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歯科CBTで9割を余裕に超える勉強法(^_-)-☆

CBTで正答率90%超えたら、記事を書こうと思っていたので書きます。1つの成功体験として共有します。記事が長くなったので、太字のところだけ読んでれば内容が掴めるように配慮しました。忙しい方は最後のまとめだけ読んでください。この記事を書くに当たっては以下の先駆者様を参考にしました。


この記事の対象者

CBTを控えた3〜5年生が見ることを想定しています。勉強のペース使用した参考書を1つずつ列挙していきます。オススメの問題集をお探しの方の参考になればと思います。優先度も併記します。

CBT結果のコピー

勉強のペース(問題集ベース)総論

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上記のようなペースで進めました。主に勉強していたのは5年になった4月からなので、実質の勉強期間は4ヶ月程度といったところでしょうか。

何にしても重要なのは敵を知ることです。これは入試や日々のテストでも同じことが言えるでしょう。入試や学校のテストであれば過去問で対戦相手を知ることができますが、歯科CBTはそうはいきません。医科のようにQBはありませんし、先輩に尋ねたとしてもCBT受験に際して問題漏洩禁止に関する誓約書にサインしているため口を割ることはないでしょう。(あったら問題です)

CBTPASSは優秀な問題集ですが、あれはCBTの過去問ではありません。歯科国試の過去問の抜粋であったり、オリジナル問題が大半を占めます。

そんな中でCBTの問題の難易度や様式を知るために使えた物は以下の3つ
1.教養試験CBT公開問題集
2.歯科国試過去問
3.CBTPASS(歯科国試抜粋?)

1.公開問題集はCBT試験における
・本番の画像の荒さ
・問題の難易度
・選択肢の難易度予想
・言い回しの確認
以上が可能です。

弱点は
・問題量が圧倒的に少ない
・内容が古い
・案外解けなくて凹む(´+ω+`)
といったところでしょうか。

2.国家試験の過去問
CBT後1~2年に控える国家試験の合格予想にCBT得点率80%が目安とされることがあります。逆を言えば、4,5年の段階で国家試験の合格点を狙える知識があれば、CBT80%は容易いということです(本当に???)。→多分本当です。CBT受験時より成績を落としましたが歯科医師国家試験現役合格しました。(2023/3/16追記)
国試過去問の良い点
・量が豊富
・図版を用いる問題の演習ができる
・問題集にも寄るが、一問ごとの難易度が正解率から予測でき、単元ごとの到達目標を立てやすい
・早期から、卒業試験、病院での採用試験、国家試験を見据えた勉強を始めることになり、心に余裕ができる

国試過去問の弱点
・知識が偏る
・国家試験対策に用いることができる問題が相対的に減る
・市販の過去問全てをやり込むとすると、6000ページ程度となる=量が膨大(筆者は全てやることはありませんでした後述)
・出題、回答形式がCBTとは異なる。

3. CBTPASS
主にCBTの問題の難易度や様式を知るために利用したのがこれです。

勉強のペース4年 7~3月編 (5年6~8月受験の場合)

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この時期はまず、当たりを付けることに集中しましょう。
敵を知る段階です。
1日30~40ページと決めて、PASSの問題を解き、解説を読みましょう。わからない単語があればググりましょう。具体的に以下のペースで進めていました。

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このペースだと約1ヶ月で両問題集一周できます。そして、何周もしましょう。
30ページといってもい1ページあたり4問載っていることが多いCBTPASSでは120問解くことになります。1周目などは30ページに3時間弱かかることもありました。通学や隙間時間に着実に進めて、自分の弱点や学校の授業でやってない穴などを探すとともに、問題の難易度や形式に慣れていきましょう。案外大学のテスト対策にもなるものです。

この時期はまだ、ガイド編は見なくてもいいと思います。手元にあるに越したことはないですが、ネットにいくらでも情報は転がっています。課外活動も忙しいと思いますので、問題をひたすら解いて知識を回収するのがコスパいいです。そもそも問題集だけでも重たいのにガイド編まで持ち歩けますか??_(꒪ཀ꒪」∠)_


大半の方は、まるで解けないと思います。当然習ってない範囲もあります。筆者は矯正と小児の範囲が特にチンプンカンプンでした。だって5年の範囲だもん⁽⁽(ી₍₍⁽⁽(ી₍₍⁽⁽(ી( ˆoˆ )ʃ)₎₎⁾⁾ʃ)₎₎⁾⁾ʃ)₎₎
そういう時も、飛ばさないで解説を読むだけでも良いので取り組んで下さい。そして、一度解いたことにして、次の周回では解けるようにしておいて下さい。問題を知識の確認ではなく、知識を得るために使ってしまいましょう!(大学のカリキュラムが遅い涙)


ちなみに、CBT受験1年前の段階でスラスラCBTパスを解ける人は相当優秀な人です。是非、研究室に行くなりして歯科界を牽引する存在になって下さいᕦ(ò_óˇ)ᕤ“

5年生4月(5年6~8月受験の場合)

ここまでで、問題集を何周かし、何ページになんの問題があるか程度まで覚えている段階ならまず70%程度は取れる実力になっていると思います。90%超えやトップを目指すならここからが勝負です。ガイド編を本格的に取り組みましょう。4月中にA~B範囲(約110ページ)をこなせると理想的です。

基本的に問題集をやっているだけではA~C分野は穴まみれです。
まず、A分野(歯科医師として求められる基本的な資質・能力)、
B分野(社会と歯学)では多様な法律や感染症の分類などの暗記が強いられます。自分でノートにまとめるなどして実際に手を動かして暗記に務めましょう。
この公衆衛生分野はCBTPASSでは図版が少なく、イメージが湧きづらく感じたので、自分は一冊参考書を購入しました。(実際は時間がなくあまり見れてませんが)

歯科の範囲とは少しずれますが、病理、病態分野の食中毒関連のページが秀逸で理解が捗ります。

A,B分野の演習には国家試験の必修問題が利用できます。全部で100ページ200問くらいに収まるので、取り組んで見ることをお勧めします。以下に使用した過去問を貼っておきます。

5年生になったらCBTPASS問題集はペースアップです。1日100ページを目安に高速周回しましょう。ここまでの周回でパターンであったり簡単な問題の見分け方が身についているはずです。今後はこの出来上がった土台をキープするための勉強をします。問題を覚えてしまっている状態になったら、問題集を後ろから解いたり、100ページスタートの200ページゴールではなく、150ページスタートの250ページゴールのようにして気晴らしをするのも効果的です。
今後、難しい問題集や国試の過去問に取り組んでいきますが、解ける問題集があるのでメンタルが保たれます。

新しい問題集を始めましょう。amazon等では酷評されていますが、以下の問題集を推奨しておきます。
国試対策、卒業試験に特化している本ですが、聞かれている内容は試験に出やすいとろがCBTPASSの比でないレベルにまとまっています。ただし、基礎知識がないとまるで問題が解けないので、CBTPASS程度の問題はできることを前提に取り組んで見てください。この問題集は正解率を70%を80~%にあげるようなイメージでした。薄い割に高価な本なので図書館にあればそれを活用してください。これらの本の筆者はYouTubeで対策動画を出しているので、要点を効率よくまとめたい方は参考にしてはどうでしょうか?


5年生5月

ここからが地獄のC分野です。C分野(生命科学)イェイL(‘ω’)┘三└(‘ω’)」イェイ
CBTPASSのC分野の内容は薄いですが、170ページ弱もあります。そのくせにCBTの点数配分は25%もあります
このC分野は沼(俗に言う、基礎沼)で、どこまでも深掘りできてしまう魔境なのです。最低限CBTPASSガイド編の赤文字の内容は抑えたいところですが、人によってはそれも難しいと思います。特に高校で物理、化学を選んでいた方はハンデが大きい分野です(筆者も物理、化学)。


そこで、ショートカットをします。この分野は国試の問題を使ってしまいましょう問題ベースの知識回収が効果的な分野になります。そもそもこの分野の難しい問題は国試でも正解率が低いので捨て問と捉えています。

C分野において大事なのは、細かい知識を追いすぎて時間を無駄にしないことです


最低限高校の生物程度の知識は抑えておきたいので、そこで活用していたのがYouTubeの動画(いい時代ですねぇ)です。例えば筋肉の内容だったら以下のTryさんの動画が

心臓の理解では以下のような動画が

また、薬理の動画では以下のお二人方が大変参考になります。

免疫学では以下の2つが参考になります。

https://www.youtube.com/watch?v=dLb8SdSFYyk



文字だけを追っていても飽きてしまうので上記のような動画を見ながら学習していました。他にもたくさんの動画を参考にしました。需要があれば、別に記事を書きます。

D分野(歯科理工学)
覚えることは多いかもしれませんが、一度覚えれば得点源になります。
CBTPASSガイド編が良くまとまっているので良く確認しましょう。
国試の過去問も使えます。

学校のテストに合わせて、国試の過去問も取り組みましょう。
筆者はこの時期に以下の小児と矯正分野は解き得問題のみ取り組みました。(出版時期の関係で2020年を使いましたが、リンクは2022年にしておきます)

5年6月(CBT1ヶ月前)

C範囲をカバーしきれなくて焦っているか、諦めの境地に達している頃ですΣ(゚ロ゚;) (>人<;)
臨床問題を中心に扱いましょう。CBTPASSの問題を取り組んでいるため、なんとなく分かり問題は正答できるレベルだと思います。結局臨床問題が50%以上を占めるから臨床問題が一番重要!
臨床問題は以下の3パターンで取り組めると思います。
1.CBTPASS臨床系(問題集2)
2.TDS臨床実地問題集
3.国試過去問

ここで、CBTPASSの問題集2冊とはお別れです。本試験1週間前に再度再会するまで封印します。流石に問題を暗記してしまって使えないと思います。なので、いったん忘れましょう。不安症な方は取り組んでもらって構いません。

時間があるときに模試を受けてもいいと思います。

学校のテストに合わせて、国試の過去問を取り組みましょう。例えば口腔外科ならAnswerでは3冊2000ページ弱もあります。(後半は放射線などですが)

4年生で習った臨床範囲は大丈夫でしょうか?TDS臨床実地問題集を用いて効率良く要点、テストで狙われるところをチェックしていきましょう。

そして6月後半、最後の問題集追加です。こちらは、同期に教えてもらって急遽取り組んだ本になります。絶版になっているので入手法は限られます。図書館にあるかもしれないので探して見てください。この本附属のソフトはCBT形式そのままPC上で問題を解き採点してくれる優れものです。ただし、問題はメチャメチャ難しいです。麻布さんのCBT模試で90%超えた自分でも70%とか普通に出ます。この問題集で最後の基礎補強をして下さい。
80%の正解率を90%以上に持っていく上で優良な一冊かと思います。自分が取り組んだのが基礎編だけなので、臨床編への言及は避けます。

5年7月(直前期)

新たに知識を増やすのではなく、今までの知識の確認に当てましょう。十分に合格するだけの力はあるはずです。具体的には
・CBTPASSを解き直してみる
・セルフチェックCBTを取り組む
国試必修問題をCBT形式で繰り返し解く

実はAnswerの必修編1巻はCBT形式で過去の必修問題に取り組めるようにサイトへのプロダクトコードが付属しています。なかなかの優れもので試験1週間前はずっとそればっかりやっていました。実施済みになっても、何度でも取り組めます。

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必修問題を繰り返し解いていると、「この問題は削除問題だな」といった感性が身につくと思います。解けない問題を積極的に捨てていく良い訓練になります。

取り組んだ本についてまとめていきます。

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CBTPASS(3冊)

オススメ度 5/5
優先度 5/5
中古でも良いか度 3/5(来年:2022年だけは中古ではダメかも?)

様々な本や参考書を見ましたが、麻布さんのCBTPASSは0%を80%まで高めてくれる最高の近道だと確信しています。CBTまで1年ある段階で購入することをオススメします
CBTで出題された内容はガイド編で赤文字になるだとか?
年々更新されているらしいですが、筆者は1つ前の版で十分でした。訂正表などもしっかりと出ているので問題は特になかったです。新品で全て揃えると26500円かかるそうです。先輩から貰うなどするのも手です。

ただし、来年(2022受験生)の人はカリキュラムが新しくなっており問題が大きく変わると本部から宣言されていることを踏まえ、来年以降の人はCBTPASSの改訂があるであろう三月の中旬以降に購入することを推奨しておきます。

TDS精鋭問題集

オススメ度 3/5
優先度 3/5
中古でも良いか度 5/5

解き進める上での知識要求度が高いのが特徴の問題集です。必然的に優先度はCBTPASSより後になります。問題を通して知識を深めたり、テストに出されるところを重点的に演習することができます。CBT正解率70%が80~%に伸ばしていくのに効果的な本となるでしょう。

どの書店にも置いてある本ですが、新品で購入するとなると1万円を越えます。図書館で探すなどすることをオススメします。口腔病理学分野の名称変更にだけ注意すれば十分に旧版でも使えます。

TDS臨床実地問題集

オススメ度5/5
優先度4/5
中古でも良いか度 5/5

難易度は高めですが、臨床問題を解く上で必要な思考過程を学ぶことができる良問題集です。国家試験の過去問を解くにあたっての思考プロセスを養うことが可能です。CBTPASS臨床編をある程度解けるようになってから取り組むのが良いでしょう。CBT正解率70%が80~%に伸ばしていくのに効果的な本です。

通販サイトでは酷評されていますが、問題内容は要点がよくまとまっています。確かに新品価格1万円には不釣り合いな本かもしれません。レビューでは図が荒いとありますが気になりません。
図書館にあれば、取り組んでみることをオススメします。

セルフチェックCBT

オススメ度3/5
優先度1/5
中古でも良いか度 5/5(中古しかない)

全ての問題集の中で難易度が1番高いです。PCを用いてソフトで取り組めるならば、画像の表示も可能であり実践形式の問題演習が可能な唯一の問題集です。85~%を100%まで導く本だと思います。

一方で解説は大変簡素であるため、この一冊だけでCBTを対策しきるのは至難の技です。分からない分野を調べられる参考書や動画がある前提で取り組むと良いでしょう。解き進める優先度は低いでしょう。

新品では手に入れるのは困難なので、フリマサイトを使うか図書館にあるかどうか尋ねてみると良いでしょう。

歯科国試過去問Answer 1巻(必修編)

オススメ度5/5
優先度4/5
中古でも良いか度 0/5(新品推奨)

Answerシリーズは1~4巻のみ重点的に周回しましが、1巻だけは特別です。前述しましが、例年過去の必修問題10数年分をCBT形式で取り組めるようにしてくれるWeb Plusというサービスが付属します。本試の前に何度も取り組み、知識の確認に使いましょう。

歯科国試過去問Answer 2~4巻

オススメ度4/5
優先度3/5
中古でも良いか度 3/5

・2巻(解剖学・組織学・生化学・生理学・病理学)
・3巻(微生物学・免疫学・薬理学・歯科理工学)
・4巻(社会歯科・口腔衛生学)

以上のような内容になっています。2~4巻でA,B,C,D分野をカバーすることができるのでコスパに優れます。CBTPASSでは穴になっている知識を回収できるので取り組むことをオススメします。

歯科国試過去問Answer 5~巻

オススメ度2/5
優先度3/5
中古でも良いか度 3/5

臨床分野の問題が対象です。自分が気になる分野を重点的にやりたければ取り組めば良いと思います。効果的なのは大学の定期試験に合わせて問題に取り組むことですが、量が膨大なのがネックです。

筆者は5,6巻以外はとりあえず一周回しました。

まとめ

90%を到達するためには、

1. CBTPASSで80%に到達するような土台を作る
2.1 TDSの問題集をやる。
2.2 国試の過去問を効果的に使う
3. セルフチェックCBTで最後の詰めを行う
4. 直前は必修問題で知識確認

使用した参考書、教科書等の紹介は長くなるので割愛します。
筆者はパーフェクトマスターシリーズを使用していました。

質問等あれば、気兼ねなくコメントにどうぞ
無料記事なので、誰でも書けるはず?

ただし、CBTの問題内容についてはお答えしません(´·ω·`)

2022年 1/6追記
この記事のpvが1000を超えました。

2022年 2/20追記
この記事のpvが2000を超えました。

2022年 4/5追記
3000pvを超えました。

2022年 7/15追記
5000pvを超えました。

2023年 2/28追記
10000pvを超えました。

2024年 2/4追記
1万5000pvを超えました

2024年 11/3追記
2万pvを超えました。
皆様の閲覧に感謝です(>人<;)

2023/3/16追記
歯科医師国家試験無事現役合格しました。
応援してくださった皆様に感謝しますm(_ _)m

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