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歯根嚢胞/根尖性嚢胞(歯原性嚢胞)

歯根嚢胞(根尖性嚢胞)の臨床的・病理学的所見

臨床的所見においては、最も頻度の高い歯原性嚢胞(65%)である。
マラッセの上皮遺残が反応性に増生することに由来する。
全年齢層に見られるが、乳歯の歯根嚢胞はまれ。歯根肉芽腫が先行する。通常無痛、急性増悪時に疼痛。
※根側性歯根嚢胞:原因歯の側枝開口部に生じる歯根嚢胞。

X線所見においては、小型で境界明瞭な根尖周囲の透過像を示し、原因歯は失活歯で、歯根吸収が見られることがある。

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歯根側が棒人間の頭の方とすると、歯は棒人間の体、嚢胞が頭の部分となる。(嚢胞はきれいな丸)

病理学的所見においては、種々の厚さの結合組織よりなる嚢胞壁、重層扁平上皮による裏装、嚢胞内ならびに嚢胞壁に慢性炎症細胞浸潤が見られる。
コレステリン肉芽腫が見られる。
原因歯の抜歯と根尖部の嚢胞の除去、歯を残せる場合は根管治療を行う。

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