歯学部留年数と国家試験合格率の話
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こんにちは。Dr.Kです。
今回は歯学部の留年数と国家試験合格率の話について書きます。
よくある統計。
私立歯学部でよくある統計は大体2つ。
「国家試験志願者数+合格率」と「留年数と国家試験合格率」
前者は所謂「実際の国家試験合格率」などといわれるものです。
前者は外部の方がよく聞き、後者は内部の方がよく聞くと思われます。
今回は後者の「留年数と国家試験合格率」について書きます。
留年数と国家試験合格率とは?
その名の通り、歯学部6年間で留年した数と合格率がどうかという「だけ」のデータです。
現役は80%、1回留年した人は60%、2回留年した人は20%など、留年数と共に合格率は低下していきます。(数値はテキトー)
データに対する当方の見解
「何、当たり前の話を言うてるねんw」
としか思えません。
理由は今まで勉強してきた人は留年しませんし、してこなかったサボり癖のある人は留年します。
そんな人達に同じ試験受けさせたら…そりゃね。(察し)
(当方も留年経験が複数回で国家試験現役合格した身ですので、よりそう思います)
勉強しなければ留年します。
ただ、元々勉強してきていない人が「勉強しない」のと、勉強してきて自分を知りノウハウも持ち合わせている人の「勉強しない」では話が違いすぎるのです。
複数回留年する方は前者が多いでしょうし、後者でも余程のことでない限りは一度の留年で学ぶでしょう。(私は前者です)
「訓練もままならない雑兵と訓練済みの特殊部隊でどちらが勝率いいですか?」という結果だと思います。
結果は想像に難くないですよね。笑
そらそうよ
そうしたバックグラウンドを把握すると、
「複数回留年している人は合格率が低い!」と先生が声高に言えども、
「おーん、そらそうよ」
としか思えないんですよね。生徒からすれば。
教員側がデータを提示しても、イマイチ響いていないのはそういう所ではないでしょうか。
教鞭を取られている先生や言われたことのある生徒がいらっしゃるなら、心当たりはありませんか?
情報の取捨選択能力
私感ですが、昨今の私立歯学部の学生は(特に下位が)勉強の「程度」が下がっています。(弊校だけかもしれませんが)
ですが、デジタルネイティブともあり情報の取捨選択能力は上がっていると肌で感じます。
それもあり、生徒にとって説明に納得のいかないデータは響かないのではないでしょうか。
特に学生はデータの当事者ということもあり、データだけを提示されても見解を言われないと「先生はわかってない」と不信感や疑念を抱いているのが現実では。
データを見る上で大切なこと
データの数値のみならず、データのバックグラウンドを一考してみる、把握することが大事かと。
余談
ところで、データばかりを提示してバックグラウンドに触れないのは、発信者は「気付いていて触れない」か「気付いていない」かどちらでしょうかね。
本当に「国家試験合格率が低くなるから、現役生は留年しないよう頑張れ。留年生はこれ以上留年しないよう頑張れ」というメッセージだけなのでしょうか。
(発信者はバックグラウンドも知っていて言わないが、話からバックグラウンドを把握・認知する「行間を読む」生徒が減ったがため、発信者と生徒間の認知に乖離がある可能性…というのは、考えすぎでしょうかね)
留年数と国家試験合格率で言えること
結局、合格率は
本人の頑張りによる習慣や心掛けが全てです。
そもそも、大学受験から逃げ複数回留年する"程度"の人間は勉強や試験への向き合い方が甘いんですよ。(ブーメラン刺さるゥ…)
「これでいいか」「これで受かるだろう」「これは出ないだろう」と楽観視してます。(ブーメラn…)
そして、国家試験本番当日に思うのでしょう。
「え?これ出るの!?」「こんなはずじゃなかった」と。
大事なことは、
複数回留年する人(した人)は、自身の勉強に対する姿勢の甘さを自覚する必要があります。
そうした甘さや程度の低さが合格率に直結しているのだと自分は考えます。
また、成績上位と下位の差は方法云々より姿勢(シビアさ)だと勉強と向き合う中で実感しました。
まとめ
もう一度言います。
結局、本人の今までの頑張りによる習慣や心掛けが全てです。留年数と本人の合格は関係ないです。
私の周囲では、6年間ストレート進級+現役国試合格者も当方と同様の意見です。
"程度"
複数回留年する勉強レベル(勉強への向き合い方も含めて)の人は、勉強の程度が低い(甘い)か何かが足りないんですよ。
「何かが足りない」と本人が自覚して自分で考えて補っていくことが必要なのでは。
統計も大事ですが「統計のバックグラウンドに何があるかを一考してみること」をお薦めします。
それでは、歯学部生の皆様おつかれ生です。
追伸
1年頑張ったご褒美ください。笑
もしくは、1/1の北陸地方の震災で被害を被った方に寄付してください。
追記(ブラックなお話)
結構ブラックなお話になりますので、以下は自己責任で読んでください。
あと、
留年数と合格率は環境も関与してると思われます。
勉強する人達なんて留年しませんよ。
結果的に周りに勉強しない甘い人しか残らなくなり、"程度"が低くなる。(例「これでいいか」が習慣化する)
敢えて現役生も留年生と絡みますか?
部活や男女の仲などの付き合いでもない限り積極的に絡まないですよね。
その上、複数回留年すると「程度が低い中の程度が低い…」と濾過された残渣となります。
より一層環境差が開くと思われます。
また、勉強のできない人はポイントがわかってないんですよ。
ポイントの分かってない勉強は非常に非効率的です。
ですが、効率的になるためには量をこなすしかないんですよね。(not要領をかます)
ストイックな人や効率的な人が周りにいるか否か。
現役生と留年生の差はこのように「人材による環境差」もあると考えています。
留年生本人が現役生に食らいつこうと勉強するかが大事です。
以下自分語りして終わりますが、私は最後まで留年先の学年には馴染めませんでしたねw
6年の自分は生ぬるい環境が嫌すぎて、弱音を吐くなど甘えた人には「うるせぇ、落ちるならテメェだけ勝手に落ちろ。俺は受かる」と思ってました。(途中から口に出てたかも)
腐ったミカンと同じで、腐った根性や"氣"は伝染るので。
だからこそ、そんな自分と今も付き合いのある努力を認め合える友達には感謝しています。
多分彼の存在がなければ今の私はありません。
Dr.K(毒茸)の"毒"の部分が出てきたところで締めとします。では。
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