【保存版】伝所鳩のある町、豊岡市日高町のおすすめを巡ってみよう(2024.9.11更新)
兵庫県の最北端にある豊岡市。その中で一番南部に位置する町が「日高町」。伝所鳩のある町です。
豊岡市と言えば、
・温泉やカニの「城崎」
・海水浴の「竹野」
・城下町と蕎麦の「出石」
・コウノトリやカバンの「市街地」
と、これだけの観光地や名産品が数多くある一方で、日高町は住宅地。山側に行けば、神鍋高原というスキーやキャンプが楽しめる地域があるものの、伝所鳩のある山の麓エリアに関しては、一般的に見ればこれといった特筆すべき点がありません。
だから、豊岡を訪れたことがある方はいても、日高町を訪れたことがある方、日高町を目的地とする方は、少ないのかもしれません。
この文章を読んでいる方の中には、この町で暮らす住民の方もいれば、懐かしい地元という存在の方もいらっしゃるでしょう。そのような方に「地元の名産品やおすすめの場所は?」と問えば、ほとんどの方が前述したような観光地や名産品を挙げるはずです。
しかし、日高町は何もないのではありません。観光地に比べ注目度が低いだけ。だからこそ、そんな町も深く深く堀っていくと、意外とおもしろいお店や場所、観光地にはない知られざる魅力があります。
情報過多な都会、都会とさほど変わらないそこそこ賑やかな地方都市、それらに比べ日高町は案内するのにはちょうど良く、町を巡るのにも心地よい情報量です。
そこで城崎・竹野・出石のような観光地へ行かず、日高町だけで十分に楽しめるガイドブックには載らないここだけの情報をご紹介します。偏愛たっぷりでご紹介するので、全てを網羅した情報ではありませんし、まだまだ僕らも知らないお店や場所があるので、今後も暮らしながら、この記事を更新をしていく予定です。
ひとまず、現時点で掲載したお店は全て自信を持ってお届けできるものだけ。よかったらこの町を巡る参考にしてみてください。そして、伝所鳩をきっかけに、この町のことをちょっとでも知ってもらえたら嬉しいです。
日高町マップをまずはゲットしよう!
日高町を巡るなら、まずは伝所鳩が作った「日高町マップ」をゲットしてみてください。現在、第1弾、第2弾と2種類のマップがあります。伝所鳩なら確実に手に入れていただけますが、日高町の掲載店にも置いてあるので、探してみてください。ただし、どちらも伝所鳩の独断と偏見で制作したマップなので、全ての店舗が載っているわけではないのでご注意ください。
第1弾 日高町マップ
日高町マップ第1弾は、漫画家「おづまりこ」さんに描いたもらった日高町のマップです。面積の広い日高町の市街地エリアから神鍋エリアまでを広域で掲載しているので、いろんなところを巡ってみたい方におすすめのマップです。
第2弾 日高町マップ
第2弾の日高町マップは、新潟県のクリエイター集団「ヒッコリースリートラベラーズ」さんに制作してもらいました。広域だった第1弾マップとは対象的に、江原駅周辺に絞って徒歩で巡れるお店のみを掲載した地図になっています。車ではなく電車やバスでお越しの方におすすめのマップです。
まず知りたいグルメ情報
伝所鳩に遠方からお越しのお客さまから、最も多く聞かれるのがおすすめの飲食店。どこかへお出かけしたら、ランチを食べたり、ちょっとカフェでお茶してスイーツを楽しみたいものですよね。それではまず、日高町の飲食店をご紹介です。
<カフェ編>
・Sweets&Books キノシタ
看板メニューのレーズンバターサンドは、遠方からでもわざわざ食べにくる方も多い超人気スイーツ。落ち着いた雰囲気の店内には、たくさん並ぶ本が並び、一人でほっと一息、気持ちの切り替えに訪れるのもよし、友達とワイワイ楽しく過ごすのもよしの空間です。ランチ提供はありませんが、焼菓子などのテイクアウトのみの利用も可能で、贈り物にもおすすめです。
住所:兵庫県豊岡市日高町国分寺24-1(伝所鳩から車で3分)
・ハーフムーン
鉄板にのった熱々のハンバーグランチが人気のカフェ。朝は7~8時頃から開いており、早い時間帯にモーニングが食べられる貴重なお店ということで地元の方で賑わっています。近くにある焙煎所「但馬東洋珈琲」の豆を使い、サイフォン式で淹れるコーヒーは絶品。スイーツも充実していて、朝から夕方まで一日を通して楽しめます。
住所:兵庫県豊岡市日高町浅倉118-1(伝所鳩から車で3分)
・カフェポムアンナ
神鍋高原にあるペンションが運営するカフェ。地元の野菜をシンプルに調理したランチプレートや、手づくりのスイーツはどれも大人気。森に囲まれた空間で食べるランチやスイーツは格別です。週末には満席になることも多いので、予約しておくのがおすすめです。ここで宿泊もすればもっと日高町を満喫していただけますよ。
住所:兵庫県豊岡市日高町太田157-11(伝所鳩から車で15分)
・まめカフェ
うどん屋さんや、つけ麺屋さん、カレー屋さんといった何かに特化した専門店がほとんどない日高町。そんな中でここはお豆腐屋さんの豆腐専門のカフェ。ランチは豆腐をふんだんに使ったメニューで、体に優しくもちろんヘルシー。それでいて食べ終わった後は、しっかり満足感もあります。また、お豆腐だけをテイクアウトもできますし、大豆を使ったスイーツは隠れた人気メニューです。
住所:兵庫県豊岡市日高町松岡8-6(伝所鳩から車で3分)
・CAFE NICO
ランチにパスタやハンバーグを楽しみたいならここ。住宅地の路地を進んだ先にひっそりと佇む隠れ家的なお店は、本格的なランチを気軽にゆっくりと楽しみたい方におすすめです。スイーツや焼菓子なども充実しています。
住所:兵庫県豊岡市日高町山本103-4(伝所鳩から車で5分)
・喫茶グッデイ
こちらも地元の方で賑わう小さな喫茶店。駅の近くにあるので、1時間に1本しかない電車を待つオアシス的存在であり、実家に帰ってきたような居心地の良さが特徴です。モーニングからカレーやドリア、パスタなどのランチ、そしてカフェタイムとこちらも一日を通して楽しめるお店。
住所:兵庫県豊岡市日高町国分寺204-1(伝所鳩から車で3分)
・アグリガーデン
何を食べてもおいしいアグリガーデン。おすすめは神鍋エリアで作られた白炭を使ったメニュー。写真の真っ黒なハンバーガーもその一つ。中に入ったフライはなんと原木しいたけ!ボリューミーでジューシーなのにとってもヘルシー。スイーツもおすすめです。
住所:兵庫県豊岡市日高町太田159-10(伝所鳩から車で15分)
・アライブ
地元の方に愛される日高町の中でも特に古いカフェの一つ。モーニングが食べられる貴重なカフェでもありますが、おすすめはランチ。カフェとは思えないボリュームたっぷりの満足感高いランチです。
住所:兵庫県豊岡市日高町国分寺778(伝所鳩から車で2分)
・cafe selen
2023年に丹波篠山市より移転オープンした新しいカフェ。しっとりと落ち着いた空間を楽しみながら、ゆったりとした時間の中でおいしい食事やスイーツが楽しめます。日々の忙しさを忘れ、非日常を味わいたいという方におすすめです。
住所:日高町山宮1376(伝所鳩から車で10分)
<しっかり食べたいお食事編>
・お食事処 高砂
地元民にとっては冠婚葬祭や宴会でお馴染みの割烹。少し敷居が高いと思われがちですが、実はとてもアットホームで、夜も昼もボリュームたっぷりのお食事がいただけるお店。特に日替わりランチは、1,000円とは思えない品数とクオリティ。不定休なので遠方からお越しの方は必ず事前確認を。
住所:兵庫県豊岡市日高町日置112(伝所鳩から車で3分)
・Cafe & Deli おすそわけ
伝所鳩よりも後にできた新しいお店。地元の食材を使って作る体に優しいランチと、蜂の巣状をイメージしたマーブル模様が特徴的なハチミツチーズケーキが看板メニューです。月~水曜日のみの営業で、伝所鳩と営業日が完全に被っていないため、残念ながら合わせて訪れていただくことはできないですが、茅葺の建物は一見の価値ありです。
住所:兵庫県豊岡市日高町谷106(伝所鳩から車で7分)
・ラーメン 梟
元精肉店が営むしょうゆラーメンの店。チャーハンや餃子はなく、この町では珍しいラーメン一本勝負の店。あっさりとしたスープは、濃厚でありつつすっきりとしていて、最後まで飲み干せてしまいそうなほど。伝所鳩から歩いて行ける距離にラーメン屋さんはここだけなので、ここがあってありがたいです。
住所:兵庫県豊岡市日高町日置22-14(伝所鳩から車で3分)
・殿さんそば
このあたりにせっかく来たなら蕎麦を食べたい方も多いことでしょう。出石に行けば蕎麦屋さんがたくさんありますが、日高町内でも蕎麦を楽しめます。殿さんそばは、地元で育てた蕎麦で作った100%手打ちそば。360度山に囲まれた場所にポツンとあるお店は、景色やロケーションも合わせて楽しめます。
住所:兵庫県豊岡市日高町殿810(伝所鳩から車で15分)
・和そば 道
日高町の瓦屋さんの好きが高じてできたお蕎麦屋さん。100%国産の蕎麦の実にこだわり、店内の石臼でその日使用する分だけを挽き、一から手打ちしたお蕎麦が提供されます。
住所:兵庫県豊岡市日高町佐田418-1(伝所鳩から車で10分)
・神鍋山荘 和楽
豆腐を練り込んだこのお店オリジナルの「豆腐蕎麦」が看板メニュー。その他の一品メニューや、予約制のコース料理もおすすめです。
住所:兵庫県豊岡市日高町佐田418-1(伝所鳩から車で10分)
・手打ちそば寿楽庵
日高町で皿そばが楽しめる唯一のお蕎麦屋さん。その他にも季節によって変わるおそばのメニューもおすすめです。
住所:兵庫県豊岡市日高町石井810(伝所鳩から車で5分)
<テイクアウト編>
・バーガーシティ サンロード店
日高町は飲食チェーンのない町ですが、実は「バーガーシティ」は元チェーン店。関西の方ならご存知の方も多いと思いますが、一時期には何店舗もチェーン展開していたハンバーガーチェーンの最後の1軒がここ日高町にあるサンロード店です。今でも食べられるのは、日本中探してもここだけです。
住所:兵庫県豊岡市日高町日置22-13(伝所鳩から車で3分)
・ベーカリーハウスカンパーニュ
日高町には、パン屋さんがほとんどなく、焼き立てパンが食べられるのは貴重な存在。山の麓でお店を構えているのはここ一軒だけ。およそ50種類以上のパンがいつも並ぶので、どれにしようかと迷ってしまうほど。2階にはイートインスペースも併設されており、買ってその場で食べることもできますよ。
住所:兵庫県豊岡市日高町祢布836-1(伝所鳩から徒歩で5分)
地元のものやお土産を買うなら
わざわざ遠方から来た方は、何かしらお土産を買って帰りたいですよね。伝所鳩では地元のものをほとんど扱っていないですし、観光地ではないからお土産屋さんもほとんどありません。でも、地元のものが買えるお店、あります。
・ガンピー穀物倉庫
地元に根付いたスーパーマーケット。安心・安全を基準に厳選された調味料、新鮮な地元の肉や魚、地元農家さんが持ち込む野菜、近隣店舗のスイーツ、そして添加物の少ない調味料で作られた手づくり惣菜。ここが無かったら日高町で暮らすのは難しいかも…と思ってしまうほど、僕らの生活に無くてはならないお店です。
住所:兵庫県豊岡市日高町国分寺228-1(伝所鳩から車で3分)
・良酒市場 さけぞう
お酒はスーパーやコンビニでも買えますが、いろんなお酒を選びたいとか、地元のお酒を土産にしたいとか、お世話になった方へお酒を贈りたいといった方には、細やかな対応をしてくれる酒屋専門店に限ります。熨斗はもちろん、近隣なら配達サービスもありますし、但馬近辺はもちろん、ここ日高町のお酒も買えますよ。
住所:兵庫県豊岡市日高町祢布1011(伝所鳩から車で2分)
・但馬東洋珈琲
この地域の飲食店100件以上に豆を卸す老舗珈琲豆焙煎所。焙煎士がいるので、味の好みを伝えて選んでもらうこともでき、珈琲初心者も安心です。この地域の味を試したいならここの豆を買えば間違いなしです。タイミングが良ければ焙煎している様子も近くで見られますよ。
住所:兵庫県豊岡市日高町岩中213-15(伝所鳩から徒歩で3分)
長旅の疲れを癒したい
交通網が発達し近くなったと言えど、京阪神から車で約2時間はかかる日高町。ここまでたどり着いた方はそれなりに疲労が蓄積していることでしょう。ぜひ、温泉に入って疲れを癒してからお帰りください。
・神鍋温泉ゆとろぎ
豊岡で温泉と言えば城崎ですが、日高町から城崎まではさらに車で北上すること30分。帰りも遠くなるので、それならば日高町の温泉に入っていってください。実は、城崎はお風呂だけのところが多く、サウナやジェットバスなどの設備を求めるならこちらの方が充実しています。露天風呂、サウナ、水風呂、ジェットバスなど、一通りそろってます。
住所:兵庫県豊岡市日高町栗栖野59-13(伝所鳩から車で15分)
観光はできないけど、体験はできる
・江原河畔劇場
劇団「青年団」が運営する演劇のための劇場。週末を中心にプログラムが開催されていて、観光ではなく演劇を楽しみにくるのがこの町の新しい楽しみ方です。毎年夏には「豊岡演劇祭」も開催され、年々演劇が町に根付き始めています。
住所:兵庫県豊岡市日高町日置65-10(伝所鳩から車で3分)
・植村直己冒険館&どんぐりbase
日本を代表する世界的冒険家、植村直己さんはここ日高町の出身。植村さんのことを知る冒険館に加え、2021年には冒険体験施設「どんぐりbase」がオープンしました。ツリーイングやたき火、キャンプなどを経験でき、宿泊も可能です。
住所:兵庫県豊岡市日高町伊府785(伝所鳩から車で7分)
誰も撮らない町だからこそ、撮影しがいがある
日高町はSNSにバンバン載るような観光地ではありません。でも、季節の移り変わりを感じる景色や、誰にも知られていない美しい風景がたくさん眠っています。人ごみを避けてのんびり散歩したり、桜や花火を独り占めしたい人にはもってこいです。
円山川はいつ見ても美しく
霧の発生がとても多い地域だから、朝は町全体が幻想的な雰囲気に包まれ、ついついシャッターを切りたくなります。
春には桜が美しく咲くスポットがたくさん。でも、日高町の桜の周りに人ごみはありません。ゆっくり楽しめるのは地元の人だけの贅沢です。
夏は花火大会もあります。規模はもちろん小さいですが、駅前には出店も出ますし、山の上から打ち上がる花火は遮る高い建物がなく、誰もが平等に楽しめるのがいいところ。人ごみもほとんどありません。
秋の収穫時期には、田んぼが黄金色に色づき、春や夏とはまた違った景色を見せてくれます。
そして冬は、たくさんの雪とともに町は真っ白に染まります。厳しい寒さを過ごす一方で、雪の積もった町はどこを撮影しても美しいです。
夜のスキー場は、滑るのも写真を撮るのも楽しいですよ。
いかがだったでしょうか。伝所鳩にお越しの際は、ぜひ日高町を巡ってみてください。