蚊取り線香から考えた文章考
昨日、帰ってきて玄関を開けると、ふわっと蚊取り線香の匂いがした。
「もう蚊取り線香の季節なのか。夏だなぁ」と思う。
……とここまで書いて、その先何を書こうか思い浮かばない。
小さい頃、蚊取り線香の匂いの中、アイスを食べながらだらだら宿題したことや、
いとこが帰ってきたので花火をしよう!とバケツや花火セットと一緒に蚊取り線香を持っておもてに出たこととか、
蚊取り線香にまつわる、もしくは蚊取り線香の匂いから想起する思い出は、無くはない。
でも、なんだかそれらについて書くのは違うような気がする。
ここまできて、文章を書くのが上手い人は、"結びつけ力"が高い人なのだろうな、と気付いた。
"蚊取り線香"というワードから想起して、何と結びつけて書くか。
そこでなにか見つけ、見つけたものを文章に展開していく、その力。
その力って、普段の何気ない風景とか出来事を見るまなざしの違いなのだろうな。
観察力とでも言うべきだろうか。
もちろん、なにか近しいもの、夏休みとか虫とかうずまきとかでも、まったく予想の出来ないものごとでも、
思いついたそれと蚊取り線香を仲良くさせて、上手く着地に持っていく。
頭の中でそれが出来る人は何にでも応用できるのではないかな。
今度は、文章が上手い人は人付き合いや料理もきっと上手いのではないか説が頭に浮かんできました。
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