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歯ぎしり用マウスピースの役割4選

歯ぎしり、食いしばりなどへの対策


歯ぎしり食いしばりなどの事を
"ブラキシズム"と言います。
測定が難しくデータも少ないため
考え方も多種多様なのが現状です。

僕は歯ぎしりに悩んでいる人の
第一選択としてはマウスピースが望ましいと
考えています。
マウスピースは歯を削ったりする必要がなく
上の歯の型を取るだけで製作できるので
体にとって優しい治療だと言えます。
保険治療で作製することが出来ます。

普段寝るときに上の歯に装着します

ナイトガードとも呼ばれます

マウスピースの役割を4つ歯科医師が
解説していきます!

①歯のすり減りや破折防止

歯ぎしりや食いしばりによって想定外の力が
歯にかかってしまうと
歯の噛む面が大きくすり減ってしまったり
歯が割れたり欠けたりしてしまう事があります。
クッションの役割を果たしてくれます。

②治した部位の破折や脱離防止

治療して人工物で補った部分が
割れたり、脱離したりするのを
防ぐ効果があります。
過去に人工物で治した部分はセメントで固定していたり
インプラントではネジで固定していたりします。
繰り返しの力や強い力がかかる事で
セメントが壊されたり、ネジが緩んだりが考えられます。
マウスピースを緩衝材とするのが大切です。

③顎関節への負担軽減

力のかかり方によっては顎への負担が
大きくかかってしまい
大きく口を開けるときに顎の関節の音が鳴ったり
口が開きにくい、口がうまく閉まらないなど問題へとつながってしまいます。
マウスピースによって顎への負担を
軽減する効果もあります。

④力のかかり方の観察

マウスピースを長期間使用していくと
マウスピースのある部分ばかりすり減ったり
変化が生じてきます。
どの部分がすり減りやすいかを確認する事で
どの様な歯ぎしりや食いしばりの習癖を
持っているのか確認する事ができます。

ブラキシズムのモニタリングとして使えるのです。
その患者さんに合わせた治療や予防処置へと
役立てる事ができるのです。


今回はマウスピースの目的について解説しました👨‍⚕️

〜まとめ〜

マウスピースの主な目的としては
ある一部分に力が集約するのを分散させる事です。

歯並びや噛み合わせであったり
力を受ける側をしっかりと整えることも
非常に大切です。
マウスピースだけが選択肢ではなく
矯正治療や被せ物の治療、他にもボトックス注射など
治療の選択肢はたくさんあります。

マウスピースは調整や使用方法など
その他要因によって逆効果になる事もあります。
使用していて異変を感じたり
痛みがある場合はすぐに使用を中断して
かかりつけの歯科医院で相談しましょう!

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