全ての症状が病気ではない
突然にお腹が痛くなり、下痢をする。
突然に鼻血が出る。
今日はおしっこの回数が多いな。
今日はくしゃみの回数が多く、くしゃみのたびに汗ばむ。
など、これらの現象は何を物語るかと言えば、それは生命力が働いている結果起きたものです。
故に病気ではなく、生理的に身体にとって不都合な状態を治し、生命を維持するために働いた正常な状態です。
人はこのような現象が起きると、どこか悪いのか、病気ではないかと考え、すぐに薬を使おうとします。
この投稿を読まれた方は少し待ってみてください。
それは生命力が働いた現象であるが故に薬をすぐに使うことは、その働きを阻害する行動になってしまいます。
下痢をしたのであれば、脱水にならないように気をつけながら様子をみましょう。
鼻血が出たときは、安静にして止まるまで待ち様子をみましょう。
焦ることはありません。
それが本来、生命に備わっている生理現象として働く治癒力というものです。
東洋医学というのは、患者さんから症状を聞いても、「それが病理的な現象なのか」「生理的な現象なのか」をしっかり分析して、対応するものです。
そのようなことを伝えない鍼灸院は正直にいうとお勧めできません。
患者さんにとって苦痛なものでも、治療の必要がなければ、様子を見ることの方が重要で、本当の意味で患者さんの治療になります。
患者さんがもっと自身の身体を信じられるように、医療者は努める必要があります。
この世には必要のない、無駄な治療やお薬の処方を行う方がとても多いです。
それが本当に健康のための介入とは言えません。
皆さん、心身ともに信じましょう。