歯科統計学 2

仮説検定について・・・
仮説検定は、母集団の母数に関する仮説を標本から検証 する統計学的な方法である。

仮説検定の手順

Step1・・・仮説の設定
Step2・・・適切な有意水準の設定
Step3・・・適切な検定統計量の決定
Step4・・・採否決定ルールと検定統計量の算出
Step5・・・仮説の採否決定と結論

Step1 仮説の設定
Null hypothesis (H0) 帰無仮説 (“差がない , “効果がない “関係がない)
Alternative hypothesis (H1) 対立仮説 (“差がある , “効果がある ,“関係がある)

Step2 適切な有意水準の設定
帰無仮説が正しいのに誤って判断する確率を有意水準という。 第一種の過誤でもある。
 Significance level, α 有意水準
   0.05 or 0.01

Step3 適切な検定統計量の決定
検定統計量とは、仮説検定に用いる統計量(データの関数)を指す。
Test statistic 検定統計量

Tests       Test statistic
Z-test           Z-value (score)
t-test          t-value (score)
ANOVA         F-value
Chi-square test   Chi-square
U-test        U-value


Step4 採否決定ルールと検定統計量の算出
棄却域(検定統計量の値がこの領域内にある場合、帰無仮説は
拒否→差がある、関係がある) 
棄却限界値(帰無仮説と対立仮説の間)

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決定ルール
帰無仮説を受け入れるか否かには、決定ルールが使用されます。
臨界値
 検定統計量 (データからの計算値) < 臨界値 帰無仮説を受け入れる (H0)  統計的に有意でない
P値
 P<α
 H0を拒否
 統計学的に重要な
2つのグループの違いを知りたいとき
帰無仮説
 2 つのグループに違いはありません。
対立仮説
 2つのグループ間には違いがあります。
 →両側検定
 グループAの方がグループBよりも高いという違いがあります。
 →片側検定
グループAはグループBよりも低いという違いがあります。
 →片側検定

検定統計量の算出

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Step5 仮説の採否決定と結論
採否決定ルールによる判定
検定統計量 (データからの計算値) < 臨界値 or P<α
したがって、帰無仮説を棄却する、または帰無仮説を受け入れる

第1種の過誤,第2種の過誤
仮説検定において、帰無仮説が真であるにもかかわらず、帰無仮説を偽として 棄却してしまう誤り(第一種の過誤)
帰無仮説が偽であるにもかかわらず、それを真として棄却しない誤り(第二種の過誤)

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検出力
統計検定の検出力とは、仮説検定で偽の帰無仮説を正しく棄却する確率


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