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お薬手帳を持つメリット

薬局でお薬手帳を作ってもらった事はあるけど

家にしまったままで💦
薬局やかかりつけの病院に持っていくのを
つい忘れてしまう......

そんな事はありませんか?

お薬手帳を持ち歩き、医療機関で提示する事には
いくつかメリットがあるので

臨床経験10年の現役歯科医師が
お話ししようと思います。

ぜひ最後までご覧になってください❗️

○お薬手帳とは

その人が服用している薬の情報が
記載された手帳です。
最近ではアプリで管理するものも存在します。


お薬手帳への記載内容としては
・薬の種類、量や飲み方
・処方した医師の氏名、病院名
・処方された年月日
・薬局の名前,住所,電話番号
これらが記載されている事が多いです。

お薬が
いつ、どこでどれぐらい処方されたかを
記録しておくための大切な手帳です。
他にも過去のアレルギーや副作用の経験などがあれば記載しておく事もあります。

○お薬手帳をもつメリット

①医療従事者が服用薬をすぐ確認出来る

歯科で言うと
血液をサラサラにするお薬や特殊な骨のお薬を服用していると
外科処置に注意が必要な場合があります。
お薬手帳や問診により
患者さんのお薬の情報をその場できちんと知る事が出来ます。

②薬の重複やよくない飲み合わせを防ぐ

内科で抗生物質を処方されているのに
歯科でも歯ぐきの腫れに対して抗生物質を出してしまう😱
といった薬の重複を防ぐ事が出来ます。

薬の中には飲み合わせると
主作用を阻害してしまったり
逆に効果を増強させすぎてしまったり
問題を生じさせてしまう組み合わせがあります。

きちんと1つのお薬手帳で管理する事で
問題のある飲み合わせを防ぐ事につながります。

③ほんの少し、支払うお金が安くなる

お薬手帳を提示した場合としなかった場合では
支払額にわずかな差があります。
(院内処方ではなく薬局での処方の場合)

・3カ月以内に同じ薬局で処方してもらう事
・お薬手帳を提示する事
が条件です。

保険点数(支払う額)に差があります。
服薬管理指導料という項目で差が出るのです。

この時
・別の薬局で薬を処方してもらう場合
・同じ薬局でも3ヶ月を越えて行った場合は
お薬手帳を提示しても安くはなりません。
注意してください。

実際に支払う金額は
その人の負担割合で変わりますが
比較すると
・1割負担の方は10円
・2割負担の方は30円
・3割負担の方は50円
安くなります。
ほんの少しですがお得になるんです😁
(2024年1月時点)

④緊急時でも服用状況が伝わりやすい

もしも急な事故やトラブルが生じたりして
医師の診察や薬が必要な場合にも役に立ちます。
手帳をみてスムーズに薬の状況や個人についてを
医療従事者が把握する事ができます。
保険証などと共に持ち歩くのが良いでしょう😊

災害時にもお薬手帳は役に立つ可能性があります。
被災者の方でいつも飲んでいるお薬がある方…
手持ちの薬がなくなれば調剤が必要になります。

その際にお薬手帳がある方はスムーズに調剤ができる可能性が高いです!
自分の飲んでいる薬の名前を皆さんは明確に覚えていますか?薬には似た薬もあります。
何色のこんな形の血圧の薬、、、、
それでは同じ薬が見つからないかもしれません💦
お薬手帳があれば
すぐにいつもの薬がわかりますし
在庫がその場に無くても似た薬を調剤する事ができるでしょう。

○まとめ

多くの方が
複数の医療機関を受診していると思います。
処方薬をわかりやすくしておく
"お薬手帳"はとても大切です。

お薬手帳は1人に1冊であるべきです❗️
薬局ごとにお薬手帳を持ってしまうと
飲み合わせや重複している薬のチェックができなくなってしまいます😭
その1冊に全ての薬の情報が詰まっている事に意味があるのです。
複数ある場合は1つにまとめてくださいね♪

そして医療機関を受診するときは
忘れない様にしてください!

いつもご覧いただきありがとうございます。


「執筆、監修者」
歯科医師:平岩瑛郁
出身大学:大阪歯科大学

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