた。ソースは完全に忘れた。
そんなもんどーでもえーんだわ。出所は肝心じゃーないんだ。

んでだね。
脳ってやつは3つの考え方をしてるらしいんだね。それが、
「深く考える」
「浅く考える」
「ぼーっと考える」
だという。
だというんだと思う。うろ覚えだし出所覚えてないんで確認もできん。

で、オジサンね、この3つ目のを見た時になんか納得したんだよね。あ、オレの定義に穴があるわけじゃなさそうだなって。
岡田斗司夫が「ホントに賢い人は回転数を変えられる」みたいなこと言ってたんだけど、それと似たようなことかもしれん。

つまり、早くしか考えられない、深くしか考えられないってのは、ながーい目で見た「考える」の中ではちょっと浅いのかもしれんね。
分析・カテゴライズが好きな人、教えるのが好きな人はここに陥る可能性がだいぶ高いんじゃないかと思う。

オレは日焼け中とかだいぶぼーっとしてるつもりだけど、それでも自分を言葉の人だと思い込んでしまってるせいか、そして器の小ささと神経質加減がとりあえずの答えを求めてしまうせいか、勝手に分析っぽいことをしちゃう。物語の考察は苦手なんだけど。

が、嫁なんかはもっとぼーーーーーっとしてるんで、だいたい会話も行動もせかしちゃうことが多いんだけど(ウザい男だねぇ)、年に2回ほど、お前よくそんな真理にたどり着いてたな、と思わされることがある。
これは「聡明さ」と言っていいと思うんだけど(オレがそれを真理だと錯覚してない限り(そもそも真理に正否着けがたいってのはさておき))、この聡明さっていうのは、普段あまり必死こいて考えようとしてないタイプの脳の隙間が考えつかせることがらを生むってことなんだと思う。
近い例だと、客目線とか子供目線みたいな感じ? そっちのが真理突いてるみたいな。


これは別にいまから悪口言うわけじゃないんだけどね(言うんだね)。
一時キンコンの西野氏を日本一頭良いって思ってたことがあって、いや、いまもそりゃすごいとは思うんだけど、これこれこういう問題があります~って時に、その解決策を思いつくのが絶妙だなって思ってもんさね。
思考することが実際の解決という事実に近いところにあるんだね。たぶんだけどね。

なんだけど、最近になって、その「解決」ということの広さが、いつも同じ価値観の中にあるんじゃないか? って思うようになってきた。
つまり、上手くいくだとか、成功だとか、バズるだとか、(お金が)回るだとか、そういう方向性に対して首尾よくいくことにとっての「解決」なんだな。これはこれでもちろん、すんごいだいじだわさ。
だけど、それらは全部目に見える世界の話。片輪なんだ。
あー、なんかこういうこと書くといつだって言い訳がましいな。

だけどね、サッポロ一番の袋を触り続ける酒井美穂子さんを見て号泣してから、もう片輪の神髄を見た気がしたんだ。
「あぁ、これだ」って。「ここに答えがあるじゃないか」って。逆に言えば、それが答えじゃないなら、オレは彼女を見るたびに泣かない。

西野氏は…西野氏と前田裕二氏とか(いや、好きなほうよ?)、あとはけんすうとかいう人は「打ち手」って言葉をよく使う。
で、それを言ってる時はなんだか気持ち良さそうだ。作戦とか戦いとか好きなんだろうね。オレだって半分ほどは嫌いじゃない。

だけどその中には「打ち手がない」もしくは「打たない」「打てない」「打とうとも思わない」「打ちたいんだが打てない」なんていう世界はなく、それらのことが生む何かを見ずに終わるんだね。
彼らにかかると、失敗すら成功の元に見えてて、その谷で頑張ればそこが一番ファンが増えるってことさえも知ってる。

で、その時に「あぁ、そうか、彼らは作り手ではあってもツクリテではないんだな」と思うんだな。
カタカナのつくりてがどういう意味なのかはオレもよくわからんが、若松英輔氏の言う「言葉とコトバ」の差異のようなものかと思う。FF8で「ツクリテ」って単語を見て以来、気にいって使っている。

つまり、「できない」ということに対する懊悩が無い…とは言わんが、見えにくいんだな。「あぁ、今日もウマいことやってるねぇ」って思っちゃうんだ。
ま、だから、この手の話はただのやっかみなのかもしれん。
が、オレは自分で作った歌の内容が、やっぱりやっかみ人とか、メンドくさ人とか、ウマいこといかんなー人とか、どーせ自分なんて人とか…それでいながら腐りきってない人間に届いてほしいなぁ、と思ってやったりしとります。


オレがゴッホや賢治をこよなく愛するのはそこなんだろね。
自分が残した星の上で、あとになってすごいって言われてることをおそらくは知らない人たち。

あ、オレはこんなにもサクッとちやほやされたいと思いながらも、結局は彼らみたいな人たちが一番好きで、自分もそうありたいなんて思ってんだなぁ。




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【今月の過去分オリジナルソング】




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