既視感と老い
「●●は、もうオワコンだ」とクリエイターの友人は言う。
なんで、才能ある人が才能を枯渇させるのかが分からなかった。
才能とは有限なのか?老いとはそういうものなのか?
ここ2日間、喉に引っ掛かった魚の骨のように、
思考にそれが引っかかっていた。
今、ふと思った。
13歳の人間と自分のような33歳の人間。
見えている世界はおそらく(間違いなくと言ってもいいほど)違う。
目に映る鮮度が異なる。
初めてと5回目ではそりゃ違う。
人間の原理原則として【単純接触効果】というものがある。
【単純接触効果】
初めのうちは興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。
年を重ねると、必然的に既視感が増える。
年を取るのと同じくらい自然の摂理。
好意的な感情になるのは良いことなのだが、それと同時に違和感も薄れる。
これが違和感が薄れていくことが、結果的に感覚的老いなのではないかと思った。
既視感が老いを助長していて、老いが才能を鈍らせているのではないか。
というのが、今の仮説だ。
視覚情報をどのレイヤーで見るかで、同じものを見ても既視感の有無に影響がある。
よって、既視感を感じるのをチャンスセンサーと名付け、センサー反応した時は、レイヤーを変化させて、感覚的老いに立ち向かう。
本日より実装する。