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雑記1143「Don't think, feel!」

NHKで好評だった番組の再放送を詰め込んだのがやってた。
最後にやってたのが「光れ! 泥だんご」ってやつだった。


なんか浮浪者みたいなおもろいオッサンがテッカテカの泥だんごを作ってて、泥だんごを作ってる園児らのとこに行って、子供の片手にはその子が自分で作ってた泥だんごを、もう片方の手にはオッサンが作ったテッカテカの泥だんごを乗せてあげてどっか行っちゃう…っていうのが面白くて観てた。

だいたいどの園児も両手ふさがれて固まるんだよ。で、しばらくしたらそのへんにそっと置いとくか、オッサンに返しに来る。返しに来ても目も合わせてやらない、みたいなイジワルしてて、それがなんだか笑えた。

そしたら、Xでたまたまあるポストが回って来てわかったんだけど、その浮浪者みたいなオッサン、心理学者の加用文男っていう教授だった。
なるほど、イジワルってか子供の心理を探ってたのか。

で、そのポストの内容なんだけど、加用さんの講演かなんかで、
「泥だんごづくりに熱中する子ども時代の経験が、将来どんな能力につながるのか」
っていう質問が来て。そしたら、
「そんなこと考えたくもない」
って返したっていうんだね。サイコーの答えだね。

その内容をポストしてた人も、
「本当に大事な視点だなと思いました。僕たちが能力という時、そこには恣意性が入りこむ」
って書いてて、ワテも本当に大事な視点だといま思てる。

思えば、子供の頃は…いや大人になっても、仲良くなるのはまぁ悪いヤツかふざけたヤツか面白いヤツか変わったヤツばっかりだった。
わかり切ったことを言う説明書みたいな人間がホントに無理で、シラーッてなっちゃうんだよね。そしたらやっぱり同類のヤツもそういうヤツにシラーッてなってたな。

で、オレも大人になっちゃって、さっきの質問に「ふむふむ」って思ってたんだよ。そしたら「そんなこと考えたくもない」だからね。
「あーっ、やられた!」って感じだった。痛快だったわ。

でも質問者や世間一般(2万いいねついてたから一般的じゃないかもだが)には、「難しい人だな」とか「答えに窮したのかな」なんて思っちゃ…

って、

うるせーーーーー!!!!!
結局オレもまた言語化しようとしとるがやーっ!(愛知弁です)
黙ーーーって泥だんごでも作っとけやー! ボケーーーっ!

そうだよ。子供の頃に泥だんご作ってる輪の中で、いちいち「これって将来なんの役に立つんだろうね」っていうガキなんかいなかったじゃんか。
それこそいたらシラーッの嵐でさ。シラーッだから嵐にもならんわ。無風無音だわ。………。


あぁ、そうだね。
またオレはサッポロ一番の酒井美穂子さんをここで思い出すんだね。
そりゃそうだね。小賢しく目的を問おうとしない、もうまっっったく問おうとしない究極の生き様こそが彼女であるんだから。
で、彼女を見た時に咽び泣いたオレのその理由を言語化しようとして、この詩人のオレでさえどーにもうまくいかなかったのは、そういうことだよ。言語化できてたらその目的が言えちゃってるわけで。
酒井さんを見て「ここにあるじゃないか」って強烈に思ったオレがポコッと出来ただけで、もう事はすんでるのだ。

あ!
糸井重里が「言葉の人は泥んこになれない」って言ってたのは、どうやらこういうことだったのか!?
それ聞いた時も「なるほどです」と「オレはキサマとは違う」って両方のオレは思ったもんだけど、なんだか急に刺さってきたぞ。

とにもかくにも、頭寄りとか言葉とか分析とか、そういうのは結局「わかったつもり」を引き起こすんだろな。言語化した時点でどっかしら取り逃すからね。わかろうとしてんのに逆に薄まって…

って、

オレうるせーーーーーっ!!!!!




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