こども虫歯に関する仮説

どうも、勤務歯科医師のかずぴんです

これは最近考えだした仮説のメモ帳です。閲覧はどうぞご自由に。

ただし、(勉強不足なので恐縮ですが、おそらく論文的)エビデンスはありませんし、勝手に思いついたことを書いてるだけです。あくまで私見というやつですな。

今回の仮説というのは、小児患者さんにおいてしばしばみられるパワートラブルは、顎骨の成長を促進するための力の入力としてのはぎしり、食いしばりが原因なのではないか、というものです。

以下簡単にまとめてみます

日々診療していますと、当然小児の患者さんも診るのです。で、保護者の仕上げ磨きも問題なく、また、口腔清掃状況も良好、フッ素塗布もしているという理想的な管理状況においてもカリエスの発生を繰りかえしてしまう患者さんがいるんです。これはおかしい、と。

食事習慣を聞いてみても、特別甘いものばかり食べているということもないですし、なんでかなあと考えていました。で、つい最近考え付いたのが、小児における歯ぎしり、くしばりなど、いわゆるパワートラブルです。実際、成人の患者さんでもはぎしりや食いしばりなどで歯牙が破壊され、たとえばクラックカリエスや、銀歯の脱離などをしょっちゅうみますし、小児患者さんでも同様のことが生じうるんじゃないかなあという仮説です。診療しながら患者さん、保護者の方に聴取してみますと、少なくないケースにおいて上記のような異常習癖がみられるんですね。これは小児食いしばりとカリエスには何らかの因果関係があるんじゃあないかと思いついたんです。

成人ならナイトガード作成を相談するところですが、小児患者さんだと顎骨の成長もあるわけですし、ナイトガード装着による歯牙破壊の予防と顎骨成長の抑制の危険性とが拮抗しておりまして、作成は現時点ではおススメはしておりません。なにせ科学的データの蓄積、知見がないわけです。もちろん患者さんに自分なりに考えていることはお話はするんですが。

で、はぎしり、食いしばりなどの異常習癖の根本的原因というものも現在時点でも不明なんです。実は。意外に思われるかもしれませんが。

一説には身体に加わる身体的精神的ストレスが原因じゃないか、と言われています。でも、小児患者さんでストレス、ってそんなにあり得るものなんでしょうか??

また、別件で、骨にある程度の力学的負荷をかける方が骨成長が促進される、というような話を聞いたことがあります。

で、今回の仮説というのは、小児患者さんにおいては、顎骨の成長を促進するための力の入力としてのはぎしり、食いしばりなのではないか、というものです。普段の食生活や日常生活において、十分な力の負荷入力がなされない場合にはぎしり、食いしばりによってそれらを補う、という考え方はできないかな?と

であれば、小児患者さんにおけるはぎしり食いしばりの予防としては、日常から十分な力を顎骨に入力することではないかと。

歯ごたえのあるものを食べさせる、歯固めを与えてあごをよく使う生活を心がける、など。

だれか、専門的研究がなされてデータがでることを願ってます。

以上私見でした。

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