RTA in Japan Winter 2024 備忘録 前編
はじめに
人もすなるnoteといふものを、私もしてみむとてするなり。
初めましての方は初めまして、そうでない方は一体どこでお会いしましたか?でんすけと申します。
この度、ありがたいことにRTA in Japan Winter 2024にて東方獣王園のRTAを走らせていただきました。今回はそちらの振り返りをしていきます。
(え、なんで1か月も投稿が遅れたのかって?正月早々インフルエンザに罹ったからですよ…ってのは言い訳ですね、すみません)
拙い、書き殴ったような文章で申し訳ありませんが、ゆっくりしていってください。
RTAを始めたきっかけ
私は普段、東方のSTGを幅広くプレイしています。腕前はそこまで上手な訳でもなく、RTAを始める前はLunaticを数作品ノーコンクリアしていた程度でした。
獣王園は体験版の頃から対人戦をとても楽しくプレイしており、特に2023年8月の製品版頒布以降は、ネット対戦を中心に、さらにのめり込んでいきました。しかし、私の住んでいる家は夜になると回線が重くなるという欠点があり、夜のゴールデンタイムに対戦しようものなら定期的に画面が固まる現象が発生する始末…。これではせっかく対戦してくださる相手の方にも迷惑をかけてしまいます。ということで、ゴールデンタイムは獣王園をプレイしない事に決めました。
また、いつごろからかは忘れましたが、獣王園のネット対戦は過疎化していきました(元から過疎ってただろ、というツッコミは無しでお願いします…)。2024年の2月頃、「この先誰も獣王園で遊んでくれなくなったらどうしよう…」と悩むようになりました。私は獣王園というゲームが大好きです。もし誰も獣王園の対戦をしてくれなくなっても、なんとかこのゲームを遊び続けたいな、と思うようになりました。
はじめはLNNに挑戦してみることにしました。しかしこのゲーム、派手に進行させてしまうと暴走Exなどが発生し、ノーボムどころではなくなってしまいます。霊を倒さずに逃がしたりする必要があるのですが、ストーリーモードでこれをするのははっきり言って楽しくない…(対人戦で塩試合をするのは嫌いではありません。私は性格が悪いのです。)。そこで、逆に派手に進行させてRTAをしてやろうという発想に至りました。
はじめてのRTA
はじめて霊夢RTAに挑戦したのは2月下旬だったと思います。このころはLiveSplitも使わず、単純にスマホでタイムを測っていました。タイムも8分を超える、通常プレイのような記録でした。
実はこのころに一度、2名の方に獣王園RTAを見せたことがあります。私が所属している大学の同好活動「大学東方サークル」同士の宿泊交流会にて、同室になった方にお見せし、「いつかRTA in Japanに出られたらいいな~」と冗談含みに話していました(壮大な伏線)。
その後、YouTubeにて霊夢RTAの動画を見つけました。当時speedrun.com 1位だったG Freeさんという方のRTA動画を参考にもう一度走ったのが5月のことでした。あうん戦のボムなど、1人では気づけない短縮技を使い、5月上旬には7分台後半を達成。その後も練習を続け、5月24日に7分04秒で、当時のspeedrun.com 1位の記録を更新しました。
その際、G Freeさんに祝っていただいたのですが、その後の会話でとんでもない情報を突き付けられました。「実はspeedrun.com未申請で、自分たちよりも30秒以上早い記録がある。」という話を聞き、私は衝撃を受けたと同時に絶望しました。「いくら1か月程度しか頑張ってないとはいえ、ここからさらに30秒以上短縮するのは可能なのか…?」と思ってしまいました。
6分台への道
その後、7月1日に6分50秒を達成しましたが、カテゴリールールのスタート前に難易度選択画面を表示するのを忘れており、幻の7分切りに…。そこからしばらくはRTAに取り組んでいませんでした。 8月のお盆からは友人にオススメされ、紅魔郷LNBに取り組みました(ちなみに紅LNBは9月に達成しました。気合避けが好きな獣プレイヤーは紅LNBも楽しくプレイできるのでオススメです。)。しかし心の中では、4秒足りずに6分台が達成できなかったのが悔しく思っており、いつか狙おうと考えていました。
そして8月下旬、海外トップクラスの獣王園プレイヤーに記録を抜かされたことをきっかけに私は再び霊夢RTAに挑戦。すると9月1日、無事6分59秒を達成し、再びspeedrun.com 1位となりました。これは普通に嬉しかったのですが、ランの内容はお世辞にも上手とは言えず、逆に更新の余地が非常に多いことが分かりました。しかし、更新の余地を見つけるということは大きな希望となるのでした。
RTA in Japan Winter 2024申し込みへ
6分台を出した私は、覚悟を決めてRTA in Japan Winter 2024へ申し込みをしました。今回申し込んだ理由はいくつかあるのですが、獣王園が東方最新作であるうちに走りたかった、というのは1つの大きな理由でした。9月28日の事でした。(ちなみに、10月の間はRTAや紅LNBをやりつつ、紅楼夢や例大祭に行ったり、大学の学祭の準備をしたりと大忙しでした)
RiJ当選
RiJ当落発表日の11月3日は大学祭の日であり、友人たちと一緒に結果を見ることに。「東方獣王園」は漢字なので、あるなら下の方だろうな~とゆっくりとスクロールしていきました(「お!あのゲームある!」みたいな感じで楽しみながら見ていました。)。そして、「東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost。」の文字がありました。RiJの当選倍率の事は重々承知だったので、とても喜んだ覚えがあります。
本番まで
そこからしばらくは、さらなるタイム短縮を目指しました。目標としたのは、例の自分より30秒以上早い記録でした。chemさんという方の記録で、最速記録となる6分25秒の映像は残されていませんでしたが、6分27秒の映像はYouTubeに上がっており、とても参考にさせていただきました。また、おそらくchemさんにもこちらの事を認識していただけたらしく、Twitch配信での走りの改善点、私がTwitterで投稿した疑問などに回答していただき、自分の中で獣王園RTAへの理解度がさらに高まりました(本当にありがとうございました。)。そのかいあって、12月1日には自己ベストとなる6分32秒を出し、30秒切りは叶わなかったものの、十分な自信をもってRiJへと挑めるようになりました。
12月に入ってからは、記録狙いのランの他に、様々なイレギュラーに対応するための通しプレイも多くやるようにしました。というかこのゲーム、イレギュラーの塊のようなものなので…。CPUの動きに対してこちらがどう動くべきか、という練習を多くしました。
ちなみに解説者探しは、実は少し難航しました。最初は先駆者様のG Freeさんにお願いしたのですが、日程が合わず断念…。次にお願いしたのがみすみすめたねさんでした。みすめさんにお願いしたところ、二つ返事で了承してくださいました(この時の言葉がとてもカッコよかったのでした…)。みすめさんに渡すためのRTA要点資料なんかも12月の間に作りました。
ということで、本番前までの流れはこんな感じでした。次回、東京遠征編!(早めに書きあげます…)
次回の最後にまとめて謝辞を書かせていただきますが、お世話になったG Free様、chem様、みすみすめたね様に厚く御礼申し上げます。