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鼻口蓋管嚢胞(非歯原性嚢胞)
非歯原性嚢胞の分類
Ⅰ 顎骨に生じる嚢胞
1.鼻口蓋管嚢胞
1)切歯管嚢胞
2)口蓋乳頭嚢胞
臨床所見・・・上顎正中口蓋部に好発する。切歯管の中に発生したものを切歯管嚢胞(骨口蓋の内部に存在)といい、軟組織に発生した場合は口蓋乳頭嚢胞(骨外部の口蓋粘膜下に存在)という。
臨床所見では、30~60歳に好発し、3.7:1の割合で男性に多い。
X線所見では、ハート型、あるいは類円形のX線透過像を示す。
病理学的所見においては、嚢胞は重層扁平上皮によって多く裏装され、嚢胞壁の線維性結合組織には、粘液腺,神経線維,小動脈が含まれる。
紫色の円は切歯管嚢胞、水色の円は口蓋乳頭嚢胞のだいたいの場所を示している。
また、切歯管嚢胞は切歯管(動脈と神経が通る)の中に出来るが、口蓋乳頭嚢胞は切歯乳頭(切歯管の口蓋への出口)の場所に出来る。