初心とは"顔に見える"こと
こんにちは。
突然ですが、初心、忘れてませんか?
ちゃんと"顔に見えて"ますか?
ま、そういうことです。
どこかで聞いたことがあります、人間は点が3つ集まってればそれが顔に見えちゃうんだってさ。
たしかにそうだなあ。
しかし
しかし、どうでしょうか。
かつての感覚を思い出してください。それもできるだけ昔の、生まれたてに近い感覚を思い出してください。
いまよりもっと、いろんなものが"顔"にみえてたんじゃないですかっ!!?
(ドラマならここでかっこいいオープニングが挿入されます。)
さあ、顔に見える感覚、思い出してみよう。
車。
初級編です。これは顔です。完全に顔です。見れば見るほど顔です。
でも、ここで"顔に見える"の話をしてしまっているから、よけいに顔に見えるだけかもしれないです。
小さい頃は、道行く車、駐車場の車、あらゆるところで目にする車に顔が見えていたんじゃないかな。
ライトとかナンバープレートとか、パーツのことをいろいろ知っちゃったいま、前みたいにいちいち顔には見えにくくなってるんじゃないだろうか。
ちなみに、誰しも自分の家の車は主人公顔に見えます。スーパーなんかで、たまに、すごくいじわるそうな顔の車を見つけたりします。あと「ぼ、ぼく、、ぼく知らないよ~!」的な性格の車もよくあります(クレヨンしんちゃんのマサオくんがモデルになってます)。
でもその家の子どもにとっては、あくまで家の車の顔が主人公の顔です。車ってそういうものだよね。
建設中の家。
顔、見えてますか。
ベランダにつながる窓。目ですね。
ベランダは鼻、その下の手前の窓は口です。
「うそーん!」の顔。予想外のタイミングで建設が始まってびっくりしてるのかな?
青緑色の重機からも顔を見出せます。
ぼくが見つけた重機の顔に吹き出しでセリフをつけるなら、「・・・。」です。
割と淡々と仕事するタイプなので。彼はね。
でもやっぱり昔なら、もっと顔がたくさん見えてたかもしれない。
壁。
少し難しいかもしれません。
でも、うまくスイッチが切り替わればたくさんみつかるかもしれませんね。
ぼくがまず見つけたのは、口を半開きにした縦長の顔。鼻は大きいです。
(あ、おなじでしたか?奇遇ですネ!)
小さいころ、壁の凹凸が顔に見えるとかもあったなー。
ぼくはよく、頭の中でそれをしゃべらせてました。
そんな感じで、いろいろ顔に見える物はあるけど、たぶん昔はもっと見えていたなーという話です。
ぼくの中で、"顔に見える"の象徴となっているものがあります。
それが、「C.C.Lemonのロゴ」です。
ぼくが、英語をちゃんと知って、「しーしーれもん」が「C.C.Lemon」であることを理解したタイミングがどっかにあったはずです。いつなのかは覚えていません。
でも、ロゴに「C.C.Lemon」としっかり書いてあると意識したのは、そのずっと後。なんなら結構最近です。
それまでは、顔でした。ちゃんと鼻(一個目のピリオド)もあるし。
ロゴが立派な「文字」だってことに気づいてしまったときは、動揺しました。
文字として見ることができることは、顔に見えることの逆。
顔に見えなくなってしまう。
自分が変わってしまうみたいで悲しいので、ぼくはC.C.Lemonのロゴをできるだけ直視しないことにしています。
ぼんやり見れば、いまも顔に見えます。
とにかく、何も知らないと、なんでもかんでも顔に見えるんです。
そんな感じで(?)、ぼくの辞書では次のようになってます。
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しょしん
【初心】
(名詞) 1.あらゆるものが顔に見える状態。
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言いたいことはとくになかったみたいです。
すいません。
目が疲れました。おわりです。