【ライタートクメリ#1】ZEROBASEONE、5万人の日本のファンに対面!日本デビュー成功裏に終える。 一方で運営側に課題も…?

※この記事は、ライタートクメリとしてオファーを受けなかったため勝手にトクメリライター目線で書いた勝手な記事です。内容については、なるべくフラットにしているつもりですが、たまにそうなります。

左から
キム・テレ、パク・ゴヌク、ソク・マシュー、ソン・ハンビン、ジャン・ハオ、キム・ジウン、ハン・ユジン、キム・ギュビン、リッキー

第5世代K-POPグローバルボーイズグループZEROBASEONEが3/23(土)、3/24(日)に横浜・Kアリーナで日本では自身初となるファンコンサート「2024 ZEROBASEONE FAN-CON IN JAPAN」を開催した。昨年7月に韓国でデビュー以降、2作連続ダブルミリオンセールスを記録。Japan 1st Single「ゆらゆら -運命の花-」は、海外アーティスト史上初の1stシングルでの初週30万枚超えで1位を獲得した、今大注目の第5世代K-POPグローバルボーイズグループが待望の日本デビューと当時に、日本で初の単独公演が開催された。2日間、計3公演5万席が完売した。フリーライター(になりたい)トクメリは、熱気に包まれたファンコンサートの様子をリポートする。


■ついに!単独で日本のファンと初対面 登場に感動の嵐

韓国デビュー曲『In Bloom』のJapanese ver.で登場したZEROBASEONE。イントロのダンスで幕が下りる直前、ステージ中心に立ちはだかったのは3人。1人は赤い髪、2人は黒い髪。下手側の赤い髪はリッキー。上手側に立つのは際立つスタイルなものの、横から見ると薄い。パク・ゴヌクだ。そして、幕が下り手を挙げて指を鳴らすしぐさを見せたのは、リーダーのソン・ハンビン。会場は、メンバーの登場に沸き上がった。衣装は全員、黒のスーツにシャツのシックなスタイルだが、最年長のキム・ジウンのシャツが短めでダンスで動きを見せる度に、鍛え上げられた腹筋が見え隠れし、ZEROSE(ゼローズ・ファンダム呼称)が歓声をあげた。


■努力が垣間見える日本語を披露 間違えてもかわいいでしかない

ファンコンサートとは、コンサートとファンミーティングを掛け合わせた、ライブやメンバーたちがゲームして楽しんでいる様子も見ることができる“おいしいところ取り”のイベントだ。そして、今回の注目は、日本デビューとファンコンに向けて多忙の中、日本語を一生懸命勉強していたメンバーの“日本語力”を見せてくれた場面でもあった。最初の挨拶では、一人ひとり日本語で話してくれた。キム・ギュビンは「やっと日本のZEROSEに会えてとても幸せです。みなさんも幸せですか?」キム・ジウンは「今日は来てくれて本当にありがとうございます。わぁ!本当にうれしいですね。みなさん叫んで!」ソク・マシューは「今日も楽しい時間すご…しましょう!」そして、マンネ(末っ子)ハン・ユジンは、「僕は春分のハ(本当は“日”だが、間違えていてかわいい)に生まれた男なので、今日は春のような温かい時間をお届けします!」日本デビュー曲『ゆらゆら -運命の花-』が発売された3月20日に17歳の誕生日を迎え、ファンからの「誕生日おめでとう」の声が響いた。ジャン・ハオ「熱い歓迎をありがとうございます。今日も一緒に良い思い出を作りましょう!」ソン・ハンビン「やっと会えましたね。僕たちの新しいスタートにお付き合いいただき、まことにありがとうございます」と、日本語を言い終えたあと「ヒュー」と、ほっとしたような表情を見せた。キム・テレは「今日最後の瞬間まで幸せな時間をお届けします!」リッキーは「すごい歓声ですね。みなさんに負けないように僕も頑張ります」そして、パク・ゴヌクは「今の調子で最後まで走る準備は、あいですね…あ…いいですねぇ!」と日本語を間違え恥ずかしそうに笑顔を見せた。また、リッキーは日本で食べた食べ物で、すき焼きが気に入ったようだ。また、最終日の朝8時には牛丼を2杯食べたことも告白し、日本の食べ物を気に入った様子を見せた。
この日本活動で思い出に残っていることを聞かれるとジャン・ハオは「『In Bloom』のステージを始めた時のZEROSEの歓声を一生忘れないと思います」と話した。


■圧巻のパフォーマンスとファンの掛け声で完成したステージ

続いて、日本デビュー曲『ゆらゆら -運命の花-』の収録曲『CRUSH (Japanese ver.)』を披露。曲中盤では、激しいダンスブレイク、そしてソク・マシューを持ち上げるアクロバティックなパフォーマンスを見せるスペシャルなステージを披露した。また、曲中では掛け声が響き渡らせるファンの一体感も見せ、ファンと共に作り上げた完璧なステージが完成した。『New Kidz on the Block』では、先ほどとは打って変わって少しラフな雰囲気の衣装チェンジしたメンバーが登場。23日(土)と24日(日)の2公演目は同じ衣装で、全世界でストリーミングライブと韓国の映画館CGVで生中継された24日1公演目だけは違う衣装だった。どの衣装もメンバーは着こなしていた。途中、マンネのハン・ユジンが上着を脱ぐような仕草を見せたのは、衝撃を受けたファンも多かっただろう。


■“ボイプラ亡霊民”が歓喜! パク・ゴヌクは流ちょうな日本語を披露

続いて、ファンコンならではのゲームコーナー。抽選形式でチーム分けが進むが、2日目1公演目では、キム・テレの順番の際、「パンイズ」の愛称で親しまれるケミ相手のソク・マシューに対して「僕たち運命だよね」と言い、同じチームになることを願いながら抽選に参加するが…残念ながら別のチームに…。チームは、ソン・ハンビン、ジャン・ハオ、キム・ギュビンは『ハートゥビン』で、3人の名前の一部を取ったチーム名をつけ、ソク・マシュー、リッキー、ハン・ユジンも3人の名前の一部を取り『メーリーユー』、そしてキム・ジウン、キム・テレ、パク・ゴヌクは『エネルギー満タン』と言いながら、ドラゴンボールのかめはめ波を匂わすポーズを披露した。

ゲームは、パネルに記載されているお題を選んで、指定のゲームに挑戦。特にZEROSEを沸かせたのは『Time machine』だ。内容は「BOYS PLANETチャレンジ」で、彼らが誕生したサバイバルオーディション番組での課題曲がランダムに流れ完璧に踊れるか、というお題だ。3日間の公演全てで選択されたこのお題。そこで流れたのは、ファンの中でも人気を誇った課題曲『Hot summer』『Over me』『En Garde』。久々の披露にZEROSEは大熱狂だった。

「オレンジストリート」というお題は、『ハートゥビン』チームのメンバー3人の頬っぺたにオレンジを挟んで60秒以内に運ぶというもの。3人の顔が近づく様子にZEROSEは発狂。ジャン・ハオは頬っぺたを膨らませながらオレンジを運び、競技と当時に愛嬌も披露した。

『エネルギー満タン』チームで、パク・ゴヌクの日本語力が発揮されたのは、お題「colorful ZEROSE」。ZEROSEのペンライトの色が7回変わる様子を見て順番を正確に答えるゲームだ。パク・ゴヌクは「作戦はもう完了です」と流ちょうな日本語を披露。しかし、意外と難しいのか、メンバーが邪魔してくるからか?…記憶がぐじゃぐじゃの3人。そして、思いつく色を順番に言い始めるパク・ゴヌク。パク・ゴヌク「青…」司会「違います」パク・ゴヌク「赤?あか?」司会「違います」パク・ゴヌク「あ~あ~あ~いえいえ。みどり?…黄色、きいろ…」司会「正解です」パク・ゴヌク「次は…~~~(ZEROSEに答えを求める顔をする)あか…?かなぁ?最後は…あお…?」司会「ん?青?」パク・ゴヌク「あ、みどりぃぃぃぃ(あははは笑)」と、正解を導かれるという展開に。その様子にパク・ゴヌクは「僕たちは失敗だ」と言い放った。様々な日本語の単語をしっかり披露した。



■ZEROSEの近くにメンバーが…!撮影OK曲も 一方、運営側への課題も…

『MELTING POINT』と『Kidz Zone』では、メンバーがステージから降り、ZEROSEの近くへ行くという大サービスを披露した。『MELTING POINT』ではスマートフォンでの撮影も許可された。メンバーとこれほど近くで会えるのは本当に貴重だ。一方で、Kアリーナの構造上、レベル5、レベル7のZEROSEはただそれを見つめるだけの虚無感しか感じない場面ともなった。FC最速先行でレベル5、7に割り当てられた人の声が多く上がったため、かなりの不満感が溢れたのは事実だ。一方で、FC最速先行では、8割近くの人が当選しているとされているため、座席の割り当て位置にバラつきが出るのは仕方がない。また、機材開放席や注釈付き席については、過去筆者が経験したことがあるが見えづらい一方で意外とステージになることも多いのは事実。また、一般販売よりFCで取ったチケットの方が良席になることも運営によってはあり得ることでもある。もちろんFC最速先行でアリーナ席の人もたくさんいる。だから、すべて運営側の座席割り当ては悪でない。ただ、最近では完全にFC先行と一般販売の座席をしっかり分けている運営が存在するのも耳にしたことがある。筆者は10年以上、KPOPの日本公演に参加してきたが、FC先行で東京ドームの良席に当たったこともあれば天井席になったこともある。これは仕方のないことだと当時は思っていた。しかし、コロナ禍以降、日本でKPOPがエンタメ業界の重要な位置付けになり、ファンの数も急激に増えたため、ファンの声が大きくなってきているのは事実だ。韓国や中国のファンは良い意味で「声が大きい」。そして、その声に対して良い意味で(過激な時もあるが)運営が対応することも多い。日本も、ファンの母数が急激に増えたこともあるため、「声を大きく」していくことも大事だと筆者は考える。一方で、先ほどお伝えした通り、機材席や注釈席については仕方ないことで、レベル5、7にメンバーが直接行くのは安全上の問題もあると考える。だからこそ、こうした演出を考えているのであれば、最初の段階である程度FC最速先行への在り方を考え直すことも必要なのではないか。また、コロナ禍で公演が出来なかった日々が2年続いたエンターテイメント業界の巻き返しのためや円安の影響、原材料費や人件費の高騰でチケット価格が一気に上がってきているのは事実だ。これまでKPOP界隈ではほとんど見受けられなかったプレミアムシート席が(数年前は東方神起くらいだった気がする)、最近ではKPOP界隈でも増えてきた。こうしたことも踏まえて、プレミアムシートの開設やFC加入者への優遇は必要になってくるのではないかと考える。一方で、ZEROSEファン層は若く、プレミアムシートが開設されると若ければ若い人への不公平感が生まれるのも事実だ。とはいえ、世界的に見ても座席の場所によって値段が変わるのは通常であり、今後“脱日本”的な考えが必要になってくるのではないかと、今回の件を見て感じた。


■感動のOfficial髭男dismをカバー!日本デビュー曲も披露で感動のフィナーレへ

そして、日本ZEROSEが感動したのはOfficial髭男dismの『I LOVE...』のカバーの披露。チャンネル登録者数936万人を誇る(2024年3月時点)『THE FIRST TAKE』で初披露した『In Bloom (Japanese ver.)』で「日本語の発音が流ちょう」と話題になったこともあり、この『I LOVE...』もきれいな日本語の発音で歌い上げた。パク・ゴヌクはOfficial髭男dismのファンだと公言している。この曲を選んだ理由として、ソン・ハンビンは「曲の歌詞がZEROSEに会えたZEROBASEONEの気持ちを表現しているようなので選曲してみました」と話した。

そして、3月20日発売の日本デビュー曲『ゆらゆら -運命の花-』を披露。これまで、テレビ朝日の「ミュージックステーション」などでも生披露したが、大勢のファンの前では初披露となり、ファンの掛け声も最高潮だった。


■トラブルもZEROSEの愛で回避!そして待望のワールドツアーを発表

1日目の公演では。アンコール前に機材トラブルが発生した。そのためメンバーが20分ほどステージに立つことができず待機時間が必要となった。こうした中、ZEROSEが『ゆらゆら -運命の花-』を大合唱。これを聞いたメンバーたちは「涙が出そうになった」と話している。この様子をステージ裏で聞くメンバーの様子もZEROBASEONEのSNSで公開されている。トラブルがZEROBASEONEとZEROSEの絆を深めてくれるものとなった。

そして、アンコールは彼らのスタート地点である、ボイプラのシグナルソング『Here I Am』で登場。Tシャツとデニム姿で登場したのだが、Tシャツの袖を切り刻んだお陰でソク・マシューの腕の筋肉を生で見ることができ、筆者は衝撃を受けた記憶がある。続いて、デビューが決まった日に披露した『Jelly Pop』を披露。

最後のメントで、ソン・ハンビンは「今回は桜の花がゆらゆらしたので、次は秋の枯れ葉がゆらゆらしている頃に会いましょうか。僕たちは韓国からスタートして世界の様々な国のZEROSEのみなさんに会いに行きたいと思います。その時まで待っていてくれますよね?」と、ワールドツアーと思われる内容を発表した。そして、最後に『Our Season』をしっとりと歌い上げ、日本公演は幕を閉じた。


【プロフィール】
ZEROBASEONEはSUNG HAN BIN(ソン・ハンビン)、KIM JI WOONG(キム・ジウン)、ZHANG HAO(ジャン・ハオ)、SEOK MATTHEW(ソク・マシュー)、KIM TAE RAE(キム・テレ)、RICKY(リッキー)、KIM GYU VIN(キム・ギュビン)、PARK GUN WOOK(パク・ゴヌク)、HAN YU JIN(ハン・ユジン) の 9名で構成されたグローバルボーイズグループで、昨年7月に韓国でデビュー以降、2作連続ダブルミリオンセールスを記録。韓国のあらゆる授賞式で新人賞を総なめにしている今大注目の第5世代K-POPグローバルボーイズグループ。


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