
芸能人って大変だ
むかしむかし、子どものころ、テレビに出る人は素晴らしい人間なのだと思っていた。
なんというか、大人の見本みたいな。
「大人の見本」というとどんなのが「大人の見本」なのか?という議論がまた出てきそうな気がするけれど、とにかく、何でも出来る人みたいな。
お金があって、すごい人たちとお友達で、人の前に立つすごい仕事をしていて、毎日楽しく生活しているみたいなイメージ。語彙力……(笑)
でも、大きくなるにつれて、芸能人だからといって、テレビに出る人だからといって、そんな聖人君子みたいな人では無いのだと気付いてきた。
というか、芸能人かどうかに関わらず、人間て、大人って、そんなに何でも出来る訳では無いと分かってきた。
自分のことを考えてみると当たり前なのだけど、一人で何でも出来るわけではないのですよね。
仕事も、こつこつやる事務作業が得意だけれど人前で話すのはムリ、という人もいれば、人前で話すのは好きなんだけどじっと座って作業出来ないとか。
向き不向き・得意不得意はそれぞれあって、人は欠点も長所もあってやっとその人らしさのようなものがあるというもの。
だから、芸能人の不倫とか、それを悪の一点張りで責めて公衆の面前で謝罪させるのはなんか違うと思うんだよなぁ。
当事者でも無いんだし。
当事者だったら自分も色んな感情がわき出ると思いますが。
一連の報道がだいぶ落ち着いてきた頃なので、ちょっと考えてみた次第です。
芸能人だって、「人前に立つ仕事を持っているという人」である前にひとりの人間なのですよね。
そういう意味では私となんら変わらない“人”であって、ただただ得意分野が違ったりするだけだよな。
完璧じゃ無いから人らしいと言えるのだと、大きくとらえるようでありたいです。