母を看取る
電話です。
2023年8月、母が他界しました。
身内で葬儀を済ませ、必要な手続きも進めました。
母は大腸がんでした。
2017年の11月に発覚したとき、既にステージⅣでした。
そこから手術と抗がん剤の治療が始まりました。
治療している間に大きな出来事が起こります。
一つはコロナ禍。もう一つは父の死でした。
父は2021年12月に他界しましたが、母は今まで見たこともない落ち込みようでした。
時間が経つにつれて、少しずつ立ち直りつつありましたが、抗がん剤が徐々に効かなくなってきました。
2023年1月に抗がん剤をやめ、緩和ケアに移行しました。
自宅でのケアを経て、病院でのケアに移り、2023年の8月、70歳で静かに息を引き取りました。
大腸がんのステージⅣの5年生存率はたった18%しかありません。
その5年を超えて生きられたのは、母の楽観さと、標準治療を信じてがんと向き合ったからだと思っています。
母が亡くなるまでの一年半、毎月札幌に通っていました。
外で食事をしたり、買い物を補助したり、他愛のない会話をしたりしてました。
去年の夏には子供達も連れて行くことが出来ました。
最期の1ヶ月は、弱っていく母を見るのはとてもしんどかったですが、亡くなる直前の面会で母への感謝を告げたとき、「わかったよ」と小さな声で返事を貰えたことは、生涯忘れられないと思います。
悔いはありません。自分が出来ることを精一杯してあげたよな、と思うようにしています。
今は母の冥福を祈りながら、日常に戻る準備をしています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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